カウンセリングサービスの青山リナです。
自分の感情を抑圧しすぎると、自分が何を今感じているかわからなくなります。
感情を抑圧しすぎてしまった理由はおひとりおひとり、さまざまな理由があると思います。
親が厳しかった。
お金が無かった。
仕事が忙しすぎた。
何かしら、我慢に我慢を重ねざるをえなかった状況だったのだと思います。
そんな状況が続くと、自分が一体何を好きなのか、何が嫌いなのか、よくわからなくなってしまうんですね。
そうすると、もう何でもいいや。与えられたもので良い。そんな風に感じてしまいます。
だけど、そうは言っても、
なんかスッキリはしない。
なんか、好きじゃないものを押し付けられているような、そんな気さえしてきてしまう。
だから、満たされた感じはしない。
なんだかいつも、足りない、これじゃない、そんな感覚が消えない。
だからといって、じゃあ何が良いの?と言われても…困る。
好きなものがわからない、って、意外と自分が一番困ってしまうんですよね。
私、お酒ってそんなに好きじゃないんですよ。
弱いので、いい気分になる、というより、気分が悪くなるんですね。だからいい気分で酔っ払っている人がちょっと羨ましいくらいです。
でもですね、なんかお酒飲める人ってカッコイイな、と思っていた時期があったんですね。
特に、ワイン。
なんか、ワイン飲んでる人ってカッコイイ!って思っていたんですよ。
でね、二十歳になった年くらいに、赤ワインを飲ませてもらう機会があったんです。
念願の、赤ワインですよ!
みんな美味しいって言ってる!
美味しいに違いない!
ワクワクしながら一口…
美味しくないーーーーーー!
全然美味しくなかったんです。
そもそもお酒の味自体、私にとって美味しいものではなかったんです。
それでも、やっぱり赤ワインとか飲んでる人って大人でカッコいい、っていう思いは消えなかったんですね。
だけど、私はどうやらお酒にとても弱い。
そして味も大して好きじゃない。
う~ん…
25歳くらいになって、職場にワイン好きの人が何人かいることを知りました。
たまたま話していた時、「ワインって、なんかカッコイイですよね。でも私、味が全然わからないんです。美味しいのか美味しくないのかすらもよくわからないんです。」なんて話をしていました。
ある日、その職場の人何人か集まってホームパーティーという名のお食事会をしたんですね。
そしたらね、いろんなワインを持って来てくれたんですよ。ワイン好きが数名集まると、すごいですね。何がって、ワインの銘柄もまぁすごいですけど、飲む量が半端じゃない!
でね、私は、もうホント、なめるくらいの量、おちょこ半分くらいをあちこち飲ませていただいたんですね。
びっくりしましたよ。
ワインって、こんなに味が違うの!?って。
高いワイン、安いワイン、若いワイン、熟したワイン、全然味が違うんですよ。
使っているぶどうの種類とか、混ざり具合とか。
へぇ~って、おもしろくて。
そうやって、自分の好きな味を探すことができたんですね。
しかも、あんまりにも私がおもしろがるからか、その後何度かそんな会に呼んでいただき、いろんなワインを味見させていただいたんですよね。
なんかそれだけすると、不思議と自分の中でも満足するんですよね。
今もお酒が弱いことには変わりないので、飲みたい時だけ、飲みたいワインをちょっとだけ、存分に楽しむ、ということができるようになりました。
あなたの好きなもの、好きなこと、何ですか?
ご自身の好きなもの、好きなことを見つける、その見つける作業も案外楽しいかもしれませんよ。
思わぬ新しい発見ってあるものです。
どうやって探したらいいのか…一緒に探していきましょう。
あなたの「好き」を探すお手伝い、させてくださいね。