「好き避け」は、相手のことが好きなのに、その気持ちを素直に表現できず、逆に避けるような行動をとってしまうこと。恋愛においてよく見られる現象だったりします。
他人事として聞いていれば、「うんうん、わかるわかる!」って思ったりするんだけれど、自分がされる側になると、多くの場合「好きだから避けられている」って感じられるのってごく稀で、ほとんどの場合は「やっぱり自分には興味が無いんだ、自分じゃダメなんだ…諦めよう。」と感じるのではないでしょうか。
だから、自分が「好き避け」しちゃってるって自覚がある場合は、やめた方がいいのはわかってるんだけど、って思ったりするけれど、自覚が無いと全然恋愛が上手くいかないモヤモヤばかりが残ったりするもの。
今日はそんな「好き避け」について触れてみようと思います。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
Aさんは、気になる彼から「この前のカフェ、どうだった?」とLINEをもらいました。
「すごく楽しかった!」と返したいのに…
「楽しかった、だけじゃ軽すぎるかな?」
「でも、長文だと重いかな?」
「何か気の利いたこと言わなきゃ…」
そんなふうに考えすぎて、気づけば未読のまま数日が経過。
「もう今さら返せないよね…」と諦めてしまったけど、彼のSNSには他の女性との楽しそうな投稿が…。
「私、冷たいって思われたのかな?」と、さらにモヤモヤ。
こんなこと、してませんか?【好き避けの特徴】
そっけない態度をとる(本当は話したいのに、クールを装う)
わざと距離を取る(好きだからこそ、近づくと意識しすぎてしまう)
他の人には普通なのに、好きな人には冷たい(周りから見ると「え?嫌いなの?」と思われる)
LINEやメッセージを既読無視・未読無視しがち(返信したいのに、どう返せばいいか悩んで送れない)
わざと遠回しな言い方をする(「別に興味ないけど…」と、興味がないフリをしてしまう)
相手が他の人と話しているとモヤモヤするのに、話しかけられても素っ気ない(本当は気にしているのに、平気なフリをしてしまう)
好きな人にだけ、なぜか冷たくツッコミを入れてしまう(「好きの裏返し」で、つい意地悪なことを言ってしまう)
誘われたら嬉しいのに、つい断ってしまう(嬉しいのに、「どうせ本気じゃないでしょ」って疑ってしまう)
一人で勝手に落ち込んで距離を置いてしまう(相手のちょっとした態度で「嫌われた?」と思い込み、避けてしまう)
「好きじゃないフリ」を頑張りすぎて、逆に距離が開く(気持ちを隠そうと頑張るほど、どんどん遠ざかってしまう)
「あ!ワタシ、これだ!」って思うもの、ありましたか?
好きなのに、避けちゃう…
冒頭のAさんの例だけじゃなく、考えすぎちゃったり、恥ずかしすぎちゃったり…モヤモヤして、落ち込んで、なんだかとっても自己嫌悪しちゃいそうですよね。
「好き避け」の裏にある、親密感への怖さ
好き避けをしてしまう理由の多くは「親密感が怖い」という心理が隠れています。
「仲良くなりたい」という気持ちと同時に、
- 嫌われたらどうしよう
- 重いと思われたくない
- 自分を知られすぎるのが怖い
- 傷つきたくない
こうした心のブレーキが働いてしまうのです。
つまり、心の奥では「近づきたいけど、近づいたら怖い」という葛藤が起きているんですね。
Aさんも、LINEを返したかったのに返せなかったのは、 「好意を見せるのが怖い」「どう思われるか不安」という心理がブレーキをかけてしまったから。
どうして親密感が怖いって感じるの?
そもそも、好きな人なら近づきたいって思っておかしくないのに、どうして親密になることが怖いって感じちゃうんでしょう。
恋愛が上手くいかないケースでこの親密感が怖いって感情は結構多く働いていたりするんです。
① 近づいたら傷つくと思っている
甘えたかったのに、突き放されたあの日の記憶
小学生の頃、夜に熱を出して、しんどくて泣きながら「お母さん、しんどい…」って布団の中で呼んだ。
でも返ってきたのは、寝室のドア越しに聞こえた冷たい声。
「もう寝て!大丈夫だから!」
その言葉に、泣くのも止めて、ひとりでじっと熱が引くのを待った。
甘えたら、うるさいって思われる
頼ると、突き放されるんだ
そんな過去の経験があると、何か困ったことがあっても「大丈夫」と言うのが当たり前になったとしても、全然おかしくないんですよね。だって当時は、本当に辛くて苦しくて、だから助けて欲しいってお母さんを呼んでみたのに、お母さんから冷たい声しか返ってこなかった。
大人になると、お母さんもあの時余裕無かったのかも、大変だったのかも、って理解できるようになるけれど、心の痛みはきっとそのまま感情としてまだ残ったまま。
だとすると、好きな人ができても、仲良くなりかけると「この人もいつか私を拒絶するかも」って怖くなって、つい距離を取ってしまう。
近づいたら、また傷つく
って、あの日の記憶が、今も心の奥で自分を止めているのかもしれないですよね。
また傷つくくらいなら、最初から距離を取っておこう
そう思ってしまうのは、自分を守るための心のクセになっているのかもしれません。
他にも、
- 親に甘えようとしたら突き放された
- 信じていた人に裏切られた
- 過去の恋愛で深く傷ついた
こんな経験があると、「また傷つくくらいなら、最初から距離を取っておこう」 という心理が働くんですね。
だから、親密な関係になりそうな瞬間に、無意識に逃げたり冷たくしたり、しちゃうんです。
過去の経験から、「誰かと深くつながる=痛みを伴う」と無意識に思い込んでしまっているんです。
② 自分らしくいられなくなると思っている
自分らしさを認められず、コントロールされた過去
小学生の頃、何かをしたいと言うと、いつもお母さんに「それはだめよ」「こうしなさい」と強く言われていた。
そう言われる度に、自分の思いや考えが無視されていく気がする。すると、だんだんと「自分らしくいることは許されないんだ」と感じるようになってしまう。
自分の想いを全部潰され、コントロールされ、○○しなさい、と押し付けられる経験があると、大人になっても、相手と距離が近づき、親密な関係になると、またコントロールされるんじゃないかって怖くなることってあります。
自分らしくいることで、相手に嫌われるかもしれない
自分をさらけ出したら、またコントロールされるのではないか
そんな怖れが、心の奥で無意識に働き、近づきたい気持ちがあっても、どこかで距離を取ってしまうのです。
「誰かと深く関わると、自分の自由がなくなる」と感じることが多い人は、過去にこのような経験をしているケースが多かったりします。
- 親の過剰な管理やコントロール
- 恋愛関係での依存的な経験
- 束縛や制限のある友人関係
- 自己犠牲的な家族関係
- 過去のトラウマや裏切り経験
こんな経験があると、「人と近づくと、自分の気持ちを押し殺さないといけなくなる」 と思い込むようになりやすかったりします。
だから、「自分を守るために距離を取る」という選択をしてしまうんですね。
本当に怖いのは「親密さ」じゃない
ここで大事なのは、怖がっているのは、親密な関係そのものじゃなくて、「過去に親密な関係で傷ついた記憶」 なんだってこと。
本当は、「近づくと傷つく」というのは過去の出来事であって、今のすべての関係に当てはまるわけじゃないんです。
でも、無意識のうちに過去のパターンを繰り返してしまって、またそうなるんじゃないの?っていう怖れの方が勝っちゃうってこと。
乗り越えるには?
過去の記憶に引っ張られてしまうって、当然のことなんです。
だって、ずっとずっと長年、抱えてきた思いだから、いきなり形が変わるってなんだか違和感があるって当然なんですよ。
でも、今までのパターンをもう手放していきたい、って思ったら、新しいものを自分に取り入れ、違和感が無くなるまで新しく取り入れたことに慣れていく必要があるんです。
1. 「私は本当はどうしたい?」と問いかける
誰かと親しくなるとき、「本当の私はどう感じている?」と自分に聞いてみてください。
「この関係が怖いの?」
「それとも、ただ過去の記憶がよみがえって不安になっているだけ?」
こうやって気持ちを整理すると、「これは過去のパターンじゃなくて、新しい関係なんだ」と思えるようになっていきます。
2. 少しずつ「安心できる親密さ」を経験する
いきなり恋愛で克服しようとしなくても大丈夫です。
むしろ、まずは 「安心してつながれる人」 との関係を大切にすることが大事です。
家族と素直な気持ちを話してみる
カウンセリングを使ってカウンセラーとの信頼関係を築いていく
こうやって、「親密な関係=怖いもの」じゃない、という経験を増やしていくのが効果的です。
近すぎない、大人同士の関係だからこそできる絆なんですよ。
まとめ


「親密になるのが怖い」気持ち。
でも、それは 「本当は人とつながりたい」 という気持ちがあるからこそ生まれるものなんです。
そしてね、お互いを尊重し合える関係の中で、少しずつ「安心できる親密さ」を経験していくことで、心が軽くなっていくんです。
「近づきたいのに怖い」
そんな気持ちが出てきたら、「私は本当はどうしたい?」 と問いかけてみてください。
きっと、その先に 「愛されても大丈夫」 という安心感が待っているはずですから。






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