カウンセリングサービスの青山リナです。
人間関係には、心が深く結びつくパートナーシップがあります。恋人、友達、家族、ビジネス仲間など、様々な形で存在するパートナーシップは、まるで私たちの心の奥深くを映し出す鏡のような存在です。この鏡を通して、愛情や信頼、そして一緒に歩む喜び、時には挑戦が映し出され、美しく輝く瞬間があります。また同時に、自分の持つネガティブ感情も鏡には映し出されます。時にそれは、自分自身の成長の機会にもなり得るかもしれません。
パートナーシップが優しさの鏡であると感じる瞬間は、お互いを支え合い、理解し合うときです。どのような状態であれ、例えば良いことがあった時、もしくはお互いが反発し合ったり喧嘩をしてしまったりしたときでさえも、お互いを理解し受け入れる心を持ち、支え合うことで、その関係は豊かなパートナーシップへと変化していきます。お互いの強みや弱みを分かち合うことで、深い絆が生まれ、共に成長し、より良いパートナーシップへと変化していきます。
パートナーシップが鏡であると言える理由の一つは、お互いに対する影響です。良い時も悪い時も、パートナーシップはお互いの感情や行動に深い影響を与えます。プラスの効果が働く関係ではお互いを高め合い、マイナスの効果が働く関係では争いや誤解が引き起こされることもあります。
しかしながら、どちらの関係も、もちろん相手ありきではありますが、自分が意識してプラスにもマイナスにも作ることもできるのです。
心理学では「投影」という言葉があります。これは自分の見える世界は自分のフィルターを通して見ている世界だということです。
例えば、自分が素敵な存在で、人は自分を好きになる、という想いが心にある人は、そのフィルターを通して相手を見ます。恋人から1日連絡が無くても特に気にならなかったりします。次の日に会った時にはどれほど会えて嬉しいかを笑顔で伝えるかもしれません。
逆に、自分に何故か自信が持てず、こんな自分を人は好きにならないんじゃないか、という想いが心にある人はそのフィルターを通して相手を見るので、1日恋人から連絡が無いと、とても心配で不安になってしまうかもしれません。すると、翌日会う時には不機嫌になっていたり、会えて嬉しいことよりも、どうして連絡をしてくれなかったのか、という気持ちの方が勝ってしまい、相手を問い詰めたり、イライラしたり、不機嫌のままその日が終わってしまうかもしれません。
優れたパートナーシップは、影響を通してお互いを豊かにする力があります。良い時も悪い時も、優しい関係はお互いに良い影響を与え、一緒に乗り越える力強さを見せてくれます。その穏やかな影響を通して、お互いがより素晴らしい存在になる手助けとなるのです。
最後に、パートナーシップが鏡であることは、感謝の気持ちを育むことも教えてくれます。お互いにとってプラスとなる要素を見つけ、それに感謝することで、より良い関係を築くことができます。鏡に映る自分を愛し、尊重するように、パートナーシップもお互いを大切にし、共に歩むことで、関係を温かく保ち、優しさで満たし合うことができます。
心の法則は、自分が相手に与えた分だけ与えたものが増える、のです。
相手に思いやりや優しさを与えれば、自分の心も思いやりと優しさで温かくなります。
逆に、怒りをぶつけると、一瞬スッキリした感覚を感じるかもしれませんが、すぐに自分を責める気持ちが溢れてきてしまったりします。
感謝を伝えるのはとても素敵なことです。
是非、事細かに、どれほど嬉しかったのか、助かったのか、丁寧に気持ちを伝えてみてください。
パートナーシップは鏡です。それは、優しさの鏡にもなりますし、そうではない別の何かを映す鏡ともなり得ます。その鏡を通して、優しさに包まれながら、自分自身を見つめなおし、お互いを理解し合い、共に歩んでいくことで、愛を育み、心地よい幸せと豊かな未来が広がることでしょう。
あなたのパートナーシップと幸せの毎日を応援しています。