カウンセリングサービスの青山リナです。
脳は否定形を理解できない、という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
心理学や心のことに興味を持っていらっしゃる皆さんであれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
赤いリンゴを想像しないでください。
絶対に、赤いリンゴのことは考えないでくださいね。
いいですか。
赤いリンゴを想像してはいけませんよ。
あなたの頭の中には今、何が浮かんでいるのでしょう?
そう、このような画が、浮かんでいますよね。
私たちの脳は何かを否定したり禁止したりしようとすると、逆にそれがイメージに残ってしまい、意識が強くなってしまう、ということがあります。
例えばあなたが結婚したい、と思っているとします。
でも、離婚はしたくない。
絶対に離婚しない相手を見つけたい。
すると、絶対に離婚しない、ということに焦点を当てると、
結局は結婚しないことが100%離婚しない方法、
ということになってしまうのですね。
絶対事故を起こさない安全なクルマは、
そもそもクルマに乗らないことだし、
絶対試験に落ちない方法は、
そもそも試験を受けないこと、
になってしまいます。
あなたのしたいことは、何かを回避する目的にはなっていないでしょうか。
家事をするという行為って、労力要りますよね。
食事を作るにも、掃除洗濯するのにも、決して楽でもないし、毎日のことで繰り返し繰り返しやらなければならない。
こういった作業も、好きな人は良いと思うんですね。料理するのが好き、掃除するのが好き、そんな方もいらっしゃると思います。
でも、夫に怒られないため、とか、夫に文句言われないように、となると、疲弊度合いがグッと上がるんですね。そして悪いことに、そこまでして頑張っているのに、何故か夫からは文句を言われたり、言われなくてもなんか文句言いたそうな顔をしているように見えてしまったり。
そうなると、本当にウンザリしてしまいます。
同じ行為でも、自分でするのはあまり好きじゃない。だけど、家族が気持ちよく暮らすため。料理も得意じゃないけれど、家族の体調、栄養バランスを整えるため。
ここにフォーカスが向いていたら感じ方ってだいぶ変わるんです。
家族のために頑張れてるって素敵なことですし、
家族の幸せを担っているって素晴らしいことです。
自分の中でも充実度、満足度が上がり、
頑張っている自分を認めやすくなります。
とても小さな意識の違いかもしれませんが、何か行動するときのご自身の意識が向いている方向をちょっと見てみてください。
もし、何かを避けるために、という方向に向いているのだとしたら、あえて、何かステキな理由づけをしてみてください。
せっかく同じ行動をするのなら、ご自身の心が喜ぶことをしてあげても良いと思いませんか?