カウンセリングサービスの青山リナです。
付き合う前は優しかった彼なのに、最近彼の私への扱いが、雑になってきている気がする!
そんな気持ちになると、ちょっと腹が立ってきませんか?
男ってそんなもんよね。
やっぱり私って魅力ないのかしら。
私のこと嫌になってきてるの?
あ~あ、この人と一緒になるんじゃなかった!
なんて思ってしまうのだとしたら…なんだか悲しくなっちゃいますね。
でもそれが、嫌いになった、どころか、その真逆、実は彼の安心感だったとしたら…?
ちょっと心の中を見ていきましょう。
心の距離感モデルが実は既にあった!
私たちは誰しもが父と母との間から生まれてきていて、関わりがあります。
母という存在は、この世の人間関係の中で、最も近い関係であります。
それは、育ててくれた、というものももちろんなのですが、やはり生まれてくる前、お母さんのお腹の中で育っている、という繋がりがとても大きいのですね。
パートナーができると、パートナーという存在は、赤の他人で一番近い関係性になりますよね。
すると、この母親、という存在と、パートナーという存在は、心の距離感がとても似てきます。
パートナーができるずっと以前にあった母親との距離感、というのが、知らず知らずのうちに、親密な関係の心の距離感のモデルとなって出来上がっているのです。
心の距離感が引き起こす罠
パートナーとの心の距離感のモデルとなっている関係性が母親だとすると…何が起こるか。
3歳の子どもがいたとします。
その子は、どんな毎日を送っているでしょう?
お母さんに朝起こされて
ちょっと寝起きが悪くてぐずぐずしていると、お母さんに抱き上げられあやしてもらい
朝ごはんをお母さんに準備して、時には食べさせてもらい
歯みがきして、仕上げにあ~んと口を開いてお母さんがシャカシャカしてくれて
お洋服に着替え、ボタンが上手くとめられなくて、おか~さ~ん!って呼べば、はいはい、って来てくれてボタンをとめてくれる。
上手にできたわね、と褒めてもらってご機嫌になる。
お母さんって朝から救世主だし、安心だし、大好きで、なんでもしてくれちゃう、まさにお母さんさえいてくれたら私は大丈夫、って思えるような存在。
それがお母さん、っていう存在。
自分とお母さんの心の距離
自分とパートナーの心の距離
これが同じだとすると
パートナーにも求めるんですね、無自覚のうちに。
朝から救世主で、安心をくれて、大好きでいてくれて、なんでもしちゃってくれて、まさにパートナーがいてくれたら私は大丈夫、って思えるような存在であってくれ!と。
しかし問題は、実際のところ
母親=パートナー、ではない、というところ。
これは、女性側にも男性側にも、同じように当てはまる心理なのです。
女性であるあなたの中にも
パートナーである彼の中にも
この無自覚の心理が働いているのです。
私はあなたの母ではありません!
では、パートナーからの雑な扱いをストップしていただくために必要なこと。
それは、「私はあなたの母ではありません!」というメッセージを彼に送り込むこと。
口頭で「私はあなたのお母さんじゃないんだから!」と伝えても、99%の確率で、彼は気分を害します。だって彼の意識では、あなたをお母さんだなんて扱っているつもりはないですから。
女性らしくいる
パートナーに対して丁寧に接する
嫌なことにはNOを伝える
パートナーを心配し過ぎない
私は私、彼は彼、という意識を持つ
ポイントは、自分の意思を持ち、それを表現する、ということ。
愛する人を特別な存在にするために
パートナーから雑に扱われたくない、と思う時、雑に扱われている、とあなたが感じている、ということですよね。
では、あなたはどうですか?
というところを見ていくのが実は一番早いんですね。
あなたはパートナーを雑に扱っていませんか?
ということです。
多くの場合、雑に扱っている、という意識はほぼ無いんですよ。
それは、彼も同じだと思います。
でも、彼の扱いが、あなたには雑に扱われている、と感じるならば
あなたの扱いも、彼にとっては雑に扱われている、と感じることがあるのかもしれない、ということなのです。
パートナーとの距離感が母親との距離感ベースになっているのは、彼だけではなく、あなた自身も心理的なところでは同じなのです。すると、どうしても身内感というのが先立ってしまい、これしてくれるのは当たり前じゃない?という思いが知らず知らずに出てきます。
そこに気付くと、
「あの時は〇〇してくれてありがとう、私とっても助かった~!やっぱりあなたって頼りになるのね!」
「私、今余裕無くて、あなたにこれ手伝ってもらえると、ホント助かるんだけど、お願いしても良いかな?」
なんて、彼に対して、彼という存在の大切さや有難みを、態度で彼に示すことができるようになります。
そんな風に接することができると、彼は彼で、あなたを母親扱いして甘えよう、というより、勝手に「俺が頑張らねば」「俺が彼女を支えねば」という意識が湧いてくるのですね。
男性はいつだってヒーローでいたいってことなんですよ。
相手がヒーローだとするならば、あなたは姫だということ。
あなたご自身が、素敵なお姫さまだという自覚、忘れないでくださいね。