男性が思わず心を開いてしまう、手放したくない女性

私たちは誰でも、自分の失敗を自分で強く責めていたりします。
ダメな自分、恥ずかしい自分、役に立たない自分、なかなかそんな自分を簡単にはさらけ出せないから、心を閉じて人を寄せ付けなかったり、独りでこもってしまったり、という行動に出たりするのです。

失敗してしまったダメな自分、恥ずかしい自分、役に立たない自分は、自分が散々責めているから、人からも同じように責められると感じます。

でもそんな自分を責めずに受け止めてくれる人がいたとしたら…

「恋愛が長続きしないのは、相手のせいではなく、自分に問題があるのかもしれません。」なんてご相談をいただくことがあります。なにか心当たりがあるんですか？と質問すると、「○○してしまったからかもしれません。」「○○していないからかもしれません。」と、実際それが本当に原因かどうかは別としても、ご自分でご自分の行動を振り返って、失敗してしまったかも、とご自分を責めていらっしゃるケースはとても多いです。

私たちは誰でも、自分の失敗を心の中でとても強く激しく責めていたりします。
自覚がある場合はわかりやすいですが、自覚が無いケースもあります。
自覚が無いケースは、「○○をしないようにとても気を付けている」とか「他人が○○しているのを見るとなんだかすごく嫌な気分になったり腹立たしく感じたりして、相手に怒ってしまう」なんて時は、自分を責めているけれど自覚が無い状態かもしれませんね。

自分で自分を責めている時、ふつうは他人からも同じように責められる、と感じるものです。
ダメな自分、恥ずかしい自分、役に立たない自分、こんな自分は嫌われて当然、責められて当然、と感じます。

だけどもし、自分が散々責めている、ダメな自分、恥ずかしい自分、役に立たない自分を、
「そっか、頑張ってるんだね。」とか
「大変だったね、辛かったね。」とか
ただただ受け止めて、認めて、肯定してもらえるとしたら
とても心が楽になります。

以下のご相談事例は、ご本人の了承を得たうえでご紹介させていただいています。

こんなご相談がありました。

揺れ動く自分の心

ご本人が、とってもご自分を責めていらっしゃるんです。

浮気の定義って、人によって違いますし、絶対正しいって線引きは無いんですよね。
ご相談者さんは、ご自分が浮気しているんじゃないか、フラフラしているんじゃないか、と感じてご自分を責めてしまっていたようです。

でも、気持ちが揺れ動くことって、人間ですからありますよね。

結婚したい自分、結婚はまだ先延ばししたい彼。
ここだけ見れば、お互いの気持ちはピッタリ合ってはいなさそうです。

そんな時って、自分の気持ちが迷子になり易かったりします。

結婚はしたいけれど、彼は好き。別れたいわけじゃない。
でも彼はいつになったら結婚する気になるんだろう？
私はいつまで待てばいいんだろう？
話合いたいけど、もう何を話したらいいかわからない。
喧嘩したいわけでも無いし、自分の気持ちがわからない。

こんな風に自分の気持ちが迷子になってしまうと、考えてもわからないから、ちょっと今は迷宮入りさせておこう、と、直面するのを避け、自分の気持ちを迷子にしたまま放置してしまったりすることがあります。

ただこの状態だと、放置して直面するのを避け、見ないようにしているだけの状態なので、我慢している状態と同じなんですね。モヤモヤ感、スッキリしない感はずっと残り続けます。

どこかの時点で、このモヤモヤ感、スッキリしない感は、抱えきれず我慢の限界を迎えます。

そんな時、彼を目の前にすると、気持ちが爆発してしまったりするんです。
気持ちが爆発すると、今まで我慢していたことがブワッと吹き出てきます。
でもきっと、我慢癖がついているので、怒りの部分は吹き出しても、本当の気持ち（怒りの下の感情）は置き去り、ってことが多いんです。

怒りは感情の1つですが、実は2次感情。怒りの下には本来別の感情があるんです。

わかってほしい。
助けてほしい。
愛してほしい。

これらの感情を怒りのエネルギーではなく、本来の想いとして伝えることができるとお互い理解しやすい愛を感じるコミュニケーションになりますが、怒りのエネルギーでは自分も嫌な感情を感じますし、怒りをぶつけられている相手も良い気分にはならないですよね。

まずは自分の怒りの下にはどんな想いがあるんだろう？

そこを見てみる、感じてみる、ということは自分と向き合う上で大切なステップです。

まだ結婚したくない彼の気持ちを想像してみる

彼は、どうしてまだ結婚したくないんでしょう？
今まで結婚の話題になった時、また、普段のお話しの中から、彼は何か言っていたりしますか？

そんなご質問をすると、彼はご相談者さんより年下で、仕事も転職したばかりとのことでした。

彼のお仕事は順調そうですか？と伺ってみると、帰りも遅く、頑張っている様子だけれど、まだまだ覚えることも多く、大変みたいなんです、とおっしゃいました。

男性は女性が思うよりも結婚に対するハードルを高く感じている人が多いようです。
昨今では、共働きって珍しくも無いですが、結婚したら自分が大黒柱だ、と責任を感じている男性もまだまだたくさんいたりします。

彼、転職は初めてですか？とお伺いすると、実は前の会社も転職で、頑張っていたんですけどね…。とおっしゃいました。

じゃあもし、ご相談者さんが彼だとしたら、転職を何度か繰り返して、やっと今また新しい職場で仕事を始めている状況だとしたら、どう感じますか？と伺ってみました。

そうですね、私だったら…職場に馴染んで早く仕事に慣れなきゃって思います。
同時に、仕事が続かない自分に対して、劣等感を感じるかもしれません。ダメだな自分は、って思うかもしれません。
今の職場も上手くいかなかったらどうしよう…って思いますよね。なんだか怖くなっちゃいますね。

そうなんですね、彼の気持ちになってくださってありがとうございます。
そう、ご相談者さんにお伝えし、このようなことを続けてお伝えしました。

彼、今自分に自信を無くしているんじゃないでしょうか？

仕事が続かない俺はダメな男。
次の仕事も続くかどうかもわからない。
そんな時に、彼女と結婚なんて…
彼女に対して責任も取れないし、幸せにできるかどうかもわからない。
今の仕事も上手くいかなかったら、彼女からも役立たずだと思われるかも。

もし、彼がこのようなことを思っていたのだとしたら、今の彼にとって、結婚ってとんでもなく高いハードルになってしまっているのかもしれませんね。自分は結婚なんてするべきじゃない、とすら感じているのかもしれませんよね。

二人が心を通わせるために

相手の「こんな自分はダメな自分、恥ずかしい自分、役に立たない自分」と思っている姿を時にはただただ受け止めたり、そういうことってあるよね、なんて気持ちを分かち合ったり、肯定できると、その相手にとってはとても心が楽でいられます。

自分が自分を責めている部分って、自分が責めているからこそ、他人にも同じように責められる、と感じてなかなか表に出せないのです。すると隠している自分の割合が増えますから、パートナーの間には溝がその分できます。

相手の「こんな自分はダメな自分、恥ずかしい自分、役に立たない自分」と思っている姿を受け止める時、
自分の「こんな自分はダメな自分、恥ずかしい自分、役に立たない自分」と思って隠している部分も探してみてください。

相手に心を開いてもらいたい、と思う時、自分の心を先に開くことができると、相手も警戒心が薄れます。

自分が心を開く怖さを知っていると
相手が心を開くことがどれほど怖いかがわかるんです。

気持ちが迷子になっている時は、ただ迷子になっている、ということを相手に伝える、というのも良いですね。

パートナーシップでは、問題が解決できるというのもスッキリしますが
お互いの感情を通じ合わせる、というのが実は一番の繋がりだったりします。

ただし、男性側に余裕が無い時、女性の結論の無い話は永遠に続くように感じる時があるので、時間を決めるという提案があると、男性も聴きやすいかもしれませんね。

自分で「こんな自分はダメな自分、恥ずかしい自分、役に立たない自分」と思っている自分の姿、相手にも同じようにダメな姿として映っているとは限りませんよ。

そんなキミがかわいいと思っていたよ。

なんて言葉が返ってくること、想像したことありますか？