「大好き」が言えない時、私たちは大きくすれ違ってしまう

大好きな人に「大好き」と言えれば、幸せですよね。

頭ではそうわかっていても、大人の私たちは時としてそう簡単に「大好き」なんて口にできっこない！と思ってしまったりするものです。

パートナーに
友達に
子どもに
兄弟姉妹に
親に

本当は大好きなのに「大好き」と言えない時、思わぬすれ違いを起こしてしまう、なんてことがあります。

「大好き」の代わりに、パートナーにちょっと甘えて可愛く振る舞ってみたけれど、なんかそっけない。
「大好き」の代わりに、親にプレゼントを送ってみたけれど、なんだか反応があまり良くない。

本当は「大好き」を伝えたいんだけれど、何故か素直に言えず、ちょっと遠回りしてあれやこれややってみたけれど、期待する反応が返ってこなくて、がっかりして悲しくなってしまったり、想いを受取ってもらえなかったと傷ついてしまったり、意地になってイヤな態度取ってしまったり、こんなはずじゃなかったのに、というような結果を招いてしまう、なんてことが起こったりするんですね。

パートナーが職場でなんだか辛そうで、仕事から帰ってくると元気が無い。
「そんなに無理しなくても…」と声をかけても彼は「仕事は仕事だから！ほっといて！」と彼なりに頑張っている様子ではあるものの、そんな言い方しなくてもいいじゃない！と悲しくなってしまう。

彼の体調や心の状態が辛そうなのは見ていて苦しいものですよね。
大好きな彼だから、自分に何もできないけれど、少しでも苦しくない状態になって欲しい。
そんな想いで「そんなに無理しなくても…」という言葉となって伝わった想い。

「仕事は仕事だから！ほっといて！」と返してしまう、そんな彼の耳には「そんなに無理しなくても…」の言葉はどう聞こえているのでしょう。

彼女が自分の事を気にして言ってくれている、と全く伝わっていないわけではないんです。でも、100％その想いを受取る余裕も今の彼の中には無いんですよね。

俺は悪くない！
と思いながらも、やっぱり俺がダメだから彼女に心配されてしまうのか？こんな俺は頼りにならないのか？

俺は間違ってない！
と思いながらも、どうせ俺が間違ってるって言うんだろ？そんな風に責めるなよ…

俺にだってできるんだ！
と思いながらも、もうダメかもしれない、やっぱりこんな俺にはムリなのかもしれない

そんな彼の中での葛藤にグサグサ刺さってしまう、まるで攻撃されているように感じてしまう、という状況が出来上がってしまったりするんです。

本当は、お互いが気遣いあって相手の事を想っているはずが、本人が自分を責めていると、相手の言葉何もかもが自分を攻撃してきているように感じてしまうんですね。

本当に伝えたかったことって

「あなたが大好き 」
「大好きなあなたには幸せでいてほしい 」
「大好きなあなたと一緒にいられて嬉しい 」

ではないのでしょうか？

身近な相手と、何故か上手くいかない、という時、自分が相手に「大好き」って言ったのって、いつだっただろう？とちょっと振り返ってみてほしいのです。

恥ずかしさを感じたり
負けた気分になってちょっぴりぶきらぼうになってしまったり
言い慣れずに声が裏返ってしまったり
やたらとたった一言「大好き」がハードル高く感じたり

ってあるんですよね。

でも、やっぱり、大好きな人に「大好き」って言えるって、幸せですよね。

とっても、幸せですよ、

言っている自分も
言われている相手も。

そんな幸せを、自分自身に感じさせてあげたいって、思いませんか？