カウンセリングサービスの青山リナです。
今から8年前?9年前?
初めて私が参加したヒーリングワークでは、母との問題について、息が止まりそうになるほど号泣しました。
ヒーリングワークとは、母校である神戸メンタルサービスで行われているグループセラピーです。
ご興味のある方はこちらをご覧くださいね。
ちなみに、今月は4日(土)5日(日)と2日間、ヒーリングワークベーシックというものが開催されます。
当時の私はこんな気持ちでした。
ねぇお母さん、お母さんは、私がどんなに助けてあげようとしたって、いっっっっつも感謝どころか、仇で返すよね。お母さんが荷物重いだろうって思って、代わりに持ってあげても、別の荷物抱え込むよね。結局重そうにして歩いて、私バカみたいじゃん!何の意味もないじゃん!もう私、そういうの嫌だから!もう私に手伝ってとか言わないで!いい加減にしてよ!そんな大変そうな顔して私の方見ないでよ!近づかないでよ!お母さんに私の気持ちなんて何にもわかんないじゃん!何なのよ!ホントいい加減にして!!!!!
めちゃくちゃ怒っていました。
怒りって、疲れます。
怒っていること自体が、実は結構な労力。
本当はそんなに怒りたいんだろうか?
そう考えると、怒りたくなんてない。
怒りたくなんてないんだけど、怒らせるのはあなたでしょ!とまた怒りを感じる。
じゃあ、怒るのを止めませんか?
なんて言われて、「はい、そうですね。」って簡単に言えるわけないじゃない!ってまた怒りを感じる。
じゃあ、何をそんなに怒っているんでしょう…?
冒頭の私が怒っていた、というお話し。
そりゃそうですよね。(自分のことというのは棚に上げて、あえて全肯定します!)
だって子どもはお母さんが苦しそうなのを見たくないから。
だから子どもなりに頑張るんですよね。
お母さんを手伝おう、お母さんを助けよう、お母さんの力になろう。
一生懸命できることを探して、役に立とうと頑張るんですよね。
でもやっぱり子どもだから、お母さんの期待通りにならないことだってあるし、逆に、そんなことしなくていいから、あっち行ってなさい、なんて言われちゃったりして。
せっかくお母さんの役に立とうと小さな知恵を絞って、小さな手で頑張るのに、なんだか邪魔者扱いされた気分になってしまったり、ぜんぜん役に立ってない、って感じたりして、傷ついてしまう。
悲しくて、ぜんぜん役に立てない自分をダメだって感じて、情けなくなって、恥ずかしくなって、辛くなって、でもそんなこと感じているとどんどん苦しくなるから、そんな想いには蓋をする。
蓋をすると、今度はその蓋がひょんな拍子に開いて嫌な感情が飛び出してくると困るから、一生懸命開かないように怒りで固める。
その蓋が開きそうになると、怒りで跳ね返す。
ふざけんな!
私は傷ついたんだから!
触るな!
近寄るな!
ほっといて!
本当にほっとかれると、また悲しい、本当に近寄られず触りもされないと、何でわかってくれないの!?っていう、何をわかって欲しいのかもよくわからないような寂しさと怒りが湧いてくる。
お母さんだったらわかるでしょ!
お母さんだったらちゃんとわかってよ!
お母さんなのに、何でわかってくれないの!?
結局何に怒っているのかよくわからなくなるけれど、
お母さんって存在は、
万能で、
魔法使いのように何でも出来ちゃって、
認めたくなんてないけれど、いつだって大好きな人だって、心の真ん中で思ってる。
でも、お母さんは、こんな想いを抱えているんじゃないだろうか、って今なら思うんです。
ごめんね、お母さん、何にもできなくて。
ごめんね、お母さん、何にもわかってあげられなくて。
ごめんね、お母さん、あなたのことが大好きだから、あなたに本当は苦労なんてさせたくないのよ。
だから、お母さんが苦労してきたこと、あなたに全部先に教えてあげたかったのよ。
お母さんが生きてきた世の中は厳しかったわ。だから、あなたが世の中で負けないように、お母さん、あなたに厳しくしたの。
あなたのことが嫌いだったわけじゃないのよ。
私がお母さんとしてちゃんとできなくて、そんなもどかしい気持ちで、あなたに当たってしまったこともあったかもしれない。
私がこの先どうしようって不安になった時に、ぜんぜん余裕無くて、あなたに優しくしてあげられなかったかもしれない。
あなたがいたから、私はお母さんとして頑張って来られたけれど、心も身体も苦しくなってしまった時は、あなたにキツイこと言ってしまったこともあったわね。
お母さんは本当にあなたのお母さんで良いんだろうかって思っていたわ。
こんな私があなたのお母さんで良いんだろうか、って。
あなたが違う人の子だったら、あなたはもっと幸せだったんじゃないだろうかって。
お母さんは、お母さんであることに自信が無かったわ。
もちろんあなたのことは愛しているわ。
でも私はこんなにダメな母親なのよ。
こんな私が、あなたのお母さんでごめんなさい。
もし、お母さんがこんな想いを抱えているのだとしたら、親と子の想いは単なるすれ違い。
だって本当は、親も子も、お互いを大好きで、大切で、想い合って、愛し合っているんですよね。
だけどその想いが、上手くお互いに伝わっていない。
すれ違ってしまっている。
このすれ違いが、実は心に大きな深い影を落としてしまったりするものです。
3歳とか5才とか10歳とか…子どもの私たちのマインドではお母さんの想いを理解してあげることなんてできなかった。実際、やろうとしたんですよね、私たちは。だけどさすがに当時の私たちには大き過ぎちゃったんですね。だからやっぱり私がダメなんだ、ってところに行きついちゃって、その「ダメ」だけが今でも残ってしまっている。
今、大人になった私たち、きっと大人になった私たちになら、お母さんの想い、理解して受け止めてあげることってできるんじゃないかな?って思うんです。
だって結局、小さいころあんなに頑張っていた頃から、お母さんの役に立ちたい、お母さんを助けたい、って頑張っていたわけだから。
上手くできるかどうかなんて、どっちだっていいんです。
もう一度、私たちが、あんなに小さいころからやりたくて、一生懸命チャレンジしていたこと、当時は上手くできなかったけれど、もう一度、やってみよう!と思うかどうか。ただそれだけ。
もう一度、やってみよう!
私に、私がやりたかったこと、やらせてあげよう!
そう思えたら、後は勝手に何かが動くんです。
カウンセリングでも、グループセラピーでも、ピンときたらきっとそれがあなたをあなたの望む世界へ導いてくれますよ。