「横のつながり」とは何か?② 〜人間関係の安心と信頼を育てるヒント〜

「人間関係がうまくいかない…」
「気づくと相手に依存してしまう」
「誰かと一緒にいるのに、なぜか孤独を感じる」

そんなふうに感じたことはありませんか?
それはもしかしたら、人とのつながり方が「上下」でできてしまっているからかもしれません。

今日は、「横のつながりって何?」という人にもわかるように、
上下関係ではなく「横のつながり」で人とつながるってどういうことなのか、
そして、それがどうして大切なのかを、一緒に見ていきたいと思います。

目次

横のつながりが築けないときに、起こりやすいこと

1. 「依存」か「支配」に偏ってしまう

人間関係が“上下”の構図になると、気づかないうちに、

相手に寄りかかる(依存)
相手をコントロールしようとする(支配)

このどちらかに偏りやすくなります。

たとえば──

  • 「彼がいないと生きていけない」→上下関係で言うと、“下”からの依存。
  • 「私がなんでもやってあげなきゃ」→“上”からの支配・過干渉。

どちらも一見「愛」っぽく見えるかもしれないけれど、
実は“対等な愛”ではないんです。

2. 感情のすれ違いが増える

横の関係は、「共感」や「対話」がベースになります。
けれど、上下関係になると、やりとりはこうなりがち:

上の立場 → 「正しいことを言ってるのに、なんでわかってもらえないの?」
下の立場 → 「どうせ私の気持ちなんて、わかってもらえない…」

お互いに悪気がなくても、気持ちがすれ違ってしまうんですね。

3. 自分の価値を「人との関係」で測ってしまう

「横のつながり」が築けないと、
自分の存在価値を“役割”や“評価”で測るようになります。

だから

  • 愛されるために頑張りすぎる
  • 無理して尽くす
  • 嫌われたくなくて、言いたいことを飲み込む

そんなふうに、自分をちょっとずつ犠牲にするような関係になりやすくなるのです。

なぜ「横のつながり」が築けないのか?

「人と対等に関わることに、なんとなく不安がある」
「親しくなるほど、どこかで“気を使いすぎてしまう”」

もしそんな自覚があるなら、それは「横のつながり」が苦手というサインかもしれません。

でも、これって能力の問題じゃなくて、多くの場合は「育ってくる中で、安心して“対等”を感じられる機会がなかった」という背景があったりするんですよね。

たとえば

  • 小さい頃、親や大人に「逆らっちゃダメ」「黙って言うこと聞いてればいいの」と言われてきた
  • 甘えたかったけど、“わがままを言うと嫌われる”と感じていた
  • 誰かの機嫌を取るのが当たり前で、「自分の気持ち」は後回し
  • 家族の中で、子どもである自分が「気を張って、大人のように振る舞う」必要があった

こんなふうに、

力のある誰かに合わせること
支えること
黙って我慢すること

これらが当たり前だった人は、「同じ目線で関わる」っていう感覚がそもそも分からなかったりするんですよね。
だから、“対等にいる”こと自体が不安になっていたりもするんです。

「この人と距離が近づいてきた…でも、どう振る舞えばいいのか分からない」
「親しくなるほど、どこか居心地が悪くなる」
そんな気持ちが出てくるのは、“横のつながり”に慣れていない証拠なんですよね。

そしてそれは、恋愛にも表れる

恋愛って、究極の「心と心の距離が近い関係」。
だからこそ、この“横のつながりの不安”が一番出やすくなるんです。

たとえば

  • 相手の顔色を伺って、「嫌われないように」行動してしまう
  • 「愛されるには、ちゃんとしなきゃ」「役に立たなきゃ」と思って頑張りすぎる
  • 無意識に上下関係を作って、「この人のために私が犠牲にならなきゃ」と思ってしまう
  • 逆に、相手に頼りきって「自分ではもう何もできない…」と依存してしまう

いずれにしても、「一緒にいて安心できる」という感覚からは、どこか遠ざかっていってしまう。

恋愛の中でも、自分を出せなかったり、どこかで相手に“合わせすぎる”関係になったりするのは、「対等な関係を築く土台が育っていない」からなんですよね。

これは、あなたが悪いわけじゃなくて、そういう関係性しか知らなかっただけなんですよ。

横のつながりを育てるには?

「じゃあ、どうすれば横の関係を育てていけるの?」
ここからは、そのヒントを3つ紹介します。
恋愛関係にも、友人関係にも使える対等さのヒントです。

① 自分の心を大切にする練習

まずは、自分にこう言ってあげることから始めてみてください。

「私は、何かをしていなくても、ここにいていい」

役割がなくても、必要とされなくても、
自分には“存在しているだけで価値がある”と認めていくことです。

これが、対等な関係の土台になります。

② 相手の自由を尊重する

横のつながりには、お互いが「自由であること」が必要です。

「こうあってほしい」「こうするべき」は、つい言いたくなるけれど、
それを少し横に置いてみて、

「そのままのあなたと、繋がりたい」

そう思えるようになったとき、関係の質がガラッと変わってきます。

③ 頼る・お願いする・話す

横の関係って、「ちょっと弱みを見せること」から始まります。

  • 「ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」
  • 「これ、手伝ってもらえる?」
  • 「正直に言うと、ちょっと不安でさ…」

こんなふうに、ほんの少し勇気を出して心を開いてみると、
“対等に支え合う”あたたかい関係が、少しずつ育っていきます。

最後に

もし、あなたが「横のつながりって苦手かも」と感じたとしても、
それは「今までそうやってしか人と関われなかった理由」が、きっとあるんです。

それは悪いことでも、ダメなことでもありません。

むしろ、そのことに気づけたこと自体が、変化のスタートライン

今から少しずつ、自分にも人にも優しいつながり方を育てていけたら、
きっと、これまでとは違う安心感が、あなたの中に生まれてくると思います。

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