夜、ベッドの中でスマホを見つめながら、ため息をつく。
「まだ既読もついてない…。私、何か嫌われること言ったのかな?」
彼からの返信が遅いだけで、心がざわざわして眠れなくなる。
翌朝、ようやく返信が来ても、短文だったり冷たい感じがしてまた不安に。
「やっぱり、私って大事にされてないのかも…」
こんなふうに、相手の言動ひとつで気持ちが大きく揺れてしまう経験、ありませんか?

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
「どうして彼との関係がこんなに苦しいの?」
そう感じたことがあるあなたへ。
今回のテーマは【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】。
幼少期の親子関係から続く“癒着”は、無意識のうちに恋愛を縛ってしまいます。
この6回シリーズでは、癒着のしくみや心のクセをひも解きながら、
「私もそうかも」と気づき、関係を軽くしていくヒントをお届けします。
■ 心理的癒着とは?
本来、人と人の間には
「ここから先は相手のこと」
「ここまでは自分のこと」
という境界線があります。
たとえば相手が不機嫌だったとしても、本来それは“相手の問題”。
もちろん、あなたが意図的に傷つけるようなことをしたのなら謝る必要はあるけれど、
そうでないなら──
- 相手はただ疲れているだけかもしれない
- 仕事や人間関係で嫌なことがあったのかもしれない
- そもそも「不機嫌を振りまきやすい人」なのかもしれない
つまり、本来は“相手側の事情”であるはずなんです。
ところが「心理的癒着」があると、この境界線があいまいになります。
その結果、相手の感情をまるで自分の責任のように引き受けてしまうのです。
「私がなにか悪いことをしたのかな?」
「あの時の言い方がいけなかったのかも」
「私のせいで雰囲気を壊したのかな…」
と、自分を責める方向にばかり考えが進んでしまう。
すると次第に、相手の態度や反応が「自分の価値」と直結してしまいます。
たとえば──
彼からLINEが返ってこない → 「嫌われたに違いない」
本当はただ「彼が疲れている」だけかもしれないのに、
それを「自分が価値のないせいだ」と受け止めてしまう。
これが、心理的癒着の典型的なパターンです。
■ 癒着はどこから来るの?
癒着のルーツは、多くの場合「親子関係」の中にあります。
本来、親と子の間に信頼や絆がしっかり築かれていれば、無理にくっつく必要はありません。
お互いが「ここにいて大丈夫」「自分はそのままで受け入れてもらえている」と感じられるなら、
境界線は保たれたままでも安心してつながりを感じられるのです。
ところが、
親が心配性で過干渉になったり、
親自身が夫婦関係の寂しさを子どもに埋めてもらおうとしたりすると、
子どもとの距離が必要以上に近くなってしまいます。
「大丈夫?」と常に先回りして子どもを干渉したり、
「あなたしか私にはいない」と子どもに依存したりするケースも少なくありません。
一方で、子ども側にも事情があります。
子どもは親の助けがなければ生きていけませんから、どうしても「見捨てられないように」必死になります。
心配性や怖がりの性格の子は特に、
親に嫌われないよう「いい子」でいようと頑張りすぎたり、
親の顔色を敏感に読み取るクセがつきやすいのです。
たとえば──
「あなたがいい子じゃないとママ悲しい」
「お母さんを困らせないで」
「あなたが頑張らないとパパがイライラする」
こうした言葉や雰囲気の中で育つと、子どもは自然とこう学びます。
「親の気持ちや機嫌は、私が責任を取らなきゃいけない」
つまり「信頼」「絆」「安心したつながり」が欠けているからこそ、
その代わりに“癒着”という形で、無理にくっつくしかなくなるのです。
そしてそのクセは、大人になっても人間関係に持ち込まれます。
特に恋愛では──
彼が不機嫌 → 「私が悪いんだ」
彼が距離を取る → 「私に価値がないんだ」
本当は相手の事情なのに、まるで自分の存在そのものが原因であるかのように感じてしまうのです。
■ 癒着が恋愛を妨げる
ある女性が、彼からLINEの返信がなかなか来ないとき、こんなふうに思ってしまいます。
「もしかして、私が何か気に障ること言った?」
「最近、私に飽きてきたのかな」
「嫌われちゃったらどうしよう…」
彼の状況や事情を想像する前に、すぐ「自分のせいだ」と結びつけてしまうのです。
不安でたまらなくなって、立て続けにLINEを送ったり、「私のこと本当に好き?」と確かめたくなったりするのです。
──でも、彼の目線に立ってみるとどうでしょう?
「やっと仕事が終わった、少しだけ一人になりたい」
「何も考えずにぼーっとしたい」
そんな時間を持つことで、心のバランスを取ろうとしているだけかもしれません。
でも彼女から次々に届くメッセージや「私のことどう思ってるの?」という確認は、
彼にとっては「自由を奪われるような圧」に感じられてしまうのです。
本当は責められているわけじゃなくても、彼の心にはこう響いてしまう。
「信じてもらえていない」
「ちょっと息つきたいだけなのに、束縛されているみたいだ」
だから彼は無意識に、距離を置こうとします。
けれど、それがまた彼女の不安を刺激し、追いかける気持ちを強くさせてしまうのです。
こうして、
彼女は“安心が欲しくて近づく”
彼は“重さを感じて離れる”
彼女は“不安になってさらに近づく”
という悪循環が始まってしまうのです。
癒着があると、自分の価値と相手の気分や態度が直結してしまうからこそ、こんなすれ違いが起こりやすくなります。
■ まず「癒着」を知ることから
心理的癒着とは、
心の境界線があいまいになり、
相手の気持ちを自分の価値と結びつけてしまう状態のことを言います。
恋愛で不安や依存に苦しんでいるとき、
その背景にはこの「癒着」が潜んでいる場合がとても多いのです。
それを解消する最初の一歩は、シンプルな問いかけ。
「これは彼の問題? それとも私の問題?」
少しずつでも切り分けられるようになると、心がラクになっていくんですよ。


次回予告
【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】第2回:なぜ癒着は起こるの?
をテーマに、より詳しく紐解いていきたいと思います。
どうぞお楽しみに。
この【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】シリーズは、毎週火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けしています。
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