感情を感じられない、と感じる時に大切なこと

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

感情を感じられない、と感じること、皆さんはありますか？

この悩みは、心の勉強をしている人にとっては、そんなに珍しくないかもしれませんが、一般的にはなかなか考えないかもしれませんよね。

私も、心の勉強をし始めて、数年たったころ、感情を感じられない、なんて感じていた頃、ありました。

特にワークショップに参加すると、感情の渦のような場のはずなのに、自分だけ全然何も感じない、なんて感じたこともありました。なんだかそんなことを思うと、自分だけ変なんじゃないか、こんな自分はダメなんじゃないか、そんな風に思って、その場にいるのが嫌になってしまったり、1人白けていたり、なんてことがありましたけど、皆さんはどうでしょう？

感情は層になっている、なんて言われたりします。
実際のところ、感情について、さまざまな研究がなされ、さまざまな見解があるようです。

例えば、ポール・エクマンという心理学者は、顔の表情と感情の関係について研究しました。彼は「喜び」「怒り」「悲しみ」「恐れ」「驚き」「嫌悪」など、感情の基本的な表情がどんな顔をしているかを研究しました。

彼はさまざまな文化や背景の人々に対しても、共通する基本的な表情があることを見出しました。

それは、非言語のコミュニケーションにおいても、顔の表情で感情を伝えたり理解したりすることが可能である、とも言えますよね。

そしてもうひとり、別の心理学者、ジェームズ・ラッセルは、感情を「心の中での感じ方」をとらえるのに役立つ理論を考えました。感情って、どんな気持ちかを表す言葉だけじゃなく、「心の空間モデル」という定義で、2つの基本的な次元、快適さと興奮度によって表現されているのです。気分がどんなに楽しいか（快適さ）やどれくらいワクワクするか（興奮度）でとらえることができる、ということです。

要するに、感情は顔の表情や心の中での気分、楽しい、嬉しい、寂しい、悲しい、怒り、というだけでなく、その度合いでもまた違ったものに変わる、という、とても複雑なものだということなのだと思います。

理屈はさておき、感情を感じられない、と感じている、それもまた、実は1つの感情だったりするのですよね。

それが、良いとか悪いとか、そういった判断はちょっと横に置いておいて、無の感じを感じているのなら、今感じている無の状態が今の感情。

自分の感情が動かないことに対して苛立ちや寂しさを感じるのだとしたら、その感じたままが今の感情なんですよね。

それは、自分にしかわからない感覚かもしれませんが、今の感情に名前を付けるとしたら、どんな感情だと名前を付けますか？

私は昔、ワークショップに参加した時、感情を感じるのが怖すぎて、無の感覚に入った時、分厚い鉄板がある、なんて表現をしたことがあります。とてもとても分厚い鉄板で、ここを貫通させないと、その下の感情にはたどり着かない、と感じたことがありました。

結局、その下の感情にたどり着くには、かなり時間をかけて、心をほぐすことが必要でした。メチャメチャ叫びまくって、結構ヤバい人だったと思います。真面目にとんでもなく叫びまくっていたので、場所を考えないと通報されてもおかしくないレベルでしたよ。

それだけ散々叫びまくってたどり着いた感情は、なんだかとてもあたたかい、平和な愛の世界でした。

これは私の実体験ですが、みんながみんなそんな状態になるわけではないですし、とても静かに感情を感じている人もいます。

感情の感じ方って、人それぞれで、感情に良いも悪いも無いんですよね。

ただ、怒りの感情を感じている時は、感じている本人がきっと苦しいとは思います。でも感じるには感じる理由があるわけですし、その怒りの下には、もしかすると、大きな悲しみや、寂しさが隠れているのではないかと思うのですね。

もしも、感情を感じられない、と感じていらっしゃる方がいるのであれば…

まずは、感情を感じられない、と感じている自分を悪いものとしないこと。
そして、感情を感じられない、と感じているのも1つの感情、ととらえ、自分の感情に名前を付けてみることをおススメします。

そして一番のオススメは、ひとりでやらないこと。
感情って、つかみどころのない、得体のしれないものに感じることもあります。自分の未知の世界にも感じたりします。信頼できるカウンセラーと進めていかれるのが良いのではないかと思いますよ。

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