愛されたい症候群 ―「もっと私を愛して」って思ってしまうあなたへ―

彼の言葉を、素直に信じられない…。

好きな人の言葉を素直に信じられないって、辛いですよね。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

こんなご相談をいただくことがあります。

彼は「好きだよ」って言ってくれるし、LINEもマメにくれる。でも、どうしても疑ってしまうんです。

“本当はそんなに私のこと好きじゃないよね?”って疑ってしまうんです。
なんだか、彼の愛が信じられないんです…

頭では「大事にされてる」ってわかっていても、心がそれを受け取れない。
何度「愛してる」と言われても、どこか満たされない。
「もっと」「もっと」と、愛を求めてしまう――。

あなたにも、そんな感覚、ありませんか?

目次

「愛されたい」のに、なぜか満たされない

「愛されたい」という気持ちは、とても人間らしい願い。
誰でも持っています。

好きな人に大事にされたい、求められたい、必要とされたい――それは、誰にでもあるごく自然な感情。

けれど、この「愛されたい」が強くなりすぎると、心のバランスが崩れていきます。
たとえば、こんなふうに。

「LINEの返事が遅いだけで、不安になる」
「彼の一言に一喜一憂してしまう」
「些細なことで試すような言動をしてしまう」
「愛されていない証拠ばかり探してしまう」

愛されたいのに、どこかで「どうせ私は愛されない」という気持ちが消えていない。
この矛盾が、心の中でずっと葛藤を起こしているのです。

自分を愛していない人は、大切にされても信じられない

この「愛されたい症候群」の根っこには、ある深い心理があります。

それは、「自分が自分を愛していないと、相手の愛も信じられない」ということ。

人は、自分の内側で感じていることを、外の世界に映し出します。
心理学ではこれを「投影の法則」といいます。

たとえば、あなたが心のどこかで「私には価値がない」と感じているとしたら、
どんなに相手が「大切に思ってる」と言ってくれても、
その言葉を「嘘だ」「お世辞だ」「気を遣ってるだけ」と、無意識に否定してしまいます。

なぜなら、「価値のない私を、大切に思うはずがない」という前提が心にあるからです。

つまり、愛されたいと強く願っているとき、
実は私たち自身が「自分を愛せていない」状態にあることが、とても多いのです。

愛されたいなら、まず愛してみる

ここで大切な視点があります。

逆説的ですが、それは、

「愛されたいと願うとき、実は“愛すること”のほうが近道になる」ということ。

人は、自分が“心から愛している相手”からの言葉や行動を、素直に受け取りやすいのです。
なぜなら、自分の心が開いているから。

でも、自分が相手を愛していないとき

「本当にこの人のこと、好きかわからない」
「手放したくないけど、信じきれない」
「いないよりはいた方がいい」

と思うことがあったりしますよね。

その想いって、自分の中にある相手に対する想い。
そして、その疑いが自分の中にある時、私たちは自分のフィルターを通して相手を見る(投影の法則)ので、相手の心の中にも同じような想いがあるんじゃないか、って思ってしまうんです。

「きっと彼も、私と同じように、私を本当に好きかどうかわからないって思ってるに違いない。」
「きっと彼も、私と同じように、私のことを、手放すには惜しいけれど、信じ切れない、って思ってるに違いない。」
「きっと彼も、私と同じように、私のことはいないよりはいた方がマシな存在に思っているに違いない。」

って疑いが出てきてしまうんです。

それは、実際に彼がそう思っているわけじゃなくて、自分の心に既に存在している想いだから。

そうすると、相手の愛を受け取るなんて、自分がバカを見る、自分が損する、自分が傷つけられる、っていう怖さが出てきてしまってもおかしくないですよね。

そして、その不安を「もっと私を愛して」という形で彼にぶつけてしまうのです。

でも、どんなに彼が優しい言葉をかけてくれようとも、一瞬は麻酔のようにいい気分に浸れるけれど、残念ながら長続きしないんですね。

だって自分の心の中から、その「疑い」は無くなっていないから。

愛するって、どういうこと?

ここでいう“愛する”とは、相手に尽くすことではありません。

自分の不安を押し付けたり、承認を求め続けるのではなく、
「この人の存在そのものを、大切に思っている」
という気持ちを、じっくり感じること。

先ほど、ちょっとキツイ言い方に聞こえていたら申し訳ないのですが

自分が相手を愛していないとき

「本当にこの人のこと、好きかわからない」
「手放したくないけど、信じきれない」
「いないよりはいた方がいい」

という気持ちが自分の中にある、と書きました。

嫌なこと言う、って感じられた方は、確かにそんな想いをご自身の中に感じていらっしゃるのかもしれません。
というよりも、読んでくださっている殆どの方は、「嫌なこと言う」って思っていらっしゃるともいます。

それは、読んでくださっているあなたが「あなたは彼を愛していない」ということではないのです。

人間ですから、自分が「愛されなかったら…」という不安が多かれ少なかれあるのが当然なんです。
だってどんなに大好きな人とだって、喧嘩することだってあるし、いつも意見がピッタリ同じ、なんてことはないんですよ。血の繋がっている同じ環境で育ってきた親子や兄弟ですら違う人格を持っているんですからね。

だから、「私は本当に相手を愛しているのかしら」っていう想いが自分の中に多少なりともチラッと感じてしまうことの方が自然なことかもしれません。

でもね、そこで「嫌なこと言う」って思われたってことは、「私は本当は相手を大好きでいたいし、相手を愛していたい」って想いがとても強い、とっても純粋で真っすぐで、愛情深い人の証でもあるんですよ。

そんなあなた自身の中にある愛情深さをじっくり感じてみて欲しいんです。

自分の不安を押し付けたり、承認を求め続けるのではなく、
「この人の存在そのものを、大切に思っている」
という気持ちを、じっくり感じるてみて欲しいんです。

そしてそれと同じくらい、「私自身のことも、大切にしたい」という感覚をご自分の中に感じてみてください。

愛するとは、見返りを求めるものではなく、
相手と自分のどちらも尊重しながら、関係を育てていく姿勢のことなのかもしれませんね。

ほんとうに欲しかったもの

もしあなたが、今「愛されたい」と強く感じているなら、
それは、誰かからの愛で心の空白を埋めようとしているサインかもしれません。

でも、本当に欲しかったのは「相手の愛」ではなく、
“愛されるに値する私”を、自分の中に感じたかったのではないでしょうか。

あなたがあなたを大切にし始めると、不思議と周りの愛が見えてきます。
受け取れなかったはずの優しさも、少しずつ心にしみてきます。

だから、「愛されたい」と願うときほど、
自分をいたわって、心に触れて、「私を愛してるかな?」と問いかけてみてください。

そして、目の前に見えている相手のそのままの姿を大切に思って幸せを願ってみて欲しいのです。

おわりに:愛されたいあなたへ

あなたが「もっと愛されたい」と願ってしまうのは、
これまでたくさん我慢してきたからかもしれません。

人に合わせて、自分を後回しにして。
いつもがんばって、空気を読んで、愛されるために一生懸命だったのかもしれません。

でも、もういいんです。

これからは、「愛されようとする私」ではなく、
「私が私を愛する時間」を増やしていきましょう。

そこからが、本当の愛のはじまりかもしれませんね。

一緒に一歩一歩進んでみませんか。

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