恋愛が上手くいかないなら、父親との関係を見直してみよう【ひとり親育ちの相談室】

恋愛が上手くいかない時は、父との関係性を見直してみると大きな変化を感じるかもしれません。

私たちの恋愛関係、パートナーシップ関係は、子供の頃の親との関係が映し出されます。
女性にとって、父親は異性の親。男性の象徴のような存在です。父親と夫や彼氏、パートナーは全く違う人物ですが、同じ男性、という括りで心は反応したりします。

父親との関係がよく、幼少期から父が自分を愛してくれていた、と感じられていると、男性は自分を愛してくれる存在だ、と自動的に思い込む力が働き、逆に、父親との関係があまり良くなく、実際のところはどうであれ、自分の中で、父親は自分を愛していない、と感じていると、男性は自分を愛してくれない存在なのだ、と思い込んでしまう、ということがあります。

父親とパートナー

お父さんは怖い人、だと思っていた幼少期を過ごすと、

お父さんに言いたいことが言えない
言っても否定される
自分を認めてくれない
自分の話なんて聞いてくれない

そんな想いを抱えることがあります。

これらのお父さんに対する印象は、知らず知らずのうちに、自分のパートナーにも同じ想いを抱いてしまったりします。

パートナーに言いたいことが言えない
言ってもきっと否定される
パートナーは私を認めてくれないだろう
パートナーは私の話なんて聞いてくれないだろう

実際にパートナーが自分を否定してくるのか、自分を認めないのか、自分の話を聞かないのか、それが事実かどうかは別なのです。

自分の中で、きっとそうだろう、と思うと、そもそも自分の意見を言わない、伝えない、ということを無意識でしていたりします。この場合、伝えもしていなければ相手が聞き入れるかどうかもわからないんですよね。どうせ聞かないと思っていた、という決めつけを自分でしてしまうことになり、2人の大きなすれ違いの原因になります。

もう1つ、言ってもやっぱり聞いてくれなかった、ということが起こったりもします。
この場合、「どうせ聞いてくれないでしょ、とりあえず言うけど」と思ってパートナーに言いたいことを伝えようとしたとき、相手に伝わりやすい言い方ではなくなっていることってとても多いです。キャッチボールをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。相手の手元に受取りやすいボールではなく、とりあえず投げる、という状態で、相手はどこにボールが飛んでくるかわからない、キャッチしずらい、それが続くとお互いが疲れてしまってもうキャッチボール止めよう、とギブアップしてしまう、ということが起きたりします。すると、自分としては、伝えたのに、結局聞いてくれなかった、理解しようとしてくれなかった、受け止めようとしてくれなかった、という不満が残る形となってしまったりします。

父親がいなかった過去

お父さんがいない、という環境で育つと、父親との関係はどうパートナーとの関係に反映するの？と思いますよね。

父親不在の家庭で育つと、父親という存在が透明人間のような状態で、得体の知れないもの、と感じることがあります。

父親ってどういう生き物？
男ってどういう生き物？

って感じ。

なんだかとても遠い存在のように感じたりします。

両親が離婚して、父親不在になったとするならば、

父は自分を置いていった人
父は自分の事が好きじゃなくなった人
父は自分を愛することをやめた人

そんなネガティブイメージを持ちやすくなります。

これらのイメージがパートナーにそのままスライドしていくと

パートナーは私を置いていく
パートナーは私のことを好きじゃなくなる
パートナーはきっと私を愛することをやめる

という、捨てられるんじゃないか、愛されなくなるのではないか、という不安を抱えやすくなったりします。

すると、自分が捨てられないために、何かしなくちゃ、とパートナーを繋ぎ留めておくために自分が役に立つ存在であることをアピールしなければならない、と思ったり、パートナーに捨てられても傷つかないように愛する気持ちにブレーキをかけておかなきゃ、と思ったりしてしまい、結果自分から上手くいくはずのパートナーシップを壊してしまうような行動を取ってしまったりすることがあります。

思い込みの誤解を解こう

父親とパートナーはもちろん違う人物ですよね。

しかし心のレベルでは、同じフィルターを父親とパートナーにかけているんですね。

自分を愛してくれる相手、というフィルター
自分を愛してくれない相手、というフィルター

もしも、自分を愛してくれない相手、というフィルターを相手にかけてしまっているならば、簡単に言ってしまえば、自分を愛してくれる相手、というフィルターに取り換えればいいわけですよね。

じゃあ、自分を愛してくれたお父さんの姿を見つけて誤解を解いていきませんか？

両親が離婚して父親がいない場合、どうやって愛してくれたお父さんの姿を見つけるの？って難しく感じるかもしれません。

 　赤ちゃんの頃、お父さんに抱きかかえられている写真はありませんか？
 　お父さんと一緒に映っている写真はありませんか？
 　戸籍の出生届を提出した人はお父さんにはなっていませんか？
 　あなたの名前を付けてくれたのはお父さんではありませんか？

とても小さいことかもしれませんが、そんな些細なところにお父さんからの愛情って詰まっているものです。

そして、離婚したのは父と母の問題。

自分の中にお父さんをもう一度存在させる、という作業をしてみると、父親に対するイメージが大きく変わったりします。

この辺りは、ひとりで頑張らず、ぜひカウンセリングをご利用ください。そのためのカウンセリングであり、カウンセラーです。ひとりで取り組む必要はありません。

愛されていることを知る

自分が愛されている、ということを知ると、こんな大きな変化が起きます。

自分を大切にする気持ちが湧いてくる。

自分を愛してくれている人がいる
自分の幸せを心から願っている人がいる

そんな事実を自分の中で受け止めることができると
以前よりも自分を大切にする気持ちが湧いてきます。
自分をもっと幸せにしてあげたいと思うようになります。

お父さんからの愛を受取ることができると
同じように、パートナーも自分を大切に愛してくれているという感覚ができてきます。

そんな感覚を自分の中で感じると
もっとパートナーを愛したい、と思う気持ちも湧いてきますし
より素晴らしい関係を築いていきたい、と思う気持ちが出てきます。

その想いでパートナーに接することができると
2人の関係はずっと素敵なものになるでしょう。

何か心が動くものがあなたの中にあれば、ぜひ一度お話しを聞かせてくださいね。
あなたの幸せを一緒に探させてください。