「あの人にひどいことをされた」
「どうして私ばかり、こんな目に遭うの?」
そう感じる瞬間、誰の心にもあると思います。
理不尽なこと、傷つけられるような出来事、裏切り。
たしかに、現実として“被害”は存在します。
けれど、その出来事を「心の中でどう受け取るか」という部分には、
もうひとつ深い心理の仕組みが隠れているんです。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
被害者意識とは、「心を守るための防衛」
たとえば、恋人に冷たい言葉を言われたとき。
「なんでそんな言い方するの?」と悲しくなる。
あるいは、職場で上司に理不尽に叱られたとき、
「私はちゃんとやってるのに!」と怒りがこみ上げる。
この「悲しみ」や「怒り」は自然な感情ですよね。
でも、その奥には「私は悪くない。悪いのは相手だ」という構図ができやすい。
それが“被害者意識”です。
人って「自分も悪かったのかもしれない」と思うと、すごく苦しくなりますよね。
罪悪感が出てくるし、「あのとき、あんなこと言わなければよかった」って後悔も生まれる。
でも、その苦しさに直面するのはつらいから、
心は無意識に「いや、悪いのはあっち!」って方向に意識を向ける。
これが、“被害者意識”をつくる心の防衛反応なんですね。
つまり、「私は悪くない」「あの人が悪い」と思うのは、
本当は“自分が悪いかもしれない”という痛みを感じたくないから。
自分を守るために、意識のベクトルを外に向けている状態なんです。
被害者意識の裏にある「罪悪感」
心の仕組みとして興味深いのは、
被害者意識を持てば持つほど、
心の奥では“加害者意識”も同時に動いているということ。
たとえば、恋人に冷たい態度を取られて、あなたが「ひどい、傷ついた」と感じたとします。
表面的には、「彼が悪い。私は被害者だ」と思いますよね。
でも、心の奥のほう(無意識)では、こんな声が動いていることがあるんです。
「私も、あのとき彼の気持ちを無視したかもしれない」
「あの言葉、彼を責めてたかもしれない」
ただし、その“自分も何かしたかも”という感覚を感じるのは、とても怖いこと。
だって、それを認めたら「自分も加害者の一部だった」と思ってしまうから。
だから心は、すぐにその痛みを打ち消そうとします。
「違う、私は悪くない! あっちが悪い!」と。
これが、“被害者意識”のスイッチが入る瞬間なんです。
でも実は、この瞬間にもうひとつの仕組みが動いています。
「相手を加害者にする」ということは、
自分の中にも“加害者”という概念を生み出す、ということ。
相手を「悪い人」と見たとき、
心の奥では「自分も誰かに同じことをしたかもしれない」という感覚がわずかに反応します。
これは頭で気づけるものではなく、潜在意識の奥で起きている反応です。
だから、「彼が悪い」と思っても、なぜかスッキリしない。
相手を責めた後に、少し重たい罪悪感のような気持ちが残る。
それは、被害者意識の裏で“加害者意識”が同時に動いているからなんです。
この二つの意識
「私は悪くない(被害者)」と
「もしかして私も…(加害者)」が、
無意識の中でせめぎ合うことで、心はどんどん疲れてしまいます。
そしてそのどちらも、本当は“心を守るため”に生まれた反応なんですよね。
どちらが悪いわけでもなく、
「ただ痛みを感じたくなかった」だけなんです。
「被害者でも加害者でもない」場所に戻る
たとえば、友人に約束をドタキャンされたとき。
最初は「ひどい!」と思うかもしれません。
でも冷静に考えれば、
「私も以前、誰かの約束を軽く扱ってしまったことがあったかも」と気づくこともあったりします。
それはずいぶん昔、子供のころのことかもしれません。
友人とは全く関係ない相手かもしれません。
もしかすると、自分自身との約束かもしれません。
それに気づいた瞬間、
相手を責める気持ちも、自分を責める気持ちも、
少しずつ溶けていくんです。
そう、行きつくところは
被害者でもなく、加害者でもなく、
どちらでもない「無害者」という在り方。
相手を被害者にも加害者にもしない。
「ただ、出来事が起きた」という事実だけを見つめる。
そこには、ジャッジも、責めも、正しさの競い合いもない。
あるのは、「自分も相手も完ぺきなんかじゃない」という理解だけです。
「無害者」でいると、心が軽くなる理由
無害者の意識を持つと、
「自分が悪い」「相手が悪い」という二元論から抜け出せます。
そこでは、“正しさ”よりも“理解”が優先されるのです。
・相手はその時、その人なりの限界でそうした。
・私はその時、その私なりの精一杯で反応した。
そう思えたとき、過去の出来事に意味を見出すことができます。
許すというより、「もう戦わなくていい」と思える。
そして、被害者意識の中で固まっていた心が、
少しずつ、柔らかくほどけていくんです。


被害者意識を責めないで
ここで大切なのは、
「被害者意識を持つ自分を責めないこと」。
被害者意識は、
「私は傷ついた」という大切なサインでもあります。
心が痛かったから、守ろうとしただけ。
だから、もし今のあなたが、
誰かを「加害者」と感じているなら、
その裏で「本当は怖かった」「悲しかった」自分を抱きしめてあげてほしいのです。
そして、少しずつでいい。
“無害者”という場所に戻る練習をしてみてください。
誰も悪くない。
みんな、そのときの精一杯で生きていただけ。
そう思えたとき、
あなたの心は、ようやく「過去」から自由になります。
ひとりで抱えず、いつでもお話に来てくださいね。
一緒に練習しながら進んでいきましょう。
あなたはいつだって、あなた自身を幸せにできるんですよ。
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