なぜ会話が成立しないのか|心が通わないコミュニケーションの裏側

「ちゃんと話したつもりなのに、伝わらない」
「わかってほしかっただけなのに、なぜかケンカになる」

コミュニケーションに悩んだ経験がない人の方が、きっと少ないと思います。

多くの場合、私たちは
「言い方が悪かったのかな」
「もっと上手に伝えられたらよかったのに」
と、“やり方”を反省します。

でも実は、
そもそもコミュニケーションが成立しない状態で話している
というケースも、多くあるのです。

今回は、あえて
「上手くいかないコミュニケーション」
という視点から、その理由を見ていきたいと思います。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

目次

そもそも“話せる状態”じゃないとき

突然ですが、自分が怒っているときって、自覚ありますか?

普通、ありますよね。
わかりやすく怒っているときって、
誰だって自覚あるって思うんです。

でもね、
私たちって、不思議と自分では怒っているつもりがなくても
相手は「うわ~、この人めちゃ怒ってるわ…」って感じているときって、
自覚している以上に結構あるんですよね…。

で、そんなときって、“話せる状態”じゃないんですよ。
相手からしてみると、話したくないんですよ。

自分では
「ちゃんと説明している」
「正当なことを言っている」
つもりでも、相手が受け取っているのは、

「怒っている」
「怖い」
「責められている」

という“感情の圧”であることがほとんどです。

だから相手は、内容よりも先に防御反応が出ます。
謝ったり、黙り込んだり、とりあえず場を収めようとしたり。

すると今度は、話している側がこう感じます。

「謝ってほしいわけじゃない」
「ちゃんと分かってほしいだけなのに」

このすれ違いが、さらに怒りを強め、関係をこじらせてしまうのです。

ここで大切なのは、
怒りが悪いわけではないということ。

問題なのは、
「怒りながら“分かり合おう”としてしまうこと」

怒っているとき、人の脳は“理解”より“防衛”を優先します。
これは性格ではなく、仕組みの問題です。

だからこそ、

「今は冷静じゃないな」
「この状態で話しても伝わらないな」

と気づけたら、
一度、会話を止めることは逃げでも負けでもありません。

むしろ、とても成熟した選択なのです。

余談ですが、
私も昔、この無自覚の「怒っている」状態でいることが多かったようです。
私を以前から知っている心の勉強をした仲間や、先生たちは
今は笑い話になるから言えますが
「あの頃リナちゃんいつも怒ってたよね」
ってよく言われます(笑)

私としては、全然怒ってるって自覚なかったんですけどね。
でも当時の自分を振り返ると、
確かにめんどうくさい人だっただろうな、私、って思うんですよね。

あの当時から今でもお付き合いをしてくれている仲間や先生たちには
感謝しかありませんね。

「でも、そのまま流してしまう」と何が起きる?

話を戻しまして
ここで、もう一つ大切なポイントがあります。

怒りが収まったあとに、
「まあいいや」
「もう終わったことだし」
と、何も話さずに終わらせてしまうこと。

これを繰り返すと、
同じ出来事は、必ず形を変えて再発します。

なぜなら、
怒りの奥にあった本当の気持ちが、まだ置き去りだからです。

・大切にしてほしかった
・分かってほしかった
・一人で抱えるのがつらかった

冷静になったあとでいいので、

「あのとき、私はこう感じてた」
「本当は、こうしてほしかった」

と伝え直すことが、関係を“修復”する会話になります。

会話の「目的」がズレているとき

もう一つ、よくある“うまくいかない理由”があります。

それが、会話の目的の食い違いです。

たとえば、

女性:「今日、こんなことがあってね…」
男性:「それなら、こうしたらいいんじゃない?」

このやり取り、男女間ではじつはあるあるだったりしますね。

話している側は
「聞いてほしい」
「共感してほしい」
だけなのに、

聞いている側は
「解決策を求められている」
と受け取ってしまう。

すると、

「話を聞いてくれない」
「余計なことばかり言う」

という不満につながってしまいます。

これは、どちらが悪いわけでもないんです。

ただ、会話のゴール設定が、最初から違っているのです。

以前、お付き合いしていた人とこんなやり取りをしたことがありました。

美味しいものを食べに行きたいね、っていう話をしていたので
「ひもかわうどんっていうのを食べてみたいんだよね」と、
それがあるお店をSNSで送ったんです。

そしたら、
「このお店の近くに美味しいお蕎麦屋さんがあるよ」
って返ってきたんです。

当時はまだまだ“上手くいかないコミュニケーション”真っ只中だった私は
「結局この人は人の話なんて何にも聞いてない!!」ってご機嫌を損ねました。

相手からしたら、「美味しいお蕎麦屋さんがあるよ」っていうのを
伝えたかっただけなのかもしれない。

結局ここで「私は○○を伝えたかったんだよ」って
会話の目的を伝えなければ、
もしくは、相手の真意を聞いてみなければ、
お互い本当に伝えたいことを伝えられず、

「自分の話を聞いてくれない!!」っていう不満と
「なんで機嫌が悪くなった?」っていう疑問とが
蓋されたままになってしまうんですよね。

「察してほしい」は、実はとても難しい

理想を言えば、
「それくらい察してほしい」
と思ってしまうのも自然ですよね。

だから、少し柔らかいヒントでも十分です。

「ちょっと愚痴なんだけどね」
「オチもない話なんだけどね」

そんな一言をつけて、
聞いてほしいことを伝えると、
聞く側の心構えは、ラクになるのかもしれません。

うまくいかないのは、あなたが下手だからじゃない

ここまで読んで、

「やっぱりコミュニケーションって難しい…」
と感じたかもしれません。

でも、こう考えてみてください。

・冷静じゃないとき
・目的が分からないとき

この2つだけで、
コミュニケーションの難易度は一気に跳ね上がります。

逆に言えば、
この2点に気づくだけで、多くのトラブルは回避できるのです。

うまく話せないのは、
あなたの性格や能力の問題ではありません。

状況と心の状態が、
たまたま噛み合っていなかっただけ。

そう思えると、
少し肩の力が抜けませんか?

会話はキャッチボール

コミュニケーションは、よくキャッチボールに例えられます。

取りにくい球を投げれば、
相手は受け取るだけで精一杯になります。

でも、
「今は投げない方がいいな」
「これは軽く投げた方がいいな」
と調整できたら、やり取りはずっと楽になります。

相手の取りやすい球を投げる、ということを意識してみたり
取りにくい球しか投げられそうにないときは、
時間制限で投げさせて、って伝えるのもいいのではないでしょうか。

距離が近い相手とは
阿吽の呼吸、なんていうのが理想かもしれませんが
二人で二人のコミュニケーションの仕方を作り上げていく、
という楽しみも作ってみると、
自分たちだけの絆がまた強くなるのだと思います。

それだけで、
コミュニケーションは少し楽しく優しいものに変わっていきますよね。

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