「ちゃんと話したはずなのに、伝わらなかった」
「わかってほしかっただけなのに、なぜか関係がギクシャクした」
そんな経験は、誰にでもあると思います。
多くの人は、こうした場面に出会うと
「言い方が悪かったのかな」
「もっと上手に説明できたらよかったのに」
と、自分の“話し方”を振り返ります。
でも、コミュニケーションが上手く成り立たない原因は、
言葉の選び方や伝え方以前のところにあることが、とても多いのです。
会話が成り立たないとき、人は「分かり合うモード」にいない
私たちは、いつでも冷静に話せるわけではありません。
怒り、不安、緊張、寂しさ、焦り。
こうした感情が強く出ているとき、
人の心は「分かり合う」よりも「自分を守る」方に意識が向きます。
このとき、心の中では何が起きているのでしょうか。
それは、
「理解してほしい」
「伝えたい」
という気持ちよりも先に、
「傷つきたくない」
「これ以上、否定されたくない」
「ここは安全じゃないかもしれない」
そんな無意識の防衛反応が立ち上がっている状態です。
頭では会話をしていても、
心はもう“戦闘態勢”に入っているんですよね。
この状態では、どれだけ正しい言葉を使っても、
どれだけ丁寧に説明しても、
相手に届きにくくなってしまいます。
怒りは「攻撃」ではなく、心の非常ベル
特にわかりやすいのが、怒りです。
怒っているとき、
自分では「冷静に話しているつもり」でも、
相手が受け取るのは、言葉よりも感情の圧です。
「怖い」
「責められている」
「何か言い返したら、もっと悪くなりそう」
そう感じた相手は、防御に入ります。
謝る、黙る、話をそらす。
すると今度は、怒っている側がこう感じます。
「謝ってほしいわけじゃない」
「ちゃんと分かってほしいだけなのに」
このすれ違いは、
どちらかが悪いから起きているわけではありません。
怒りは、本来
「大切なものが脅かされたよ」
という心の非常ベル。
でも非常ベルが鳴っている最中に、
落ち着いて話し合おうとすること自体が、
とても難しいのです。
「話せない状態」で話そうとしてしまう私たち
ここで大事なのは、
怒りや不安を感じること自体を否定しないこと。
問題なのは、
話せない状態のまま、分かり合おうとしてしまうことです。
心が緊張しているとき、
人は相手の言葉を“理解”ではなく“評価”として受け取りやすくなります。
「それは違うよ」
→ 否定された
「こうしたらいいんじゃない?」
→ ダメだと言われた気がする
本来はそんな意味ではなくても、
心が守りに入っていると、
言葉は簡単に凶器に変わってしまうんです。
だからときには、
「今はちゃんと話せる状態じゃないな」
「一度、間を置こう」
そう判断することは、
関係を壊さないための、とても大切な選択です。

目的のズレではなく、「扱われ方」のズレ
もう一つ、コミュニケーションが壊れやすい理由があります。
それは、
会話の“目的”そのものよりも、
「どう扱われたいか」がズレていること。
人は会話を始めるとき、無意識に
「こうしてほしい」
「こんなふうに受け止めてほしい」
という期待を持っています。
・共感してほしい
・否定しないでほしい
・味方でいてほしい
・大切に扱ってほしい
でも、それが言葉にならないまま会話が始まると、
相手は別の役割を引き受けてしまうことがあります。
たとえば
話している側は「気持ちを分かってほしい」のに、
聞いている側は「問題を解決しよう」とする。
すると、内容は噛み合っていても、
心はどんどん置いていかれてしまうのです。
アドバイスが「拒絶」に聞こえる瞬間
特に、心が弱っているとき。
このときに受け取るアドバイスは、
「助け」ではなく
「今の私じゃダメだと言われた」
と感じやすくなります。
本当は責められていなくても、
心の奥では、
「今のままの私は、受け入れてもらえない」
という感覚が強まってしまう。
だからコミュニケーションが壊れる瞬間、
壊れているのは会話そのものではないのです。
壊れているのは、
「ここにいても大丈夫」という安心感です。
うまく話そうとしなくていい
コミュニケーションが苦手だと感じている人ほど、
「ちゃんと話さなきゃ」
「うまく伝えなきゃ」
と、自分にプレッシャーをかけています。
でも、本当に大切なのは、
話し方を磨くことではありません。
「私は今、話せる状態かな」
「相手は、安心できているかな」
そこに少し目を向けるだけで、
会話はずっと優しいものになります。
言葉が詰まってもいい。
途中で止まってもいい。
無理に分かり合おうとしなくても、
「今は難しいね」と気づけた時点で、
そのコミュニケーションは、もう失敗ではありません。
心が安全になると、言葉は自然に流れ出す
分かり合いは、努力で作るものではなく、
安心の上に、あとから生まれてくるもの。
もし、
何度話してもうまくいかない関係があるなら、
それはあなたが話下手だからではありません。
ただ、
心が安全になる状態が、
まだできていないだけかもしれません。
そのことに気づけたとき、
コミュニケーションは
「壊すもの」から
「育てていくもの」へと、少しずつ変わっていきますよ。
うまくできたことも、できなかったと感じていることも、
この1年を頑張ってきたあなたへ。
心が少しゆるむ時間をご一緒できたら嬉しいです。
わたくし青山リナの所属している団体、カウンセリングサービスでは、今年1年の感謝を込めて、2025年12月28日(日)に感謝祭2025というイベントをオンラインで開催します。
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1) 13:20-13:40 2) 13:50-14:10 3) 14:20-14:40
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きっとお持ち帰りいただける幸せのヒントをたくさんキャッチしていただける時間になるはずです。
リラックスしながら楽しんでいただけますように。
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