自分で決められないのは親のせい!?「被害者意識」の裏にある本当の心理

「父親にやりたいことを否定された」
「進路も仕事も、父親の意見に従わされてきた」
「自分の人生なのに、自分で決めさせてもらえなかった」

そんな思いを抱えている人は、少なくないのかもしれません。

子どもの頃、父親の力が強く、何を言っても聞き入れてもらえなかった。

自分の希望を伝えても、

「そんなのは無理だ」
「お前には向いていない」
「こっちにしておきなさい」

と否定され、結局は父親の決めた道を選ぶしかなかった。

そう感じていると、

「私は父親に自由を奪われた」
「父親のせいで、自分で決められない人間になった」

という物語が、自分の中にできあがっていくことがあります。

もちろん、子どもと親は対等ではありません。

経済力も、決定権も、経験も、家庭の中で持っている力も違います。

だから、子どもの頃に父親の意見に逆らえなかった自分を責める必要はありません。

けれど、大人になってからも、

「父親のせいで私は動けない」
「父親に否定されたから、自分のやりたいことがわからない」

と思い続けているとしたら、そこにはもうひとつ、見ておきたい心のからくりがあるのかもしれません。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

目次

本当に怖かったのは、父親だったのか

私たちは、自分で何かを決めようとするとき、自由を手に入れます。

けれど、自由には責任もついてきます。

自分で進路を決める。
自分で仕事を選ぶ。
自分で結婚相手を選ぶ。
自分で起業を決める。

自分で決めたことがうまくいけば、自分の喜びになります。

しかし、うまくいかなかったときには、

「私の選択が間違っていたのかもしれない」
「自分で決めたのだから、誰のせいにもできない」

という現実にも向き合わなければなりません。

もしかすると、本当に怖かったのは父親そのものではなく、

自分で決めて、失敗したときに、その結果を引き受けること

だったのかもしれません。

「お父さんが決めたから」と言える安心

父親の言うとおりにしていれば、少なくとも失敗したときに、こう思うことができます。

「私は本当はやりたくなかった」
「お父さんに言われたから選んだだけ」
「うまくいかなかったのは、私のせいではない」

これは、責任を逃れたいという単純な怠け心ではありません。

傷つきたくない。
間違えた自分を責めたくない。
失敗して、自分には価値がないと思いたくない。

そんな恐れから自分を守るための、心の防衛だったのだと思います。

父親に決められることは苦しい。

けれどその一方で、自分で決めなくてもいい安心もあった。

自由を奪われているようでいて、自由に伴う責任を負わずに済むという利点もあったのです。

心の中では、

「お父さんが決めたのだから、うまくいかなくてもお父さんのせい」

と思うことで、自分を守っていたのかもしれません。

被害者でいることで、守られるもの

「私は被害者だった」と感じること自体が悪いわけではありません。

実際に傷ついたことや、悔しかったこと、選ばせてもらえなかった悲しみは、きちんと認めていいものです。

ただ、被害者という立場にとどまり続けると、私たちは知らないうちに、自分の人生の決定権まで相手に渡し続けてしまいます。

「父親が否定したからできない」
「父親のせいで自信がない」
「父親に認めてもらえないから動けない」

そう思っている間、人生の主導権を握っているのは、今も父親です。

父親が目の前にいなくても、心の中の父親に許可を求め、心の中の父親の反応を怖れ続けることになります。

そして、自分が一歩踏み出さない理由を、父親が持ち続けることになるのです。

「父親に決めさせていた」という視点

ここで大切なのは、

「全部、自分が悪かった」

と責めることではありません。

そうではなく、

「私は、自分を守るために父親に決定権を預けていたのかもしれない」

と見てみることです。

子どもの頃は、それしか自分を守る方法がなかったのかもしれません。

父親の意見に従うことで、家庭の中で生き延びようとした。
否定される痛みを減らそうとした。
自分で選んで失敗する恐怖から、身を守ろうとした。

それは、当時の自分にとって必要だった心の仕組みだったのでしょう。

けれど、大人になった今も、その仕組みを使い続ける必要があるとは限りません。

父親に決めさせていた部分があったと気づくことは、父親の言動を正当化することではありません。

また、傷ついた過去をなかったことにすることでもありません。

それは、

今の自分には、自分で決める力がある

と気づくことなのです。

決定権を自分に取り戻す

「父親に人生を決められた」

という見方だけをしていると、父親が変わらない限り、自分の人生も変わらないように感じます。

けれど、

「私は失敗するのが怖くて、決定権を父親に預け続けていたのかもしれない」

と気づいたとき、人生の舵が自分のもとに戻ってきます。

すると、初めてこう考えられるようになります。

「父親がどう思うかではなく、私はどうしたいのだろう」
「成功するかどうかではなく、私は何を選びたいのだろう」
「失敗したとしても、そのとき考え直せばいいのではないか」

自分で決めるということは、すべてを完璧に成功させることではありません。
失敗しない選択を見つけることでもありません。

選んだ結果を見ながら、必要なら修正し、また選び直していくことです。

責任を取るとは、自分を罰することではなく、

自分の人生に、自分が関わり続けること

なのだと思います。

起業と父親の関係

起業は、自分で決めることの連続です。

何を仕事にするのか。
誰に届けるのか。
いくらで提供するのか。
どんな働き方をするのか。
うまくいかなかったときに、何を変えるのか。

会社員であれば、上司や会社の方針に従うことで、ある程度は決定を委ねられます。

しかし、起業すると、最終的に決めるのは自分です。

だからこそ、父親との関係の中で、

「自分で決めると否定される」
「自分の判断は間違っている」
「誰かに決めてもらったほうが安全だ」

という感覚を身につけてきた人にとって、起業はとても怖いものになることがあります。

起業したいのに動けない。
発信したいのに出せない。
価格を決められない。
サービスを始めても、すぐに誰かの意見に揺らいでしまう。

その背景には、能力不足ではなく、

「自分で決めた結果を、自分が引き受けるのが怖い」

という思いが隠れているのかもしれません。

「自分で決めてもいい」と許可する

父親への恐怖や怒りを手放すために、無理に父親を許す必要はありません。

最初に必要なのは、父親の本心を理解することでもありません。

まずは、自分の中にある恐れを見ることです。

「私は何を怖がっているのだろう」
「失敗したら、何が起きると思っているのだろう」
「間違った自分を、私はどんなふうに責めるのだろう」

そこに気づくことができると、父親への執着の奥に、自分自身への厳しさが隠れていたことが見えてくる場合があります。

失敗してはいけない。
間違ってはいけない。
正しい答えを出さなければならない。

そんなルールがあるから、自分で決めることが怖くなるのです。

けれど、本当は、間違ってもいいのです。

途中で変えてもいい。
やってみて違うと思ったら、戻ってもいい。
誰かの期待に応えられなくてもいい。

自分の人生を生きるとは、常に正解を選び続けることではありません。

自分で選び、自分の気持ちを確かめながら、何度でも選び直すことです。

被害者をやめるとは、自分を責めることではない

被害者をやめるという言葉は、厳しく聞こえるかもしれません。

けれど、それは、

「傷ついたのは自分のせいだった」

と自分を責めることではありません。

「父親は悪くなかった」

と思い込むことでもありません。

被害者をやめるとは、

これからの人生まで、父親のせいにはしないと決めること

です。

過去に決定権を奪われたと感じたことがあったとしても、今の決定権はあなたのもの。
あの頃は選べなかったとしても、今は選び直すことができる。

そのことに気づいたとき、父親から人生を取り戻すことができます。

「父親が許してくれたら、やろう」

ではなく、

「私は、私の人生をどうしたいのだろう」

と考えられるようになる。

その瞬間から、人生は少しずつ動き始めます。

あなたの人生の舵は、今どこにありますか

うまくいかない理由を誰かのせいにしたくなるとき、私たちは本当は、自分の中にある怖さから目をそらしているのかもしれません。

パートナーが反対するから。
親が認めてくれないから。
会社が評価してくれないから。
環境が整っていないから。

もちろん、現実にはさまざまな制約があります。

けれど、その中でも自分に選べることは何か。
自分は本当は何を望んでいるのか。
失敗するとしたら、何がそんなに怖いのか。

そこを見つめることが、自分の人生を取り戻す第一歩になります。

「私は被害者だった」

という物語の奥には、

「自分で決めるのが怖かった」
「失敗した自分を責めるのが怖かった」
「誰かに守ってもらいたかった」

という本音が隠れていることがあります。

その本音を責めずに受け止められたとき、もう誰かに人生を決めてもらう必要はなくなります。

父親がどう言うかではなく、自分がどうしたいか。

正解かどうかではなく、自分が選びたいかどうか。

あなたの人生、あなた自身の手に戻していきましょう。

あなたに届けたいメッセージ

あなたの恋愛の不安や「なぜかうまくいかない」という気持ちには、ちゃんと理由があります。
もっと深く自分を知りたい方は、こちらのカウンセリングもご活用ください。

▶ カウンセリングメニューはこちら

日曜夜のこころ時間
毎週日曜よる・YouTube LIVE

日曜夜のこころ時間

青山リナ & いしだちさ

放送:毎週日曜よる 21:30 〜 22:00

配信:神戸メンタルサービス YouTubeチャンネル(生配信)

出演:青山リナ / いしだちさ

恋愛のこと、人間関係のこと、それから自分との向き合い方。そんなテーマを、いしだちさカウンセラーとふたりで、ゆるりとお話ししていく30分です。来てくださったみなさんが少しでも和んで、ゆったり聞いていただけたらいいな——そんな時間にしています。何かしらの気づきやヒントを、ちょっぴりお持ち帰りいただけたら、なお嬉しいです。

いしだちさカウンセラーは、生きづらさを抱えた方にそっと寄り添うカウンセラー。感情ゆたかで共感力がとても高く、安心感を大切にされているので、聞いているこちらまでほっとできる——そんなカウンセラーです。

ライブ中はチャットでコメントもできます。日曜の夜、よかったらリアルタイムで遊びに来てください。見逃してもアーカイブが残るので、あとからゆっくりでも大丈夫です。

チャンネル登録と通知ベルをONにしておくと、ライブが始まったときに気づけます。

※神戸メンタルサービスのYouTubeでは毎日、いろんなカウンセラーがLIVE配信中。その日曜よる枠を担当しています。

YouTubeライブ やってます (^^)/

毎週日曜 21:30-22:00
神戸メンタルサービスYouTubeチャンネル日曜夜のこころ時間

直近セミナー、青山リナはここに参加しています。

 2026/9/5(土)19:00-20:30 服部希美 【名古屋(金山)
自分を知って、人とつながる心理学プログラム
・テーマ:心地よい人間関係を育てる〜対等さのレッスン〜

 2026/9/10(木) 19:00-20:50 青山リナ 【オンライン】
恋愛心理学講座 テーマ:『自己肯定感の高い恋、低い恋 ~恋が変わるヒントは、あなたの中にある~』

 2026/9/19(土)13:00-17:25 (打上げ終了18:30)
体験型心理学ワークショップ
「自分アップデート~私の魅力が花ひらく~」

※詳細は準備中
★8/8(土)昼12時受付開始予定★

ご一緒しませんか?
あなたにお会いできるのを楽しみにしています(^^)/

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次