カウンセリングサービスの青山リナです。
年末だから、なのでしょうか。
不思議なもので、日常の中でのちょっとした出来事からの気付きが多い今日この頃。
実はこれ、クリスマスの夜の出来事。
夜、だーりんと一緒に食事に行ったのです。そこで、一組の家族が近くのテーブルにいました。
80~90代くらいのご年配のおばあちゃまからまだ小学生くらいの女の子までの、多分親子4世代ファミリー。でもなんだかおばあちゃまの調子が良くなさそうで、救急車が来たんです。その場で見る限りは倒れたとかそういう激しいものでも無く、救急隊員が到着し、おばあちゃまは一応自力で立つこともできたようで、お店の外まで出られました。
その後どうなったかは、わからないのですが、大事に至っていなければ良いなと願うばかりです。
そんな姿を見ながら、なんだか私、とても、悲しいような、寂しいような、切ないような、何とも言えない気分になりました。
そのおばあちゃまは、私にとって見ず知らずの方ですし、言葉も交わしていませんし、たまたまその時間、同じレストランの近くのテーブルにいただけ、という関係ですが、不思議と私の心の中は、大切な人に、さよならを伝えなきゃいけないような…そんな感情が込み上げてきているような感覚だったのです。
今でこそ、母とは穏やかな関係が築けていますが、数年前まで、私は母のすることなすことに本当にイライラしていたんです。心理学的に言えば母子癒着の関係にありました。
子どもの頃は物理的に一緒にいる時間が多かったとも思えませんし、母も私にかまっている時間なんて無かったんじゃないかと思うのです。でも、大人になってそれが一転しました。とても過干渉だと私は感じていました。正直、それが気持ち悪いとも感じましたし、腹立たしくもありました。母のせいで大人になってからの私の人生は上手くいかない、とすら感じていたこともありました。
でも、心理学で母子癒着、というものを知り、自分の怖れやら罪悪感やら優しさやら、それと同じように、母の中にもある怖れやら罪悪感やら優しさやら、というのを知り、理解し、ひとつひとつを受け入れていくのに非常に時間がかかったものの、やっと今の穏やかな関係が作れるようになってきました。
距離が近い相手だからこそ、想いに反して上手くいかない、っていうこと、出てきます。
うちの親は頑固だから…何言ったって聞かないし…もうどうしようもないよ…
そんな言葉を聞くこともあります。
私がこんなにやったのに…全然わかってくれない!もういい!
そんな言葉を聞くこともあります。
確かに、自分よりも長く生きている親という存在が、簡単に変わるわけは無いでしょうし、期待するだけ無駄かもしれません。
でも、今世、何かの縁で、あの親の子になったのですよね。
本当かどうかはわかりませんが、もし自分で選んできたのなら?なんて聞かれたら、なんて答えますか?
私は少なくとも、この世界で親子である以上、喜びを共に感じる時間を、切り捨てたくはない、そう思いました。
あなたはどうですか?
期待通りにはいかないかもしれませんよね。
想い通りにもことは運ばないかもしれませんよね。
それでも、まだ、あなたにだからこそ、できることはあるかもしれません。
掛け違えたボタンを、もう一度かけ直したい
そんな想いに、全力でサポートします。
あなたとあなたの大切な人が、確かな絆を感じられますように。