彼を喜ばせたいのに空回りばかり。どうしたらいいの？

「相手を喜ばせたいのに、空回りしてしまう」

努力しても結果が伴わないとき、無力だなって、感じちゃいますよね。
何やってるんだろう。こんなんだったらやらない方が良かった。バカみたい。
悔しさとか、バカバカしさとか、嫌悪感とか…空しくなってしまうようなその気持ち、痛いほど分かります。

自分なりに考えて、努力して、それが相手のためだと思ったのに、喜ぶどころか、迷惑がられてしまうようなことがあると、泣きたくなっちゃいますよね。

ホント自分のしてることがバカみたいだし、恥ずかしさとかどうしようもない自己嫌悪とか、すごく嫌な気持ちを感じたりします。

それに、喜んでくれなかった彼に対しても、腹が立つし、悲しいし、傷つけられたような「ヒドイ！」って気持ちが湧いてきてしまって…そんな自分にもすごく嫌な気持ちがするものですよね。

今日はこの「空回り」パターンを変化させる方法を一緒に考えてみましょう。

相手の喜びを知るためには、コミュニケーションが大切

「相手はこれが好きかも」「気に入ってくれるかな」と、想像力を働かせることはとても愛しい行動です。しかし、相手の本当の望みを知るには、コミュニケーションがどれだけ大切かに気付く事も重要です。

ある、出逢ったばかりの男女。
2人は趣味も合うし、好きなことも似ていて、とても良い雰囲気でした。

彼は彼女を取っても気に入って、彼女に気に入られるためにはどうしたらいいのか、彼の友達に相談しました。

彼の友達は「やっぱ女の子は高価なプレゼントでしょ！」と彼に伝えたんです。

そして、彼は考えました。
高価なプレゼント…何が良いんだろう…？
彼の選んだものは「腕時計」でした。

さて、あなたなら、どうでしょう？
高価な腕時計をいきなりプレゼントされるって。

人によっては、「嬉しい！」って思うかもしれません。
でも、「それはちょっと負担…」とか「ずっと欲しかった腕時計なら嬉しいけど…モノによるでしょ」とか「腕時計もらっても付けないし」って女性もいるでしょうし「そもそもモノで釣ろうとすることがイヤ！」なんて人もいるかもしれません。

そもそもサプライズが好きなのか嫌いなのか、というところから、「相手を知る」って大切なことなのかもしれません。

私たちは誰でも、自分を基準に生きています。
自分の好きなものは相手も好きだろう、と思いがちだし、自分が好きじゃないものは相手も好きじゃないだろう、と自動的に思うものです。

でも、自分の感性と相手の感性って違うんですよね。

言われなくても頭ではわかっているものだと思うんです、それは。
頭ではわかっていても、なかなかそれが日常に、常に反映されているかというと、なかなか簡単じゃなかったりするのも事実ですよね。

彼と結婚したい、と思っていても、まだ彼の気持ちが煮え切らない。
そんな時女性の多くは「私だからダメなんだ」と思いがちだけれど、もしかすると男性の方は「今の俺はまだ仕事でちゃんと成績を上げていないから、彼女を幸せにできない、できる自信がない、もうちょっと待っていてほしい。」なんて思っているのかもしれません。

彼と喧嘩して部屋を飛び出した時、「私のことが本当に好きなら追いかけてくるでしょ！」って思う女性多いんじゃないでしょうか。そうであってほしい、って期待するけれど、全然彼は追いかけてこない。そんな時男性は「きっと彼女は1人になりたくて出ていった、僕が追いかけたら迷惑だ」なんて思っているかもしれません。

全然自分と相手とでは思っていることが違ったりするって、結構頻繁にあるんですよね。

だから、コミュニケーションって大事。
この人はこんな風に見てるんだ、この人にはこう見えているんだ、と、相手の視点を知り理解する、ってことが、2人の仲をより近づけるし、彼の喜びを知ることができるんです。

でもね、なかなかこれを実践してみようと思うと、簡単じゃないんですよね。全然簡単じゃない。
だって無意識で今までやってきたことを変化させるって、気付かなきゃ意識的には変化させられないんですよね。
意識的に変化させようとしても、自分の内の抵抗勢力にあったりしてね。

それでも、何度も失敗しながらでも繰り返すことで「この人はこういうことで喜ぶんだ」という、自分とは異なる視点を見つけられるようになるんです。

少しずつで大丈夫。2人の仲を深めるチャンスだと思って楽しみながらチャレンジしてみてくださいね。

自分を喜ばせる事も重要なステップ

相手を喜ばせたい、と思う時、大切なのは、常日頃から自分を喜ばせる、ということをしているかどうか。

人って不思議なもので、自分のためにはできないことでも、相手のためならできちゃうことっていっぱいあったりするんですよ。

普通、逆じゃない？って思うんですけどね。

でもそのくらい、私たちは自分に厳しくて、自分をおろそかにしがちなんです。

でもね、自分を喜ばせる習慣がついていないの、相手の喜びに合わせて相手を喜ばせようとする時、自分の中で「犠牲感」とか「いつも私ばっかり！」とか、搾取されているような怒りや損した気持ちが出てくることってあったりするんですよね。

本当はそんなことを感じたいわけじゃないのにね。
そしてそんなことを感じてしまう自分を、とてもイヤな人間だと思ってしまったり、相手に対してイライラしちゃって本末転倒になっちゃったり、なんてことが起こってしまうんですよね。

自分を喜ばせる習慣を持つことで、相手の視点を充分に気にかける余裕を持てるようになります。

相手を喜ばせたい。

これって本来、とても尊い優しい愛なんですよ。

相手と自分を両方喜ばせる。
もしかすると、今まで考えもしなかった視点なのかもしれませんね。

自分の喜びも大切にしながら、2人の仲を深めていきたいですよね。