過去の恋愛の失敗を次の恋に生かす方法

「過去の恋愛での失敗が、次の恋に影響している」と感じたこと、ありませんか？ 恋愛での経験は心に深く刻まれます。その記憶が次の一歩を踏み出すのをためらわせること、誰にでもあります。同じ失敗を繰り返したくない、もう傷つきたくない、そんな気持ちはとても自然なものです。

でも、ちょっと視点を変えてみてください。その過去の失敗経験が、次の恋愛をよりステキで豊かなものにしてくれるのだとしたら？

もちろん、過去の出来事を消し去ることはできません。けれども、傷ついた想いや経験した悲しみには、別の側面があります。それは、あの時には気づけなかった形の「愛」。その愛に気づくことで、私たちは自分を癒し、新しい一歩を踏み出す力を手に入れることができるのです。

過去の恋愛に向き合う大切さ

今まで、どんな恋愛をしてきましたか？

幸せだった時間、もちろんたくさんありましたよね。

だけど反面、苦い思い出、切なかった時間、涙を流すほど、辛く苦しく寂しかった時間も、たくさんあったのかもしれません。怒りや憤りが、もしかするとまだ残っているのかもしれません。

恋愛って、私たちそれぞれの心のパターンが如実に表れる関係性でもあるんですね。だからこそ、過去の恋愛に向き合って、もしもまだ何か引っかかる想いが残っているのであれば、それはもしかすると、過去のあの彼から、あなたに贈られたギフトなのかも。

え？なに？どういうこと？

そんなこと言われると、意味不明な気分になりますよね。
でもきっと、やってみるとあなたが一番理解するのだと思うんです。

新しい恋を始める前に、過去の恋愛を振り返る時間を取ってみてはいかがでしょうか。そこには、あなたが次の恋愛で幸せをつかむための大切なヒントが実はたくさん隠れています。

感情を言語化してみよう

自分の感情って、なかなか自分でもわかりづらいものだったりするんですよね。

イライラする、モヤモヤする、息がつまりそう
嬉しい、楽しい、幸せ
安心する、ホッとする

こんな感覚は比較的わかり易かったりしますね。

でも私たちって、言葉にならない感情を実はたくさん抱えているんです。

基本的な感情（ポール・エクマンの理論）

心理学的には、感情は基本的なものから複雑なものまでさまざまです。ポール・エクマン（心理学者）は以下の6つの感情を基本感情として提案しています。これらは文化を超えて普遍的に見られるものです。

喜び（Happiness）
例: 幸せ、満足感、楽しさ

悲しみ（Sadness）
例: 喪失感、絶望感

怒り（Anger）
例: イライラ、憤り

驚き（Surprise）
例: 驚嘆、ショック

恐れ（Fear）
例: 不安、恐怖

嫌悪（Disgust）
例: 不快感、反感

拡張された感情（ロバート・プルチックの感情の輪）

ロバート・プルチック（心理学者）は8つの基本感情を提案し、それぞれが強弱や組み合わせによって複雑な感情を形成するとしました。

基本感情: 喜び、信頼、恐れ、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り、期待

複合感情（例）: 喜び+信頼=愛、怒り+期待=攻撃性

自己反映的感情

これらは自己認識に基づく感情です。

罪悪感（Guilt）
自分の行動が倫理や価値観に反すると感じる

恥（Shame）
自己全体に対する否定的な感情

誇り（Pride）
成果や能力に対する肯定的な感情

いろいろ小難しいことを書いてはみましたが、要は自分の心を見てあげましょう、ってことなんです。

恋愛って、もちろん自分が幸せでいるってとっても大事なことなんだけれど、恋愛が上手くいくかどうかは、相手があなたと一緒にいてどれだけいい気分を感じていられるか、ってこと。

きっと、あなたが相手と一緒にいてニコニコ笑顔で「あなたのような素敵な人と一緒にいられて私は本当に幸せ！」ってオーラを出していられる時は、相手もあなたと一緒にいて幸せを感じているけれど、あなたが「どうして私を幸せにしてくれないの？なんでこんなに私が不機嫌なのか分かってる？」という表情が増えてくると、相手もあなたと一緒にいることが苦しくなってしまう。

そうなると、その恋愛には暗雲が立ち込めてしまうんです。

だから、過去の恋愛、嬉しかったこと、楽しかったこと、あなたの表現にピッタリな言葉で大丈夫なので、どんな時にあなたが幸せを感じていたか。

逆に、あれが嫌だった、これが嫌だった、自分が良い気分ではなかった時、どんな出来事があって、どんな感情を感じていたか。ポイントは相手への文句が出たら、自分がどう感じていて、どうであったら良かったのか、ってところに目を向けてみること。

そんなあれこれを、ノートに書き出してみるのがとてもおススメです。

心の整理が進むことと、自分の心のパターンが見えてくるんです。

失敗の意味を再解釈してみよう

過去の恋愛の失敗。フラれた苦い経験とか、もしかすると、浮気された、暴言吐かれた、気付いたら相手は既婚者だった、本命が別にいた。

なんで私がこんな目に合わなきゃいけないのよ！

って、普通なら憤りで人生から抹消したいような出来事だったのかもしれないその恋愛。

あなたもただの遊びだったなら…そんなに怒りって感じないんですよね。

悲しいかな、相手の事が大好きであればあるほど、怒りって自分を焦がしてしまいそうなほど、激しくて、苦しくて、どう手放して良いのかもわからないような、そんな想いに駆られてしまう。

そんな恋愛が、あなたに教えてくれていることがあるのだとしたら、それは何でしょう？
きっとそれは、あなたに何かとても大切な「愛のメッセージ」をくれているんじゃないでしょうか？

「自分の本当の望みを知るきっかけになった」
「感情を素直に表現する大切さに気づいた」

あなたを苦しめるものではなく
あなたに気付かせてくれた「愛のメッセージ」。

探してみてください。

自分を許そう

過去の恋愛で失敗感がある時って、失敗してしまった自分を責めているってこと、実は多くあるんです。

自覚、ありますか？

振り返って見直して、悪かったことを反省する。
それは自分の気付きとして、大切かもしれません。

本当は素直に自分の気持ちを伝えられれば良かったけれど、意地を張って「もういい！」なんて言っちゃった。
もしそんなことがあったのだとしたら、次は意地なんて張らず、素直に「好き」「愛してる」「一緒にいたい」ってちゃんと伝えよう。
そんな気付きと反省は次に生かせば良い。

けれど、あんなこと言ってしまった自分は最低最悪。もうこんな自分を好きになってくれる人なんていない！って、自分を罪人にして、自分を責め立てるのは、もう止めにしましょう。

過去、確かに上手くできなかったことがある。
でもきっと、あの時は、あれが自分の最善で、一生懸命やった結果。
それが上手くいかなかったのは、誰のせいでも無くて、ただあの時上手くできなかっただけ。

そして今できることは、過去の自分に優しい言葉をかけてあげること。

「頑張ったよね、私。」
「えらかったね、私。」
「よくやったね、私。」

苦しんだあの時の自分を、今のあなたが認めて抱きしめてあげて。

あなたには、それをする価値・される価値が、あるから。

自分を愛することが次の恋を呼び込む

自分を好きになり、自分を愛することが、次の恋愛を成功させる最大の鍵。

他人から愛される前に、まず自分自身を大切にする。
すると、心の余裕が生まれ、自分を信じる力が芽生え、あなたの愛の器は大きくなります。

過去の恋愛に向き合うことは、簡単ではないかもしれません。でも、そのプロセスを経ることで、あなたの心は軽くなり、新しい恋愛に向けて準備が整うのです。

次の恋をよりステキなものにしたいと思うなら、過去の自分を癒し、その経験を糧にしてみてください。きっと、これまで以上に幸せな恋愛が待っていますよ。

あなたの心が少しでも軽くなるお手伝いができれば嬉しいです。次の恋に向けて、一緒に歩んでいきましょう！