カウンセリングサービスの青山リナです。
「推し活」なんて言葉がありますよね。
自分のイチオシ(推し)を決めて、応援する活動のことを言いますね。
自分の推しを応援するって、素敵なことだと思うのです。
ただこれが、自分の収入以上に、推しに対して金銭をつぎ込む、だとか、パートナーや家族がいるにも関わらず、推しを優先して行動し、家庭が崩壊する、となると、きっと本末転倒なのではないか、と感じるのです。
批判や、正しい、間違っている、という判断ではなく、あくまでも、推し活している本人が、楽しくて嬉しくて幸せなんだ、という状況なら、その本人にとって本当に幸せなことなのでしょうけれど、推し活をしている以外の時間が苦しみであるのなら、それは本人にとって、果たして幸せなのかどうなのか、というお話です。
誰でも、何かに依存する事ってあるんです。
逆に、私は何にも依存したことがありません、という方がむしろ問題です。
依存する事自体が決して悪いわけではないのですが、理想は、依存もできるし、自立もできる、という、自分の意思で選べる状態なのですね。
例えば、好きなアイドルの推し活に専念する時間を作る。コンサートに行ったり、イベントに行ったり、グッズを購入したり。コンサートやイベントに行くにも、グッズを購入するにも、お金がかかる。だから働く時間はしっかり働き、楽しむ時間は存分に楽しむ。
この状態なら、生活がとても楽しく活気あふれて回っている状態なんだと思うんですね。
でも、大好きなアイドルを見ていたり、一生懸命追いかけている時間だけは、現実の嫌なことを忘れられる。彼氏との不安なことも、仕事の嫌な先輩のことも、親とのいざこざも、もう何もかも考えたくない、辛すぎる。だから推し活してる時だけは、そんな辛いこと頭から消えて推ししか目に入らなくなるから楽なの。
この状態だと、推し活から一歩離れると、なんだか毎日が灰色で息ができないような状態になってしまいますよね。
だとすると、そんな推しだけが命綱、という状態になってしまいます。
私の推しだけが私の希望の光、そんな状態です。
これは、推しだけに限った話ではありません。
アルコール、買い物、ギャンブル、などなど。
でも、今、これを読んでくださっている方は、こういった、いわゆるわかりやすい依存症、の方では無いような気が私はしています。
(もちろん、ご自身でどこか心当たりがあり、何とかしようと思われて、たまたまこの記事にヒットされたのであれば、遠慮なくご連絡くださいませ。精一杯のお手伝いをさせていただきます。)
なぜ私が今このような記事を書いているかというと
わかりやすい依存症ではないにしても、
実は私たち、何かに行き詰まりを感じている時、
本来の自分が求めることではない何かで穴埋めしようとすることって、自分では気づいていなかったりしますが、案外あるんです。
それが良いとか悪いとか、正しいとか間違っている、ということではありません。
ただ、自分の中のどこかで、不満感や、本当にしたいことはこれじゃないのに、という、サインを送っている、そしてそのサインを感じ取っている、自分自身がいるんですね。
もしそんな、かすかな違和感や、かすかなサインを感じられたなら、ご自身の胸に手を当てて聞いてみてください。
私は、本当は、何がしたいの?
私たちの心と体は正直です。
自分自身の幸せのために、きっと答えてくれますよ。
あなたの幸せを、応援しています。