期待は裏切られる ~期待と信頼~

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

期待は裏切られる。

何だか残酷な言葉のように聞こえますよね。

心理学では、と言いますか、カウンセリングでは、実はこれ、結構大事なことだったりします。
少なくとも、私は、そう考えています。

期待は裏切られる、というのが真理なのかどうなのか、というのは、統計を実際の取らなければわからないことでしょうし、実際のパーセンテージは50/50なのではないかとも思うのです。

にもかかわらず、期待は裏切られる、という言葉、意外とよく聞きませんか?

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期待と信頼って違うんですよ、というお話しをさせていただくことがあります。

何が違うかと言いますと、信頼とは愛の行為なんですね。
相手を信じて、相手がどのような結果を下したとしても、どのような答えを出したとしても、相手の選択として、それを尊重する、という行為なのです。それが結果として、自分の望んだものと違ったとしても、です。自分の中のエゴが無い状態。そこには誰が良いも悪いも無い状態。

反して期待とは、相手が自分を裏切らないと期待する、という状態。それは、相手の出す結果が自分の望むものであってほしい、そうでなければ自分は傷つく。傷つけられた自分は被害者であり、自分を傷つけた相手は加害者である、という被害者と加害者の関係が出来上がってしまうわけです。

もちろん、たまたま、もしくは、相手が考慮して、自分の望む結果を与えてくれる、ということもあるでしょう。その時はラッキーかもしれませんが、毎回そうなるとは限らないわけですね。

被害者と加害者の関係性が出来上がってしまう時、加害者が悪者だという見方が一般的で、加害者が罪悪感を感じるべき立場だというのが一般的な解釈になるのではないかと思うのです。

しかし、深層心理的に見た時、実はこの解釈はひっくり返る場合が殆どです。

被害者のポジションに入ること自体が、深層心理的に、自分で自分を悪者扱いする心理が働くのです。

それはどういうことかというと、自分が被害者になることで、相手を加害者にしてしまった、という罪の意識を感じる、ということです。

私たちは、自分で自覚している以上に、愛の上に生きている生き物です。要するに、本来、私たちは、愛の塊だ、ということです。

そんな愛の塊である私たちが、自分が加害者になることに対して、罪の意識を感じることはある意味当然のことであり、非常にわかりやすいのです。

例えば、クルマを運転していて、人にぶつかって相手にけがをさせてしまった。
わかりやすく自分をとても責めますよね。罪の意識を感じますよね。想像しただけでそんな現実は起こって欲しくない、と感じるのではないでしょうか。

そのくらい、加害者になるということが、自分にとって苦しいことだと知っているのです。

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友達同士のいざこざや、会社での人間関係、パートナーシップなど

あの人が私に酷いことを言ったから、私は傷ついた!

そんなことがあった時、相手が言ったことが、実際に酷い事だったとしても、その関係の中で信頼があるのだとしたら、なぜこの人はこんな酷いことを私に言ったのだろう?普段はそんなこと言うはずの人じゃないのに、どうしちゃったのかしら?何か嫌なことでもあったのかしら?もしかして今不調なのかもしれない、というような、相手の愛を信頼する姿勢で相手を見守ることもできるのです。

これは、相手の愛を信頼していますし、自分自身を信頼している、という状態でもあります。

しかし、自分自身を信頼しきれていない時というのは、自分の軸がぐらぐらしてしまうので、周りに支えを求めるんですね。せめてあなただけは私を傷つけるようなことは言わないって期待していたのに、私の期待を裏切ってあなたは私に酷いことを言った、私を傷つけた!という実際には、相手が裏切ったわけではないのですが、自分の期待に沿ってくれなかった、という結果が目の前にやってきた時に、自分が被害者になり相手を加害者の立場に置いてしまう形になるのです。

でも相手を加害者にすると、自分の中では罪悪感が潜在意識下で膨れ上がります。相手を罪人にしてしまった、という罪悪感。そんな自分はとても悪い人間だと潜在意識下で感じてしまうのです。そして自分はそんな悪い人間だとしたら、余計自分のことを信じるなんてしにくくなります。悪循環が繰り返されてしまうのですね。

ここで気付いていただきたいことは、あなたは罪を犯しています!ということではありません。

本当に気付いていただきたいことは、あなたはあなたが自覚している以上に愛の塊の人なのです、ということです。

じゃなければ、自分が被害者だと感じる時に罪悪感なんて出ないんです。罪悪感が出ないということは、自分の軸がグラつく必要も無ければ、相手に期待する必要もない、ということ。

言ってしまえば、相手のことなんてどうでもいい、興味すら無いはずなのです。

でもそうじゃない、何かしらの繋がりや絆を相手と築きたい、仲良くしたい、愛し合いたい、その想いがある限り、あなたは愛の塊の人なのです。

だからこそ、本来持っている、大切な人と愛し合いたい、という根本の想いを大切にして、そこに立ち返ってみてほしいのです。

その想いを自分の中でしっかり認めた時、どんなに不安や怖さやリスクを感じたとしても、相手も自分も、信頼することができるようになるのです。

あなたはそんな愛と信頼に値する存在なのです。

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