自分のことを話そうとすると、なぜか涙が出てしまう。
悲しい話をしているわけでもないのに、名前や家族のこと、仕事のこと、今感じていることを話そうとしただけで、涙があふれてしまう。
そんな自分に戸惑うことがあるかもしれません。
「どうしてこんなことで泣くんだろう」
「ちゃんと話さなきゃいけないのに」
「相手を困らせてしまうかもしれない」
そう思って、涙をこらえようとする人もいるでしょう。
けれど、自分のことを話すと涙が出るのは、弱いからでも、感情的すぎるからでも、おかしくなってしまったわけでもありません。
もしかすると、その涙は、これまで自分でも気づかないほど、いろいろなものを心の中に抱えてきたことを教えてくれているのかもしれません。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。


自分の気持ちを、ずっと後回しにしてきたのかもしれない
自分のことを話すと涙が出る人は、長い間、自分の気持ちよりも周りを優先してきた時代があります。
迷惑をかけないように。
心配させないように。
空気を悪くしないように。
弱音を吐かないように。
「大丈夫」と言いながら、つらさや寂しさを飲み込んできた。
本当は誰かにわかってほしかったのに、話しても仕方がないと思ってきた。
本当は助けてほしかったのに、自分でなんとかしなければならないと思ってきた。
そうやって、自分の気持ちを感じることさえ後回しにしていると、いざ自分のことを話そうとしたとき、言葉より先に涙が出ることがあります。
心がようやく、
「本当はずっと苦しかった」
「私はこんなに頑張ってきた」
と、伝え始めるのです。
わかってもらえない怖さがある
自分のことを話すのが怖い人もいます。
気持ちを話したら、
「そんなことで悩んでいるの?」
「考えすぎじゃない?」
「あなたにも悪いところがあるんじゃない?」
そんなふうに否定されるかもしれない。
重いと思われるかもしれない。
面倒な人だと思われるかもしれない。
過去に、勇気を出して話したのに受け止めてもらえなかった経験があると、自分を見せることそのものが怖くなります。
話したい気持ちと、話して傷つくのが怖い気持ち。
その両方が同時に動くことで、涙が出ることもあります。
誰かに受け止めてもらった安心で涙が出ることもある
涙は、悲しいときだけに出るものではありません。
誰かが自分の話を否定せず、急かさず、ただ聞いてくれたとき。
「それはつらかったね」
「よく頑張ってきたね」
と、自分の気持ちを受け止めてもらったとき。
その安心で涙があふれることもあります。
もしかすると、その瞬間に心の中で、
「本当はずっと、こうして聞いてほしかった」
「やっと私のことを見てもらえた」
という思いが動いているのかもしれません。
つらい出来事を思い出して泣いているように見えても、本当は、ようやく安心できたから泣いていることもあるのです。
怒りや悔しさが、涙になっていることもある
自分のことを話すと涙が出る人の中には、怒ることが苦手な人もいます。
怒ってはいけない。
相手を責めてはいけない。
我慢できない自分が悪い。
そんなふうに考えてきた人は、本当は腹が立っていても、怒りをそのまま表現できないことがあります。
「ひどい」
「悔しい」
「どうして私ばかり」
「本当は許せない」
そんな気持ちが、涙として出ていることもあります。
泣いているからといって、その奥にあるのが悲しみだけとは限りません。
怒り、悔しさ、寂しさ、怖さ。
いくつもの感情が重なっていることもあります。
自分の人生の大変さに、初めて気づくこともある
つらい状況の中にいるとき、人は自分の大変さに気づけないことがあります。
そのときは、生活を続けること、仕事をすること、家族を支えることなどに精いっぱいだからです。
立ち止まって感じてしまったら、動けなくなる。
だから心は、感じることを後回しにして、なんとか毎日を乗り越えようとします。
けれど、誰かに話しながら自分の人生を振り返ったとき、
「私、こんなことまで一人で抱えていたんだ」
「本当はずっと寂しかったんだ」
「よくここまでやってきたなぁ」
と、自分自身が初めて気づくことがあります。
その気づきが、涙になることもあります。
涙の理由を、すぐに見つけなくてもいい
涙が出ると、その理由をすぐに知りたくなるかもしれません。
過去の何が原因なのか。
誰に傷つけられたのか。
私は何を我慢してきたのか。
けれど、無理に答えを出そうとしなくてもいいのだと思います。
先に必要なのは、原因を分析することよりも、
「私は、自分のことを話すと涙が出るくらい、何かを抱えてきたんだな」
と、自分の反応に気づいてあげることです。
そして、
「泣いてしまうくらいだったんだね」
「まだ言葉にならなくてもいいよ」
「ここまでよく頑張ってきたね」
と、自分に声をかけてあげること。
涙が出る人ほど、泣いている自分に対しても、
「迷惑をかけてはいけない」
「早く泣き止まなきゃ」
「ちゃんと説明しなきゃ」
と、さらに我慢を重ねてしまうことがあります。
けれど、涙を止めることよりも先に、泣いている自分を置き去りにしないでほしいのです。
自分の涙に、自分が気づいてあげる
自分のことを話すと涙が出る。
それは、心が壊れている証拠なんかではありません。
言葉にできなかった気持ちが、涙というかたちで表れているのかもしれません。
悲しさかもしれない。
寂しさかもしれない。
怒りや悔しさかもしれない。
誰かに受け止めてもらえた安心かもしれない。
大切なのは、すぐに正解を見つけることではなく、
まずは、
「私の中に、これだけの気持ちがあったんだね」
と、自分が自分に気づいてあげること。
自分の涙を責めるのではなく、その涙のそばにいてあげること。
そこから少しずつ、これまで飲み込んできた気持ちや、本当は誰かにわかってほしかった思いが見えてくるのだと思います。
涙は、弱さではなく、心がようやく自分に気づいてもらおうとしているサインなのかもしれません。
良かったら、そんな想いをひとつひとつ、聞かせてくださいね。
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