好きになった方が負け！？　～私だって愛されたい！愛されたい！～

好きな人ができたら、自分が告白するよりは、告白して欲しい。
付き合い始めたら、自分が相手に「大好き」を連発するより、相手に大好きって言って欲しい、大切にされたい、お姫様扱いして欲しい。

そんな想いを持ったりはしませんか？

私もそんな想い、ずっと長い間持っていました。愛して欲しい、愛されたい、と感じることは人間ならきっと誰だってあると思います。当然の想いなのではないでしょうか。

ただ、愛して欲しい、愛されたい、それがあまりに膨らみすぎてしまう時、もしかすると、相手がどれほど愛してくれていても、残念ながらあなたは「愛されている」という満足感は感じないかもしれません。そうなるとこの関係…幸せなパートナーシップには向かわなくなってしまいます。

恋愛の中での自立と依存

パートナーシップの関係性の中でも、依存側と自立側ができます。どちらかが自立の側になるし、どちらかが依存の立つことになります。相手を好きになった側が依存側、相手に好きになられた側が自立側、という見方ができます。

自立側の恋

恋愛の中で自立側は、好きになられた側。相手が自分を好きでいてくれるから、どこか安心感のようなものを感じるかもしれません。自分が相手を好きで好きでたまらなく心揺さぶられる、ということが無いですからね。

自分が何を選ぼうが、相手が合わせてくれる、というように、自分を変えることなく、保っていやすいです。恋愛の中で、主導権があるようにも感じます。

依存側の恋

恋愛の中で依存側は、好きになった側。自分が相手を好きだから、という理由から、立場的に弱い立場に感じてしまったりします。

女性がこの依存側の立場だとすると、たとえばデートで素敵なカフェに行きたいと思った。彼を誘ったら、俺は今日そういう気分じゃないんだよね、ラーメンとかチャーハンとか、ガッツリ食べたいんだ。キミ1人でカフェに行ってきたら？なんて言われて、シュンとなる。仕方なく、ラーメンチャーハンコースになる。

彼女の心の中では、こんな風に思っているかもしれません。
またかぁ。この前も、パンケーキ食べたいって言ったら、かつ丼になった。いっつも私が合わせてばかり。○○ちゃんの彼氏は、いつも素敵なカフェを見つけてきてくれて、お洒落なカフェでデートしてるって言ってたのに、なんで私は…。

そんなことを思いながらも、彼のことは大好きだし、素敵な彼だから、カフェは諦めるんだけど、でもやっぱり不満はあって、そんな不満が出てくると、彼は私のことなんて好きじゃないんじゃないか、そのうちフラれちゃうんじゃないかって不安になっていてもたってもいられなくなってしまったりして。

いつも彼との関係の中で心揺さぶられるのは、この依存側にいる方なんです。

なんで私のこと、もっと大切にしてくれないの？
なんでもっと愛してくれないの？
あなたの愛を感じられない。
私のこと、わかってもくれないし、ちゃんと話も聞いてくれないじゃない！
ちゃんと愛してよ、私をわかってよ、私をこの不安から救ってよ！ちゃんと私を受け止めて！

自立と依存はどこかで入れ替わる

こんな恋愛の中での自立側と依存側ですが、実はこの関係性、最初から最後まで固定状態のカップルっていないのではないかな、って思うのです。どちらか片方ばかりだと、どちらもシンドイですし、疲れます。それに、つまらなくなるんですよね、特に自立側は。

人って、愛されたいって思う生き物ですが、同時に、愛したい、とも思うんです。

子供から大人へ成長するにつれて、愛されたい、という想いよりも、愛したい、という想いの方が強くなるのかもしれません。

日常の中でも、自立側と依存側の立ち位置がコロコロと変わりますし、長い年月でも、やはり自立側と依存側というのは変化するものです。

「愛されたい」という強い想いの下にあるもの

「愛されたい」と感じる感情、それ自体は人間として当然の想いではありますよね。誰だって、愛されたい、と感じます。しかし、「愛されたい」と強く強く感じる時、私たちは少しでも「愛されている」と感じているでしょうか？きっと「愛されている」なんて1ミリも感じられないからこそ、「愛されたい」と強く強く感じてしまうのではないでしょうか。

どうせこんな私、愛されるわけない。
何もできない私なんて、すぐに嫌われる。
今はたまたま私を好きでいてくれるかもしれないけれど、そのうち捨てられるわ。

そんな怖れが自分の中にあると、愛されている、という証拠や保証が欲しくなってしまいます。
そんな時、どれほど相手が自分を愛してくれたとて、安心感なんて一瞬で吹っ飛びます。

もっと愛して
もっともっと愛して
私が安心するまでずっと愛してよ、愛し続けてよ

心が飢餓状態で、相手の愛は、自分の心に入らず、ブラックホールにでも吸い込まれてしまうんですね。愛されたい想いが強すぎて、自分の心にある愛の扉が閉まっているんです。

愛を受け取るために必要なこと

愛されている愛を受け取るには、自分の心にある愛の扉を開ける必要があります。どんなに愛されても、その愛された思いをちゃんと受け取れなければ、愛されていることにはならない、愛されていると感じられませんよね。

私たちが今この世界に生きているって、日々暮らしていると、当然のこと、当たり前のことのように思ってしまいます。そんな当たり前で暮らせていることこそ、実はとても奇跡的なことだったりします。

そしてそれは同時に、誰かが愛してくれていたからこそ、今こうして悩み苦しみながらも、生きているんですよね。

あなたは誰に愛されてきましたか？
誰が、あなたを愛してくれたのでしょうか？

あなたの頭に浮かぶ人はいますでしょうか？

きっと、今、あなたの頭に浮かんだその人は、あなたをとても愛してくれた人ですよね。そして同時に、その人を、あなたも愛しましたよね。今でも愛していますよね。

だからこそ、その人があなたの頭に浮かぶのであり、その人があなたにしてくれたことを、あなたはありがたく感謝と共に受け取っていますよね。

あんなこと、こんなこと、いろんな想い出がよみがえってはきませんか？

それは、あなたが、その人を愛しているからこそ、よみがえってくる想い出で、あなたがその人を愛しているからこそ受け取ることができた、その人からの愛情と感謝なのです。

その人は、あなたの中に、あなたの美しい存在価値をちゃんと見たんです。あなたが幸せで、笑顔で、喜びに満ちた毎日を送れるようにと、あなたに願ったんです。あなたには、それがふさわしく、そうある存在価値があるからこそです。

そんなあなたの幸せを願ってくれる人を、あなたは「ありがとう」とその想いを受け取りましたよね。あなたに「ありがとう」と受け取ってもらった、あなたが受け取ってくれた、その事実が、どれほどあなたを愛してくれている人を幸せにしているか、あなたは知っていますか？

お礼にお金を払ったわけでも、そのお礼に自分が身を削って何かをしたわけでも無く、ただただ「ありがとう」と笑顔で返した。あなたがしたことはただそれだけ。それが、あなたを愛する人の、最大の賛辞になっているのです。

愛する喜び

愛していなければ、愛されているとも感じません。愛することと、愛されることって、全く別物ではないのです。

あなたが、愛されている、と感じられている時、あなたは大好きな人を愛しています。逆に、あなたが相手を愛していなければ、相手が何をしてくれようが、愛されているとは残念ながら感じられません。

あなたは自分で自分の価値を、
どうせこんな私、愛されるわけない。
何もできない私なんて、すぐに嫌われる。
今はたまたま私を好きでいてくれるかもしれないけれど、そのうち捨てられるわ。
そんな風に感じて怖くなっているかもしれませんが、それは事実なんでしょうか？

あなたを愛してくれた人、先ほど思い出しましたよね。その人たちは、あなたをそんな粗末な扱いを受ける存在だなんて感じていませんよね。

あなたの大好きな彼は？あなたをそんな粗末な扱いがふさわしいと思っているのでしょうか？
あなたが大好きになった彼、そんな酷い人ですか？

あなたの大好きな彼にとっても、あなたという存在は、素敵な愛おしい存在なのではないでしょうか？彼があなたを愛していなければ、彼はあなたから愛されているとも感じないんです。たとえあなたが先に彼を好きになって、あなたの方が好きの度合いが今でも強いように感じていたとしても、彼もあなたを愛しているからこそ、あなたに愛されている、と彼も感じられているんです。

あなたは大好きな人に、笑顔でいて欲しいとは思いませんか？幸せでいて欲しいとは思いませんか？
彼があなたと一緒にいて、笑顔で幸せにいられるなら、最高だと思いませんか？

だとしたら、彼の隣で、あなたが笑顔で幸せにしていることが、どれほど彼の喜びになっているのか、わかりますよね。

あなたが彼に愛されているってこと、ちゃんと受け取って、彼に「私、あなたにこんなに愛されていてとっても幸せ！」って伝えられること、これも立派な、彼を愛する方法です。

あなたとあなたの大好きな人の毎日が、幸せに溢れていますように。

こんな日常が送りたい、そんなお話し、聴かせてくださいね。
あなたの幸せを、全力で応援サポートいたします。