「彼が疲れていそうだと、気づくと自分の予定をキャンセルしてご飯を作りに行ってしまう」
「デート代も、記念日のプレゼントも、ほとんど私が用意する」
「彼の好きなもの、嫌いなもの、機嫌のサインは、誰よりも把握している」
でも、その割に——彼は私のことを、そんなに見てくれていない。
そんな違和感を抱えている女性、けっこう多いんです。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
尽くすこと自体は、悪いことじゃありません。
むしろ、人を大切にできるのは素敵なこと。
でも、「気づいたら身を削っていた」「やらないと不安で仕方ない」というレベルになっていたら、そこにはちょっとした心の仕組みが隠れていたりします。
そして、その仕組みをたどっていくと、お母さんとの関係に行き着くことが多いんです。
今日は、「恋人に過剰に尽くしてしまう女性」の心の中で起きていることを、心理カウンセラーの視点から見ていきたいと思います。
「尽くしすぎる女性」のあるある
まずは、自分に当てはまるかどうか、見てみてください。
- 自分の予定を、彼の都合に合わせて後回しにしてしまう
- 彼が疲れていそうだと、聞かれてもいないのに気を回す
- 体調が悪くても、約束をキャンセルできずに無理して会いに行く
- デート代を「いいよ、私が出す」と言いがち
- 彼の好きな食べ物、苦手なもの、機嫌のサインを誰よりも把握している
- LINEの返信が遅いと、過去のやりとりを読み返して「何か悪いことしたかな」と考える
- 彼の仕事の愚痴を何時間でも聞ける。でも自分の話はあまりしない
- 彼の誕生日や記念日は気合いを入れるけど、自分の誕生日には何もリクエストしない
- 彼が不機嫌だと、まず「私のせいかも」と思う
- 「私がいないと、この人ダメだから」と思っている節がある
ひとつふたつ当てはまる、というレベルなら、それは思いやりの範囲かもしれません。
でも、半分以上当てはまる、しかもそれをやめると不安になる——という感覚があるなら、ちょっと立ち止まってみてもいいタイミングかもしれません。
なぜなら、その「尽くす」は、たぶん、あなたが思っているような「ピュアなギブ」じゃなくなっているかもしれないから。
尽くしているつもりが、無自覚に求めている
これは、私自身がこれを認めるまで、ずいぶん時間がかかったことなんですけどね。
「尽くす」って、表向きは「相手のために何かをする」行為です。
でも、それを身を削ってまでやっているとき、そこには必ず、無自覚な期待が混ざっています。
「私がこれだけやってるんだから、あなたも私を大切にしてくれるよね」
「私がこれだけ尽くしてるんだから、あなたは私から離れていかないよね」
そんな言葉にしていない契約書を、相手に署名させないまま、勝手に結んでしまっているんです。
そして本人は、たいていこう思っています。
「私は見返りなんて求めてない。好きでやってるだけ」
でも、本当に見返りを求めていないなら、相手が同じように返してくれなくても、平気なはずなんです。
実際はどうでしょう。
返ってこないと、心の中にじわじわと「どうして?」が溜まっていきませんか?
「あんなにしてあげたのに」
「私はこんなに大切にしてるのに、なんで?」
そして、我慢の限界が来たある日、爆発します。
「私がこれだけやってるのに、あなたは何もしてくれないじゃない!」
口から出てしまった瞬間、自分でもショックを受けるんですよね。
「あれ、私こんなこと思ってたんだ」って。
尽くしているつもりが、知らないうちに相手を借金漬けにしていたって感覚。
気づいた瞬間、自分自身がしんどくなります。
「やりたくてやってる」と「やらずにいられない」の違い
ここで大事なのは、「やりたくてやっている」ことと、「やらずにいられない」ことは、まったく別物だということ。
たとえば、彼が風邪をひいたとき、おかゆを作って持っていく。
これは、やりたくてやっていることかもしれません。
でも、彼が「いや、薬飲んで寝るだけだから大丈夫だよ」と言っているのに、それでも何かしないと落ち着かなくて、結局おかゆを作って持っていってしまう。
これは、やらずにいられないになっていますよね。
その違いは、こんなところに表れます。
やりたくてやっているときは、相手が「ありがとう、嬉しい」と言ってくれなくても、そんなに気にならないんです。
むしろ「役に立てたかな」程度で、自分の機嫌は大きく揺れません。
やらずにいられないときは、相手の反応にすごく敏感になります。
「ちゃんと喜んでくれた?」
「私がいなかったらどうなっていたと思う?」
感謝されないと、なんだか虚しい。
下手をすると、悲しくて泣けてくる。
この「やらずにいられない」モードのとき、本当に欲しいのは、おかゆを食べてもらうことじゃないんです。
おかゆを食べた彼が「ありがとう、君がいてくれて本当によかった」と言ってくれること。
「君は特別だ」と感じてくれること。
つまり
自分が必要とされていることを、確認したいんです。
では、本当に欲しかったのは何だったのか
「尽くす」の正体は、多くの場合、愛されている確認です。
「私はここにいていいんだ」
「私は愛される価値があるんだ」
「私は捨てられないんだ」
それを、自分の力では感じられないから、相手の反応を通して確かめようとする。
だから、相手が喜ばないと不安になるし、感謝されないと虚しくなる。
そして、「重い」と言われるのが怖くて、尽くしていることを彼に悟られないように頑張る。
これがまた、しんどい。
本当は気づいてほしいのに、気づかれたくない。
気づかれずに、でもちゃんと評価されたい。
そんなの、無理な注文ですよね。
でも、頭ではわかっていても、やめられないんですよね。
だって自分にとってはこのやり方が当たり前になっちゃってるから。
当たり前になっちゃってるから、このやり方をやめると逆に罪悪感すら感じちゃうんですよね。
そして気づいたら、また尽くしている。
デート代を払い、彼の好きなものを覚え、機嫌を読み、自分の予定を後回しにしている。
なぜ、こんなことになってしまうのか。
その回路がどこから来たのかをたどっていくと、たいてい…
子どもの頃のお母さんとの関係に行き着きます。
お母さんを喜ばせたかった、小さなワタシ


「私がいい子にしていたら、お母さんが笑ってくれるかな」
「私がお手伝いをしたら、お母さんが私を見てくれるかな」
「私が頑張ったら、お母さんが私を愛してくれるかな」
小さな頃、そんなふうに頑張った記憶、ありませんか?
別に、お母さんがひどい人だったわけじゃないんですよ。
むしろ、優しかったかもしれない。
でも、お母さん自身が忙しかったり、余裕がなかったり、誰かの世話で手一杯だったりして
あなたが本当に欲しかったぶんの愛情を、十分に受け取れなかった。
そんなとき、子どもは諦めません。
むしろ逆で、もっと頑張ろうとするんです。
「私がもっといい子になったら」
「私がもっとお母さんの役に立ったら」
「私がもっとお母さんを喜ばせたら」
きっと、お母さんは私を見てくれる。
私を愛してくれる。
これは、心理学では「自己犠牲スキーマ」とか「愛着の傷」と呼ばれることもあります。
でも、難しい言葉を使わなくても、感覚的にはわかると思うんです。
愛されるためには、何かをしなきゃいけない
そんな前提が、心の奥に刻み込まれた時代があったはずなんです。
そして大人になった今、その回路が、恋愛にそのまま持ち込まれているんです。
彼を喜ばせなきゃ。
彼の役に立たなきゃ。
彼に必要とされなきゃ。
そうじゃないと、愛されないから。
これが、「過剰に尽くしてしまう」の正体です。
彼は、お母さんじゃない
ここでひとつ、大事なこと。
それは、彼は、お母さんじゃないということ。
当たり前ですよね。
そんなこと誰だってわかっているんです、頭ではね。
でも、あなたが彼に尽くすとき、心の奥にいる小さなあなた自身は、本当はこう思っています。
「私がこれだけ尽くしたら、わかってくれるよね。私が本当は何を求めてるか、気づいてくれるよね」
でも、彼にはわかりません。
なぜなら、彼はあなたのお母さんじゃないし、あなたの子ども時代を知らないから。
彼から見れば、あなたは「自分から進んで尽くしてくれる優しい彼女」です。
あなたが本当は「愛されていることを確認したくて、必死で頑張っている」なんて、想像もつきません。
だから、彼は無邪気にあなたの好意を受け取ります。
そして、「やってくれて当然」と思うようになるか、もしくは「ちょっと重いな」と感じて距離を取り始めます。
どちらにしても、あなたが本当に欲しかった
「私を見てくれること」
「私を丸ごと愛してくれること」
は、返ってこないんですよね。
それは、彼が冷たいからじゃないんです。
そもそも、尽くすことで愛を得ようとするやり方では、本物の愛には届かないから。
なぜなら、そのやり方の前提は「何かをしないと、私は愛されない」なんですよね。
何かをしてもらった彼から返ってくるのは、「ありがとう」であって、「あなたという存在が好きだよ」じゃないんです。
ここに気づくと、膝から崩れ落ちる気持ちになるかもしれません。
私はなりましたよ…。
「じゃあ、私はずっと、本当に欲しかったものとは違うものを集めていたんだ」って。
でも、ここに気づけたなら、それはものすごく大きな一歩なんです。
尽くすのをやめる、じゃなくて
「じゃあ、もう尽くすのやめます!」
そう決意したくなるかもしれません。
でも、いきなり「尽くさない私」になろうとすると、たぶん苦しくなります。
なぜなら、尽くすことで保ってきた安心感が、急になくなるから。
「何もしない私なんて、愛されるわけがない」という不安が、一気に押し寄せてくるんです。
しかも、感じる必要のない罪悪感まで感じるかもしれません。
自分が急に冷たい人、悪い人になってしまったような気分になるんです。
だから、最初の一歩はもっともっともっと小さくていいんです。
たとえばね、こんな問いかけを、自分にしてみてください。
「今、私が彼にやろうとしていることは、本当に私がやりたいこと?」
「それとも、やらないと不安だから、やってる?」
そして、もし「やらないと不安だから」のほうだったら、いったん手を止めてみるんです。
おかゆを作りに行かない。
LINEの返信が遅くても、催促しない。
デート代を、いつもみたいに先に払わない。
もちろん、最初はものすごく不安になります。
「これで嫌われたらどうしよう」
「私が何もしなかったら、彼は離れていくんじゃないか」って。
でも、その不安こそが、あなたが本当に向き合うべきものなんです。
その不安は、彼が引き起こしているものじゃなくて
子どもの頃から、ずっとあなたの中にあった不安なんですよね。
お母さんに愛されなかったらどうしよう、という、あの小さなワタシの不安。
その不安を、彼にぶつけて解消しようとしてきた。
でも、それでは本当に欲しいものは手に入らなかったはず。
だからこそ、その不安と
今度は、ちゃんと向き合う必要があるんです。


自分で自分に渡せるもの
「愛されるためには、何かをしなきゃいけない」
この前提が変わらないと、たぶん、相手が変わっても同じことを繰り返します。
彼が変わっても、また次の彼に尽くす。
職場でも、友人関係でも、同じパターンが出てくる。
じゃあ、どうしたらいいのか。
それは、本当に欲しかったものを、自分で自分に渡し始めること。
小さい頃のあなたが本当に欲しかったのは、何かをしたから褒められることじゃなくて
「何もしなくても、ここにいていい」と思えること、だったはずです。
ありのままの自分が、存在しているだけで価値がある、と感じられること。
これを、自分で自分に渡していく作業が、心理学では「インナーチャイルドを癒す」とか「自分を愛する」と呼ばれるものです。
具体的には、こんな小さなことから始められます。
- 疲れた日に、無理して頑張らない
- 自分の好きなものを、自分のために買う
- 「やらなきゃ」を一日ひとつ手放してみる
- 何もしていない自分に、「それでいいよ」と声をかけてみる
最初は、すごく違和感があります。
「こんなんで、いいの?」って。
でも、その違和感こそが、長年あなたが「何かをしないと愛されない」と信じてきた証拠なんです。
何もしなくても、ワタシはここにいていい。
何もしていないワタシも、愛される価値がある。
この感覚を、少しずつ、自分の中に育てていくんです。
そうすると、不思議なことに、恋愛の中でも自然と変わっていきます。
彼に尽くす量が減ったとしても、罪悪感が減る。
彼が喜ばなくても、自分の機嫌が大きく揺れなくなる。
そして、何より
ありのままのあなたを愛してくれる人と、対等な関係を築けるようになっていくんです。
それは、尽くして手に入れた愛じゃなくて、ワタシがワタシのままで受け取れる、本物の愛です。
最後に
恋人に過剰に尽くしてしまう。
それは、あなたが優しすぎるからでも、愛が深すぎるからでもありません。
小さな頃から、ずっと愛されたかった。
ずっと見てほしかった。
ずっと「ここにいていいよ」と言ってほしかった。
その願いを、ずっと諦められずに、今もまだ叶えようとしている
それだけのことなんです。
健気で、まっすぐで、ちょっと不器用な、あなた。
その願いを、これからは、彼にではなく、自分自身に向けてみてほしいんです。
あなたが本当に愛されたかった、あの小さなワタシを
今度はあなた自身が、抱きしめてあげる番です。
カウンセリングのご案内
「頭ではわかったけど、ひとりで向き合うのは難しい」
「お母さんとの関係を、もう一度見つめ直したい」
「尽くすのをやめたら、本当に愛されるのか、不安で仕方ない」
そんなふうに感じたら、ぜひ一度、カウンセリングでお話を聞かせてください。
何かをしてくれるから愛するんじゃなくて、あなたという存在がここにあること自体が、大切なことなんです。
それを、一緒に確かめていきましょう。
もうひとりで頑張らなきゃ、なんて思わなくても大丈夫です


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