カウンセリングサービスの青山リナです。
パートナーとの関係性に問題が生じる時、その問題をひも解くために、カウンセラーはあなたの幼少期のお話しや、親との関係などのお話しを伺うことが多くあります。それは、一般的に、親、特に、母親との関係性は、パートナーとの距離感に近いため、パートナーシップに良い部分も悪い部分も反映されやすいのです。
もちろん、ケースバイケースで、クライアントさんのお話しを伺いながら、ひも解いていくので、違う場合もありますが、私たちの感情パターンは、3歳~5歳頃までに作られていると言われており、現在のパートナーとの関係で問題になっていることも、実はだいぶ昔からその人の中で出来上がっているパターンの1つが今回は問題として浮上してきた、という状況が殆どです。
寒がりさん同士が夏に同じ部屋の中にいたら、冷房温度を28℃に設定しても快適に過ごせ、電気代も節約になるから何の問題も無かったりするけれど、次にお付き合いした人が、とても暑がりさんで、私は
28℃が最適だけど、彼はいつも23℃に設定する、となると、お互いの快適温度が全然違いますよね。すると、どちらかが我慢する事になる。私は28℃の方が電気代も節約できて良いじゃない?って思うけれど、彼は暑過ぎて耐えられない。じゃあ、23℃に設定すると、寒すぎて、ずっとエアコンはゴーゴーと鳴っている。電気代も高くなるし、寒すぎるし、もうこんなの嫌!イライラしてきてしまう。
上手くいっている時は何の問題もないって感じる自分のパターン、状況や環境が変わるとより見えやすくなるんですよね。
そんな時、あの人のせい!あの人が悪い!そう感じたくなるものです。だって人間ですもの。
ただ、それだと自分の不快感が解決されない、という問題が生じてしまいますよね。だって、あの人のせい、なら、あの人が変わってくれなきゃ私はいつまで経っても不快なまま。もちろん、そんな人との関係性に距離を置く、ということも可能ですし、それで解決するうちは、それもありなのでしょう。
ただ、パートナーシップで、エアコンの温度がぴったり合う人!という条件で相手を探したとしても、上手くいくかどうかは難しいところです。なぜなら問題は、エアコンの温度、ではないからなのです。
どういうこと?
問題が起きた時、自分が、自分自身に対して、そして相手に対して、どう接するか。
そして、その時そこで感じる感情。
例えばエアコンの温度を彼が下げ過ぎる。私はいつも寒い。だけど、暑いのを彼に我慢させるのは可哀そうよね。だったら私が我慢するしかないじゃない?ホントは節約だってしてるのに、これじゃ電気代は上がるから、別のところでもっと節約して出費を抑えなきゃ。
なんていうことがあるとすると、多分他のところでも、我慢我慢と自分に我慢を強いていることがとても多かったりします。
そして過去を遡ってみると、だいぶ小さいころから我慢するマインドが出来上がっていたりして。
我慢する事が悪いわけではないんですよ。多分最初の我慢は、誰かを喜ばせようとか、誰かに迷惑がかからないように、とか、だって彼との間でだって、彼に暑いのを我慢させるのは可哀想だから私が寒い中我慢しようって思っている、そんな優しい心の持ち主さんなんですよね。
とっても優しいんです、昔から。その優しさは、とっても素敵なんです。本当に素晴らしい愛の持ち主さんなんです。
だけど、その優しさがだんだん自分の首を絞めるようになってきている。
優しさは、大きな魅力です。愛です。だから、その優しさはそのままキープして、でも、その優しさを使うことで自分の首を絞める、というパターンは手放しませんか?
そんなご提案をすることがあります。
そして、自分の首を絞めるパターンは、幼いころのどこかの記憶に、その出来上がっているパターンのきっかけが眠っていることが実はとても多いんです。
少しでも、あなたの毎日が生きやすくありますように。