カウンセリングサービスの青山リナです。
最近、私、個人的にですが、「どこの馬の骨だかもわからないような…」なんてことを口にする男性をよく見かけるような気がするのですが、皆さんのまわりではどうでしょう?
不思議と、女性の口から聞くことってあまりなかったりするんですよね。
何というわけでもないのですが、ちょっと今日は、そんな「馬の骨」について書いてみようと思います。
もしあなたの周りでも、いるいる~、って思ったら、そうなのか…と納得しつつ
そんな人いないけど?って思ったら、へぇ~、と興味本位で読んでみてくださいませ。
ご存じの通り、この「馬の骨」とは、素性の知れない、つまらない人間を、あざけって言う言葉だそうで、そもそもなぜ「馬の骨」なのかというと、「馬の骨」は、中国の役に立たないものの例えに由来するという説があるらしいのです。その役に立たないものというのが、「一に鶏肋(けいろく)、二に馬骨」だそうな。 いずれも役に立たない物を意味するそうなのですが、特に「馬の骨」というのは、役に立たない上、大きくて邪魔にもなる、というところからきているようで、 そこから「馬の骨」=「誰にも必要とされない者 → 所在、出処がわからない者」といった意味で定着したらしいのです。
要するに、「馬の骨」=素性の知れない人、役に立たない人、という意味合いが含まれている、ということですよね。
何と言いますか、この意味を改めて調べて感じたことが、「男性って、どれほどただそこに存在するだけ、という自分の存在価値を受け取れないんだろう。」ということ。
なんだかそこだけ切り取ると、切ないな~、と感じませんか?
ただ、逆に言えば、男性は人の役に立ってなんぼ、という思いがとても強いんですよね。
特に、
大切な人
愛する人
女性
に対して。
男同士だと、もちろん自分が役に立つって嬉しいことでしょうけれど、そこは競争の世界なんですよね。一番を競う戦いになるわけですよ。自分が上か、相手が下か、みたいな。男性ならではの競争社会です。
男性は、社会的地位だとか、物質的豊かさ、というものがわかりやすく、判断しやすいのですね。
それは、自分の役立ち具合だとか、能力といったものを測るモノサシとしては測りやすい。
それが悪いわけではないけれど、それだけだと疲弊してしまうのですよね。
そこでエネルギー源になるのが、大切な愛する女性の存在。
この人のためなら頑張れる
という、男性のパワーの源。
そんな戦う力、攻撃力、決断力、判断力、論理性、積極性、などを男性性と呼びます。
間違えてはいけないのが、この男性性は、男性にだけあるものではなく、女性にもあり、男性性に対して女性性というものが存在し、その女性性もまた、女性にだけ存在するものではなく、男性にも存在している、ということです。
男性性、女性性、というのは、心の中に存在する性質であり、一般的には、男性は男性性が強い傾向にあり、女性は女性性が強い傾向にあるのです。
そうでなければいけないわけでもないし、人それぞれその性質は異なっています。
今回、「馬の骨」という言葉を発する男性、というテーマで取り上げているので、こういう概念を持っている男性は、比較的…いえ、かなり、男性性が強い傾向にあると私は思っています。
そこで、もし、あなたの身近にいる男性が…パートナーが、そんなタイプの男性だとしたならば。
あなたは本来、とても女性性の高い女性なのではないかと思うのです。
因みに女性性の特徴としては、受容力、包容力、調和、安定、柔軟性、などです。
ただし、一見、あなたは男性性が高いように見える女性なのかもしれません。それは、女性性も男性性も、本来は人間同じだけ持つことが可能だからです。要はバランスなのです。
男性性が高い、ということは、同じくらい高く女性性を持っている可能性があり、逆に女性性が高ければ本来は同じくらい高く男性性を持っている可能性がある、ということなのです。
このバランスを崩すと、私たちは、どこか自分に自信を失くしてしまったり、自分の価値というものに疑いをもつことが強くなったりする傾向にあります。
とはいっても、人間って完璧ではないんです。完璧でいる必要も無いんです。1人で完全な球体になることを目指さなくても、2人で球体を作ることだってできるわけですよね。
彼が、男性性が強いのであれば、女性のあなたは、彼を受容する力、包み込む温かさ、そんな部分を養っていくと、彼はあなたという存在を、なんとしても守りたい、幸せにしたい、と思い頑張るのではないでしょうか。
なぜならそれは、あなたという存在が、そこにいてくれるだけで、彼という存在を肯定して受け入れてくれている、と、彼が感じられるからです。
自分で自分を肯定し、認められなかったとしても、
お互いが、お互いを、肯定し、認め合っていれば
そこには幸せの空間が出来上がるのではないでしょうか。
あなたの世界が、幸せでありますように。