カウンセリングサービスの青山リナです。
友達関係でも、親子関係でも、もちろん男女関係でも
関係性が上手く成り立たないことって、ありますよね。
私自身も例外ではなく、全然人間関係上手く築けなかった時期がありました。
上手くいかない人間関係は、切る!というタイプと、苦手だけど我慢する、というタイプといるのではないでしょうか。
実はコレ、どちらも上手くいかない可能性が高いんです。
嫌な相手は関係性を切る、ということをすると、相手と関わらずに済みますから、スッキリした感はありますよね。でも、また似たようなタイプの人と関わると、その関係も切る必要が出てきてしまったりします。
逆に、苦手な人だけど、我慢する、という状況も、なかなか苦しいですよね。我慢して我慢して我慢して…!いつかは爆発するか、自分が病気になるか…そんなこともしたくありませんよね。
私たち人は、自分自身のことを案外よく理解していなかったりします。私たちが理解している表面意識はたった2~3%で、97~98%ほどが潜在意識だと言われています。ということは、自分の身体に備わっているものだけれど、ほとんど自覚できていなかったりするわけですよね。
ただ、自分の思考の中で自覚できていなかったとしても、感覚的なところでは実は知らぬ間にキャッチしていたりするんですよね。
その1つが、投影、と呼ばれるもの。
私たちは自分のフィルターを通して相手を見る、ということをします。相手や目の前の現象に自分の潜在意識を映し出すんです。
イヤな相手、上手く関係を築けない相手に対して、何を見ているか、というと、自分自身が自分に許可していないことや、嫌っていること。
例えば、賢くって仕事とかバリバリできちゃうようなキャリアウーマン的な姉御肌のステキ女子は、昔から親に頼るとか親に甘える、とか、そりゃとても小さい頃はしていたはずなんですよ、だけど、いつの頃からか、そんなことをしてられない状況になり、そのおかげで早く精神的自立をすることができ、男性性が育っているケースって多いんですよね。だから女性から見てもとってもカッコいい!って感じのステキ女子なのです。面倒見も良いでしょうし、憧れられたり、一目置かれる存在だったりします。でも、そんなステキ女子も、可愛く甘える、っていうことは苦手だったりするんですよね。
可愛く甘えるってなに!?
どうやって甘えるの!?
自分でやれるし、自分でやった方が早いじゃない!?
って思っちゃう。
そうすると、普通そんなこと自分で出来ない?出来るよね?ってステキ女子が思うようなことを、甘えているちょっと頼りなさげな女の子チックな子がしていると、なんかどっか違和感を感じる。だんだん、何それ…なんか…うーん…って、距離を置きたくなる。なんてことがあったりします。
精神的自立を早期に求められる環境で育って来ると、今更甘えるとか…意味がわからないんですよね。
でも、心のどこかで全部丸投げして受け止めてくれる存在がいたらいいな、っていう想いが隠れていたりするんですよね。
そりゃそうですよね、だって子どもの頃、本当だったら親に甘えて、優しくされて、全部受け止めて欲しかった想いを一生懸命押し込めて、弱い自分を胸の奥に閉じ込めて、自分で立って自分で歩こう、って頑張ったんですから。
泣きたい時も、涙をぬぐって、甘えたい時も、言葉を飲み込んで、弱い自分を一生懸命胸の奥に閉じ込めて、頑張って必死で身につけた自立心。今更可愛く甘えて、なんて言われたって、そんな簡単に崩せるもんじゃないですよね。
でもね、それでも、大人になって、今キラキラと輝いているステキ女子、自分ではキラキラ輝いている自覚がないかもしれませんが、周りの人の目にはキラキラして見えているんですよ。そんなステキ女子が、「弱い私をそろそろ解放してあげても良いかも」って思ってみると、目の前の人や状況の見え方って変わるんです。
苦手な人との人間関係を、切らなくても、我慢しなくても、相手に見ていたイヤな部分が、ちょっと違う風に見えてきたりするんです。自分の中に、何かしらの許可が出てきたりするんですよ。
あなたの毎日が、心豊かでありますように。