カウンセリングサービスの青山リナです。
恋愛の中で問題を抱える時、その関係性の中で、自分が大人の立場なのか、子どもの立場なのか、という見方で問題を解決しやすくなることがあります。
赤ちゃんは、親が面倒を見なければ自分では何もできませんよね。
これを恋愛に当てはめると、
自分が大人の立場であれば、相手をどう幸せにしてあげようか、どう愛してあげようか?という立場になります。
逆に、自分が子どもの立場であれば、相手に幸せにしてもらう、愛してもらう、という立場になります。
実際のところ、恋愛関係は、この両方、愛し愛され、成り立つものですよね。だから、大人の立場になることもあり、子どもの立場になることもあり、そのバランスが良い状態が一番上手くいくのです。
が、しかし、恋愛の中で問題を抱える時、というのは、このバランスが上手くとれていない状態なんですね。特に、子どもの立場に自分がいる時間が長い時、問題が大きく感じられます。
彼が優しくない。
彼が私をわかってくれない。
彼の愛情を感じられない。
私が幸せかどうかは、彼次第、になってしまっている状態なんですね。
そうなると、感情が大爆発してしまったりするんですね。
怒ったり、泣いたり、苦しい気持ちがいっぱいになってしまう。
逆に、恋愛の中で、大人の立場が長い状態になるとどうなるのでしょう。
大人の立場が長いと、自分の機嫌を自分で取りやすいかもしれません。
感情の大爆発、ということは起こりにくいかもしれません。
その反面、感情を押し殺している時間が長くなっているかもしれません。
そして、大人なら甘えちゃいけない、という、感覚がどこかにあるので、相手に甘える自分を嫌ったりしますし、自分が甘えることをしない分、相手が自分に甘えてくることもどこか鬱陶しく感じてしまったりもするのです。
なんだかどちらも上手くいきませんね。
恋愛の中で大人と子どものバランスがとりにくくなってしまっている時、今まで赤ちゃんの時から生きてきた過程を見てみると良いかもしれません。
親との関係性の中で、親に対してどんな不満を持っているでしょう?
親という存在は、誰にとっても、必要な存在ですし、同時に、それだけなければならない存在で近しいだけあって、文句があって当然の存在でもあります。全く親に対して文句が無い、なんてことは無いでしょう。
文句があることが悪いわけではないんですね。
その文句の裏で、あなたがどれだけ自分自身をちっぽけな存在で、親に迷惑をかける存在で、無価値な存在だと、誤解したのでしょう?
大切なポイントは、「誤解した」というところ。
その誤解が真実だと思っていると、
自分という存在をこんな無価値な存在にしたのは親のせい、という子供の立場がやめられないし、自分が無価値だなんて感じたくないから、早く大人になるということを選択し、感情を押し込める、ということをしたりします。
そこの誤解を、自分の中で解き、もう一度、自分自身の存在を正しいものに自分の中にインプットしないことには、あなたが親への文句の裏側で、自分自身の存在価値を誤解して心を痛め傷ついたその痛みは、ずっとそこに残ったままです。
その痛みがずっと残ったままになっていると、
私なんかに愛されたって、彼は嬉しくないよね。
私なんかを彼女にしてる彼、可哀そうよね。
彼が連絡をくれないのは、私にそれほどの価値がないからよね。
彼が私に酷いことを言うのは、私がダメな女だからよね。
なんて、恋愛の中でも、自分の存在価値を誤解したままになってしまいます。
あなたの親にとっても、
あなたの恋愛相手にとっても、
あなたは大切で愛する価値のある、素晴らしい存在なのです。
あなた自身が、あなたのその素晴らしさを受け止めてみませんか?