大人のニーズを扱う～自立心の裏に隠れた巨大なニーズに触れてみる～

2024年5月16日2024年6月2日

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

6月8日（土）19:00から、母校、神戸メンタルサービスの心理学講座で、講師をさせていただきます。

今回のテーマは、ニーズについて。

大人のニーズを扱う
～自立心の裏に隠れた巨大なニーズに触れてみる～

こんなテーマを掲げておきながら、私自身、実は自分のことを、ニーディーだな、と感じること、結構多かったりするんです。
多くの場合、そうは見られませんが、知っている人はよく知っていると思います。

以前はそれがすごく嫌だったんですね。
自分のニーズに気付くって、結構嫌なものですよね。

だってそれまでは、大人ぶって、ちゃんとやっている人ぶって、すまして外を歩いているわけですから。

でも、中身はドロドロのニーズの山。
どこかで気付いてはいるものの、無いことにしておきたい思いが働きます。
直視したくないんです。

でも、心の勉強なんて始めちゃったら、逃れられませんね（笑）
いや、心の勉強なんて始めちゃわなくたって、パートナーシップ内で、すでに逃れられなかったんですけどね。

外を歩いている時は、すました顔して歩いていたって
距離の近い人、ちょっと心が緩んでいる相手には
自分のニーズの蓋が開き
雪崩のごとくニーズが溢れ出てくるんですよ。

そうなると、どうなるのか。

もう大変ですよね。
収拾つかなくなりますね。

まるで、洗濯機に洗剤全部投入して、泡が溢れ出てくるような状態。

洗剤ならね、なんだかちょっといい香りで、ふわふわしていて、きれいな感じもしちゃうかもですが、ニーズじゃね…

って、自分で思うわけですよね。

そうなると、余計そんなニーズ、出すわけにはいかない！って思いませんか？
そう、余計自分の中にあるニーズを私たちは嫌い、汚いものとして扱うようになるんですよ。
すると、隠さなきゃいけない！何としても隠さねば！
そんな風に、必死で押し込めて、蓋をして、この洗濯機の蓋を閉じるように、自分のニーズの蓋を閉じようとするけれど、閉じればすぐに洗濯機の要領はいっぱいになるように、自分のニーズが収まっている自分の器もいっぱいになってしまって、また勝手に蓋が開いて溢れ出てくる。

こんな悪循環、繰り返すんですよね。

それが、自分から関係性の遠くの人には、自分のニーズの蓋をなんとか閉めた状態で保っていられる、開きそうになったらその場を去ればいい、なんてことをしているから、涼しい顔してすまして大人な自分を演じていられても、関係性が近い人には難しい。

一緒にいる時間も長くなるし
緊張感も緩むので、自分のニーズの蓋も開きやすくなる。

すると、そんなことしたいわけでも無いのに、相手に対して、溢れたニーズをぶつけてしまう結果になる。

なんでわかってくれないのよ！と怒ってみたり
なんであなたがしてくれないのよ！と反射的にキツイ言葉が出てきたり
本当は嬉しいはずのことも、え？別にしてくれなくて良かったのに！なんてぶっきらぼうになっていたり

あ～、違う違う、こんなはずじゃない！
なんて思いながらも、
心とは裏腹な態度を取ってしまっている自分

　自分のニーズに振り回されてシンドイ

　身近な人には悪魔のような嫌な自分が登場するのを何とかしたい

　夫や彼がわかってくれなくて、自分はいつもイライラしている

　甘えている人を見ると、そんなこと自分でやりなよ！って言いたくなって腹立たしい

　いつも我慢させられているのは自分だ、と自分ばかりが損している気分になる

　なんで自分ばかりこんなことしなきゃいけないの！？って感じて周りにうんざりしている

　周りの人は気遣いが足りない、自分勝手だ、って思い、気分が悪い

　ものごと正論が大事で、感情なんて伝えたって無駄だと思っているけど、何故か関係性が良くならない