彼が浮気したわけでも無い。
だけど、何故か自分に自信がなくて、彼が浮気するんじゃないかっていつも怯えている。
そんな恋愛をしていると、心がいつも疲弊しちゃいますよね。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
今までの恋愛は、彼氏側が私を大好きでいてくれた。
だから私はちょっと優位な立場で安心できていた。
でも私が彼を大好きになると、尋常じゃないくらい不安になってしまって、疑ったり、問い詰めたりしちゃう。
それって、すごく繊細な心の働きなんですよね。
彼氏が浮気したわけでもないのに、不安が止まらない。
それは、「現実の彼」じゃなくて、「内側の恐れ」と付き合ってる状態になっているのかな、って思うんです。


❖ 何が起きてるの?
このような体験をしていらっしゃる女性は、「自分が相手を好きになった時に、自分の価値が揺らぐ」という体験をしているんですね。
① 「好かれる立場=愛される保証がある」と感じていた
あなたにとって、「相手が自分を好きでいてくれること」は、
自分の価値を感じられる“安全基地”だった。
つまり、「私は相手に好かれてる → だから愛されてる → だから安心」っていう構造。
この構造だと、相手が自分に夢中であればあるほど、自己価値も安定するし、
「大丈夫、大丈夫」って心も落ち着く。
② でも「自分が好きになる」と…保証が逆転する
今度は自分が「彼を好きになった」。
このとき起きるのは:
「私のほうが好き」→「主導権を相手に渡してしまった」
「好かれてる立場じゃない」→「愛されてる保証がない」
「私の気持ちがバレたら、振られるかも」→「不安が止まらない」
つまり、自分の気持ちを開いた瞬間、無防備になった心がぐらぐら揺れ始めるという状態になるんです。
③ 愛されてるかどうかを「彼の態度」で確認しようとする
「彼がちょっと冷たくなったかも…」
「LINEの頻度が減った…」
「最近あまり“好き”って言ってくれない」
こうした些細な変化が、前の恋愛では気にならなかったのに、
今回は“愛されてないかも”って不安の引き金になっちゃってるんです。
なぜなら、今の彼は、「保証をくれる人」じゃなくなってしまったから。
④ つまり何が起きてるかというと…
あなたの中では、
- 「愛されることで安心できる」という前提をずっと握ってきて、
- それを失いそうになると、自分の価値そのものが揺らいでしまう。
だから、
「彼の態度=自分の価値の証明」
になってしまってるんですね。
ここで大事なのは
本当は、
- 愛されているかどうかで価値が決まるんじゃなくて、
- 「私は愛していい存在なんだ」って自分で知っていること
- そして「好かれていなくても、私は私として十分だった」と信じていること
これが、自分の内側の“本当の安心”につながっていくんですね。
❖ この不安の根っこは何か?
もしかしたら、あなたの中にはこんな前提があるかもしれません:
- 「私はそのままでは愛されない」
- 「愛は条件付きで、相手が私を求めてくれるときだけ存在する」
- 「自分の“好き”がバレたら、負ける」
つまり、愛されることは、自分を守る“戦略”でもあったのかもしれませんね。
それは、幼少期の体験、特に「生き残るための感覚的な学び」に結びついていることが多いんです。
じゃあ、そうした“戦略”が育つ背景になりうる家庭環境、いくつか例を挙げてみますね。
1. 無条件の愛より、条件付きの愛が強くあった家庭
- 「良い子にしていれば褒められる」
- 「泣いたら怒られる」
- 「わがままを言うと嫌われる」
- 「期待に応えたときだけ笑顔を向けてくれた」
こういう家庭では、
「私は“いい子”じゃないと愛されない」
→ 「本当の私は愛されない」
という無意識の信念ができやすくなります。
だから、大人になっても、
- 自分から好きになると「期待に応えられないかもしれない」と不安になる。
- 愛されていないと、自分に価値がない気がして、落ち込む。
- 相手の言動で一喜一憂しやすくなる。
というようなことが起こりやすくなるのです。
2. 親の愛情が不安定だった家庭
たとえば、
- 親の気分にムラがある(機嫌が悪いと無視される・怒られる)
- 離婚や別居などで、物理的にも心理的にも離れてしまった
- 甘えようとすると拒まれたり、突き放されたりした
このような環境では、
「愛は突然消えるもの」
「人はいつかいなくなる」
というような、見捨てられ不安が深く根づきやすいのです。
→ だからこそ、「愛されている」状態をどうにかしてキープしようとする。
それが「好かれること」を武器にした生き方になっていく傾向が強いのです。
3. 親の愛を奪い合う環境だった家庭
- 兄弟姉妹が多くて、いつも比べられていた
- 「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と感情を抑えてきた
- 下の子ばかり可愛がられていた
こういう場合、
「愛は有限で、奪い合うもの」
「私が選ばれないといけない」
という信念が生まれやすくなります。
→ 自分が“愛されるポジション”にいないと、ものすごく不安になる、ということが起こったりします。
4. 親の期待を背負って育った家庭
- 「勉強できないとダメ」「しっかりしなさい」とプレッシャーが強かった
- 親の愚痴を聞いたり、親の味方をさせられていた(親の世話役)
こうした環境では、
「自分を出すと迷惑をかける」
「感情を出すと愛されない」
と感じてしまう傾向が強くなります。
→ 自分が「愛したい」と思う気持ちを抑え込んで、
→ 「愛されること」だけを選んでしまう状態だからです。
❖ じゃあ、どうしていけばいいのか?
この不安感って、「今の恋愛が不安」という表層の話じゃなくて、
心の奥の奥にある、“愛されなかったかもしれない”という原体験の痛みが大元にあるんですよね。
でも、その“愛されなかったかもしれない”っていう想いは、実は真実じゃなくて、そう感じた自分がいて、心が痛かったんですよね。それは決して悪いことでも間違っていることでも無いんです。
だからこそ、安心できる関係性の中で、
「もう大丈夫だよ」って、その痛みを優しく抱きしめてあげられることが、何よりの癒しになるんです。
過去がどのような家庭環境であったにしても、あなたが今の自分を、もっと楽に、もっと幸せにすることはいくらでも可能なのですよ。
そこでできることをいくつか挙げてみますね。
1. 不安を「否定しない」こと
「不安になっちゃダメ」と思うと、余計に不安が強まります。
だからまずは「こんなに不安なんだね」「怖いんだね」と、自分で自分を抱きしめる感覚がとても大事。
「相手を疑ってるようで、実は自分の価値を信じきれないから怖いんだよね」
って気づいてあげるだけでも、心は少し落ち着きます。
2. 小さな自己価値の積み重ねをする
不安を落ち着かせるために、「相手からの愛」で安心しようとすると、逆に苦しくなります。
だからこそ、「私は大丈夫だった」っていう日常の小さな自信を積み重ねていくのが良いですよ。
- 「私が私でいて、ちゃんと愛されてた」
- 「連絡がなくても、自分で自分を安心させられた」
- 「不安だったけど、1人でお茶を飲みに行ったら落ち着けた」
そういう経験の質の積み重ねが、内側の土台を作ってくれるんです。
3. 恋愛=勝ち負けではないことに気づく
「愛されてるかどうか=勝ち負け」
「自分の気持ちが強いほうが負け」
ってもし思っているとしたら、それを手放すタイミングかもしれませんね。
“好きになること”は、弱さではなくて、強さでもあり、豊かさでもあるから。
今、不安になってるのは“彼”ではなく、“あなたの心の中の何か”が揺れてる、そんな状態なんだと思うのです。
だから、彼に確かめる前に、自分の中の怖れで押しつぶされそうになっている子を、まずは自分で抱きしめてあげませんか。
彼を“好きになった自分”を、少しずつ信じられるように、自信が持てるように。
だって、こんな怖さを感じながらも、誰かを好きでいられるって、とってもステキなことですよ。
それに、そんな真っ直ぐな想いを向けてくれているなんて、彼はとっても幸せ者だと思いませんか?
あなたの存在価値って、あなた自身が感じているよりもよっぽど大きくて素晴らしいんですよ。
焦らず、自分を否定せず、一緒にひとつひとつ進んで行きましょうね。