「彼女と別れる」と言いながら別れない夫｜妻ができる関係修復の第一歩

ある日、夫の浮気を知ってしまった。
「彼女とは別れるから」と夫は言うけれど、なかなか行動が伴わない。
その姿を見るたび、胸が痛むし、裏切られた怒りや悲しみが溢れてくる。

パートナーの浮気が発覚。
心臓止まりそうになりますよね。

たとえ、怪しい兆候があったとしても、
「ただの疑い」から「確信」に変わった時は心が悲鳴をあげます。

そんな気持ちになるのは、当然。

だから、もしそんなシチュエーションになってしまったとしても、
どうか自分を責めないでほしいのです。

不思議なんですけどね、
悪いことをしたのはパートナー。

でも、された側も、無意識ですけれど、
自分で自覚している以上に、自分を責めているんですよ。

「私に何か足りなかったのかな？」

って。

あなたが自分を責める必要はないんですよ。

1. それでも夫を想う気持ち

浮気という事実を前にして、怒りや悲しみでいっぱいになるのは当然のことです。

それでも「やっぱり夫と別れたくない」と感じている自分に気づいていますか？

裏切られても、傷つけられても、
それでもなお「一緒にいたい」と願えるほどに好きになった人がいる。

だからこそ、自分を責めてしまう気持ちが湧いてくるんですよね。

私がもっとちゃんとしていたら、
こんなに傷つく状態にはならなかった。

そんな気持ちがないわけではないけれど、
それ以上に

私がもっとちゃんとしていたら、
あの人を浮気させずに済んだかもしれない。

そんな風に、無意識に夫をかばうあなたの深い愛。

どうかそんなあなた自身を、
誇りに思ってみてください。

それは決して弱さではなく、
あなたの心の深さと愛の証なのですから。

2. 大好きになれたことの奇跡

人生の中で、「こんなに好きになれる人」に出会えることって、実はとても稀なことです。
裏切りや悲しみの中にいると、その奇跡を忘れてしまいそうになるけれど、
あなたは確かに、その特別な相手に出会えたのです。

だからこそ、今の苦しさもあるのだと思います。
もし相手がただの知人や、心が動かない人だったら、こんなに傷つくこともなかったでしょう。
深く愛したからこそ、深く痛む。

その痛みの裏には、同じくらい大きな愛情があるのです。

そして、あなたが夫に惹かれた理由。
笑顔や優しさ、努力する姿、何気ないユーモア…
きっと「ここが好き」と思える瞬間がたくさんあったはずです。
その思い出や、心に残っている魅力を、もう一度思い出してみてください。

もし勇気が出るなら、その気持ちを言葉にして伝えてみてもいいのです。
「あなたのこういうところが好き」と。
そんな言葉は、どんな人にとっても心に沁みる贈り物ですからね。

3. 夫の目線から見てみる

もちろん、浮気という行為そのものは、
どんな理由があっても許されるものではありません。

あなたを深く傷つけたことに変わりはなく、
その痛みは軽く扱われてよいものでは決してないのです。

ただもし、これからも夫婦としてやり直したいと願うなら
少し勇気を出して、
夫の目線から結婚生活を眺めてみることが、
関係修復の手がかりになることがあります。

それは「自分が悪かった」と責めることではありません。
むしろ逆に、「彼はどんな思いを抱えていたのだろう」と、
相手の心にそっと寄り添って見てみるのです。

なんでそんなことしなきゃいけないの？って思いますよね、きっと。

夫が浮気をしたのであれば、
残念だけれど、少なからず夫の中には何か満たされないものがあったようなのです。

誰でも結婚生活の中で、不満や寂しさを抱く瞬間はあります。
それを正直に伝えられずにいた時、
人は間違った形で埋めようとしてしまうこともあるのです。

夫の心の中にあったかもしれない小さな孤独や不安。

そこに一度思いを馳せてみることで、
新しい対話のきっかけが生まれることがあります。

これは、決してあなた自身を責めるためではありません。
二人の未来をもう一度見つめ直すための大切な視点なのです。

4. 自分を責めずに、気持ちを抱きしめる

誰だって、心に穴を抱えることはあります。
完璧な関係なんて存在しません。

大事なのは、

怒りも悲しみも、
そして「それでも彼を好きでいる気持ち」も、

全部あなたの大切な心の一部だということ。

まずはその全部を、
あなた自身を、優しく抱きしめてあげませんか。

あなたの心が
穏やかな時間を取り戻せますように。