付き合って1年半になる彼がいます。
優しくて、話し合いもできて、一緒にいると自然体でいられる。
将来のことも、少しずつ考えられるようになってきた。
大切にされていることも、愛されていることも、頭ではちゃんと分かっている。
それなのに、彼に以前、長く付き合っていた恋人がいたことを思い出すと、心がモヤモヤしてしまう。
「私よりも深い関係だったのかな」
「私よりも彼のことをよく知っていたのかな」
「彼にとって、本当に大切だったのはその人なんじゃないか」
そんなふうに、会ったこともない元恋人と自分を比べて、苦しくなってしまうことがあります。
彼は今、私と一緒にいる。
それは分かっているのに、どうして過去の恋人がこんなにも気になってしまうのでしょうか。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。


今日はこんなお悩みに答えてみたいと思います。
このお悩みは、こういう場で扱ってもいいと許可をいただいているものです。



付き合って1年半になる彼がいます。
優しくて話し合いもでき、一緒にいて自然体でいられる大切な人です。将来のことも少しずつ考えています。
ただ、彼に以前、長く付き合っていた恋人がいたことをふと思い出すと、私より深い関係だったのではと比べてしまい、心がモヤモヤします。
今大切にされていることは分かっているのに、どう向き合えばいいのでしょうか。
元恋人が気になるのは、嫉妬深いからではない
彼の過去にモヤモヤする自分を、
「私は心が狭いのかな」
「嫉妬深くて面倒な女なのかな」
と責めてしまう人もいるかもしれません。
でも、元恋人が気になること自体は、それほど珍しいことではありません。
大切な人だからこそ、その人のすべてを知りたくなる。
自分の知らない時間があることに、寂しさを感じる。
そして、自分が彼にとってどのくらい大切な存在なのかを、確かめたくなるのです。
表面では「元恋人が気になる」という形で表れていても、心の奥にあるのは、
「私は彼にとって特別なの?」
「私は本当に選ばれているの?」
「いつか元恋人と比べられてしまわない?」
という不安なのかもしれません。
つまり、苦しさの中心にあるのは、元恋人の存在そのものではなく、彼の過去を知ったことで、自分の価値や愛されている自信が揺らいでしまうことなのです。
交際期間の長さと、愛の深さは同じではない
彼が以前の恋人と長く付き合っていたと聞くと、
「長く付き合ったということは、それだけ深く愛し合っていたはず」
と考えてしまうことがあります。
けれども、交際期間の長さと、愛の深さは必ずしも同じではありません。
別れられないまま関係が続いていたのかもしれません。
お互いに我慢しながら付き合っていた時期もあったかもしれません。
若かったからこそ、離れる決断ができなかった可能性もあります。
もちろん、幸せな時間もあったでしょう。
でも、彼が以前の恋人を愛したことがあるからといって、今のあなたへの愛が薄くなるわけではないのです。
過去の恋人との関係と、あなたとの関係は、そもそも別のものです。
違う二人が出会い、違う時間を過ごし、違う関係を育てている。
そこに、単純な勝ち負けや、優劣をつけることはできません。
知らない過去ほど、心の中で美化される
元恋人へのモヤモヤが大きくなる理由のひとつに、自分がその頃の彼を知らない、ということがあります。
自分が知らない彼の過去には、大きな空白があります。
そして人は、不安になると、その空白を悪い想像で埋めてしまうことがあります。
「きっと、すごく幸せな二人だったんだろう」
「私には見せない顔を、その人には見せていたのかもしれない」
「今でも忘れられない思い出があるのでは」
けれども、それは事実ではなく、想像です。
元恋人と過ごした時間には、幸せなことだけではなく、すれ違いや喧嘩、寂しさや我慢もあったはずです。
それでも、自分が見たことのない過去は、心の中で美しく編集されてしまう。
そしていつの間にか、現実の元恋人ではなく、自分の中で作り上げた「彼に最も愛された完璧な女性」と比べてしまうのです。
実体のない相手と競い続ければ、どれだけ彼から愛されても、安心できなくなってしまいます。
比較して安心しようとすると、不安は終わらない
不安になると、彼に確認したくなることもあるでしょう。
「私と元恋人、どっちが好きだった?」
「元恋人とは結婚を考えていたの?」
「私のほうが大切だよね?」
彼から「君のほうが大切だよ」と言ってもらえれば、その場では安心できるかもしれません。
でも、比較によって得た安心は、長続きしにくいものです。
また別のことが気になれば、もう一度確かめたくなります。
「でも、付き合っていた期間は元恋人のほうが長い」
「初めて旅行したのは、その人だった」
「家族にも紹介していたらしい」
そうやって比べる材料を探し続ければ、不安には終わりがありません。
本当に必要なのは、元恋人より自分のほうが愛されているという証明ではなく、
「私は私として、この人から愛されている」
という感覚を育てていくことです。
「今、私はどう大切にされている?」に戻ってみる
過去への不安にのみ込まれそうになったときは、元恋人について考え続けるのではなく、今の二人に意識を戻してみてください。
彼は、今あなたにどんな態度を向けてくれているでしょうか。
あなたの話を聞こうとしてくれる。
意見が違っても、話し合おうとしてくれる。
一緒にいると自然体でいられる。
将来について、少しずつ話せるようになってきた。
それらは、過去の誰かとの関係ではなく、あなたと彼が二人の時間をかけて育ててきたものです。
愛情は、過去の誰かに勝ったときに証明されるものではないんですよね。
今日、自分に向けられている優しさを受け取ること。
二人で積み重ねてきた時間を信頼すること。
その積み重ねによって、少しずつ「私は大丈夫」という感覚が育っていきます。
彼の過去に勝たなくても、あなたは選ばれている
彼の過去を消すことはできませんよね。
そして、彼に大切な過去があったことを、なかったことにする必要もありません。
過去の恋愛があったからこそ、彼が学んだことや、今の関係で大切にしていることもあるでしょう。
大切なのは、彼の過去に勝つことではないんです。
元恋人より美しくなることでも、元恋人より長く付き合うことでもないんです。
今のあなたが、彼との関係の中で安心し、愛を受け取り、自分らしくいられることです。
モヤモヤが出てきたときは、
「元恋人より愛されているかな」
ではなく、
「私は今、どんなふうに愛されているだろう」
と、自分に問いかけてみてください。
そして、もうひとつ大切にしてほしいのは、
「私は彼をどんなふうに愛したいだろう」という視点です。
愛されているかどうかを確かめることに夢中になると、私たちはいつの間にか、相手から愛を受け取ることばかりに意識が向いてしまいます。
すると、すでに彼から向けられている愛情も、自分の中にある彼への愛も、見えにくくなってしまうことがあります。
だから、「私は元恋人より愛されている?」と比べたくなったときほど、目の前の彼を見てみてください。
愛されているかを確かめる目ではなく、彼を愛する目で。
彼の優しさや、不器用さや、あなたとの関係を大切にしようとしている姿が、少しずつ見えてくるかもしれません。
そして、そのとき初めて、彼があなたに向けている愛にも、気づきやすくなるのではないでしょうか。
あなたはもう、今の彼の隣にいます。
過去の誰かに勝たなくても、あなたは今、彼に選ばれています。
あなたの幸せな毎日を願っています。
不安が大きくなったときは、いつでもお話しに来てくださいね。
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