カウンセリングサービスの青山リナです。
パートナーシップが上手くいかなくなる原因の一つに、相手に自分の依存心を満たしてもらおう、と期待してしまう罠があります。
どういうことかというと、
依存心自体は人間であれば多かれ少なかれ誰も持っているであろう感情なので、それが悪いわけではないのですが、自分では扱いきれない依存心なので、相手に何とかしてほしい、と相手任せにしてしまう、ということ。
もっと簡単にいえば、自分で自分を楽しませることができないので、
あなたが私を楽しませてよ!
あなたが私の機嫌を良くしてよ!
と相手に自分の機嫌を取ってもらおう、とする気持ちです。
これの何がいけないか、というと、相手はどうあなたの機嫌を取ったらいいのかわからない、ということなんですね。
例えば、
私はチョコレートが好き。
でもホワイトチョコは好きじゃない。
アーモンドとかナッツが入ってるのも好きじゃない。
カカオ70パーセントとかの甘くないのもあまり好きじゃない。
あなた、買い物に行くなら私の好きなチョコ買ってきて!
そう言われたら、
ミルクチョコ系ね。
混ざりものも好きじゃないのね。
んじゃ、明治の板チョコでも買ってくるか!
とわかりやすいのです。
がしかし、
ん~、私、甘いものが欲しいけど…何でもいいや。なんか買ってきて!
え?何でもいいの?
んじゃ~、和菓子、お団子買ってきたよ!
といわれ、
え~、そういうんじゃないんだよ!なんでお団子なの?なんで和菓子なの?私が欲しかったのはそういうんじゃないんだよ!
えぇ?じゃあ何?
アイスとか?
そんなの寒いじゃない!
なんでわからないのよ!
わかんねーよ!
と、なりますよね。
じゃあ結局何が好きなの?
何が欲しいの?
具体的に教えて?
と聞かれても、本人がわかっていなければ、相手は期待されてもわからないんですよ。
わかれ!と言われても無理なんですよ。
なので、
あなたはご自身が何が好きで、
何をどうしたら気分が良いのか、
それをわかっている必要がある、ということなのです。
自分で楽しめない、という問題を抱えている方、
自己価値が低い、という問題も同時に抱えられていたりします。
幼稚園児を思い出してほしいのですが、
幼稚園児が道で転んだ時、絶対お母さんが起こしてくれるまで立ち上がらない、なんて光景、見たことはありませんか?
そんな時の幼稚園児、自分で起き上がろうと思えば起き上がれると思うのですね。
でも絶対に自力でなんて起きない!お母さんが私を助けてくれなきゃ困る!という状態なわけです。
そんな時の幼稚園児ってどんな気分なのでしょうね?
私って自分で何でもできるすごい子でしょ!と自分を誇らしく思っているでしょうか?
それとも、
私はお母さんがいないとなにもできないの!お母さんが私の面倒みてくれなきゃ困るの!お母さん私のご機嫌取ってよ!私は何にもできない子供なんだから!と思っているでしょうか?
後者だと思いませんか?
そう、そんな後者の幼稚園児は、自分を誇らしく思うどころか、私は何もできない子どもなんだから、こんな私をお母さんが助けてくれなきゃ困る!と思っているんですよ。
自分は何もできない、という自分の価値を低く見積もっている状態なのです。
そうなると、どうせこんな私が何したって上手くなんてできない!という自己価値の低い状態で、「どうせ」という思いが付きまとうのですね。
だからこそ、自分では自分の機嫌が取れない、という悪循環がうまれ、「だからあなた私の機嫌取ってよ」、という依存心がドッとでてくる、というわけです。
そこにはいろんな理由があると思うのですね。
そうなるにはそうなる理由が必ずあります。
その理由は今でも心の痛みとして残っている傷である可能性が高いので、それはそれで癒された方がいいと思います。
それと同時に、ご自身の機嫌を取る、というところにも同時にチャレンジされてみることをお勧めします。
あなたご自身が楽しむことができます。
あなたは楽しんでいいんです。
どんな理由であれ、どんな状況であれ、
ご自分でご自分が好きなことを知っていることはとても重要で、必要性の高いことなのです。
是非、ご自分の好きなことを探してみてください。
ご自分の楽しいことで、ご自分を楽しませてあげてくださいね。