カウンセリングサービスの青山リナです。
パートナーと、そして男性と…
助けて欲しいのは私の方なのに、なんでいつも私ばかり頑張らなきゃいけないのよ
なんて思ってしまうこと、ありませんか。
それはもしかしたら、男性に対する期待がとても大きいのかもしれません。
男性とは、強く大きくたくましく
あなたの中で、男性とはどんな存在でしょうか?
映画に出てくる男性、ドラマに出てくる男性、マンガに出てくる男性は、大体が、強くて大きくてたくましい、そんな頼りがいのある素敵なヒーローのように描かれています。そんな姿が男性なんだ、男性にはそんな姿でいて欲しい、というように望むと、現実の男性、という存在が、あれ?なんだか違う?と感じてしまうことがあります。
そんな理想の男性じゃなかったとしても、特に自分の家にいたお父さん、という存在に男性の理想を重ねることもあります。お父さんがカッコよく素敵な人であれば、お父さんのように、強く大きくたくましくいる男性、逆に、お父さんがお母さんの尻に敷かれている、という状況だったとすると、私はあんなお父さんみたいな人じゃなく、もっと強く大きくたくましい男性が良い!と思ったり。
でも不思議と、出逢う男性は、何故か私より弱い、私より小さい(心やキャパシティーの面で)、私の方がよっぽどたくましく頑張ってる!なんてことが起こってしまったりします。
特にそんな現象は、自立的に生きてきた、強い女性の間で起こっているようです。
人には頼れない、私は自分で自分の面倒をみなければいけない、そんな想いで生きてくると、自分では自分のことをそんなに強いわけではない、と思っていたとしても、周りから見ると、この人は強い、と見えることが多くなります。強くカッコいい私、という仮面が、だんだん仮面ではなくなり、本来の自分の弱さ、というものが自分の中に存在していることはわかっているけれど、そんな自分は外には出せない、見せられなくなってしまうのですね。
でも、反面、思うんですよね、私よりも強くて大きくてたくましい男性なら、こんな私を救い出してくれるんじゃないか、って。
男性に対する期待が、大きく膨らむんですね。
私がやらねば誰がやる?
そんな風にして、強くカッコいい私、という仮面をつけて生活していると、いろんな問題が起きた時、やはり頼りにされます。自分でもほっておけなくなったりします。
どこか、自分が後悔しないために、という思いで、じゃあ私が頑張るわ!と立ち上がったとしても、やはりそんな自分の中にも、本当は助けて欲しい、本当は私だって怖い、本当は私だって不安いっぱい、なんて自分自身がいるんですよね。
だけどそんな弱い自分は見せられない。
だって私がやらなきゃ誰がやるの?
そんな使命感を感じるんですよね。
そんな自分を周りも評価してくれる、褒めたたえてくれる、スゴイと一目置いてくれる。
すると私は認められた気分だし、単純に嬉しさもある。
だけどだけど…
なんかいつも私ばっかり、損な役回りじゃない?
なんかいつも私ばっかり、苦労してない?
たまには私じゃない誰かが頑張ってくれたって良いんじゃない?
そんな葛藤が心の中で渦を巻く。
弱い自分はダメな自分
いろんなことを頑張っているあなたは、文句なしに素晴らしいです。
そんなあなたがいるからこそ、あなたの周りの人たちは、とても助かっているんだと思うんです。
でも、
何もしない自分は価値が無い
弱い自分はダメだ
そんな想い、あなたの中に、ありませんか?
もしそんな想いがあると、
頑張らない自分に対して、激しいダメ出しを自分自身にしてしまうんですね。
そして同時に、
私も苦しいから助けて欲しい
この一言が、言えなくなるんです。
言ってはいけない、言うことを許されない、くらいに思ってしまうんです。
それどころか、
私は言ってるけど、あの人はいつだって助けてなんてくれない!
とすら思う。
なぜそんなことが起こるのかというと
助けて欲しい、が、相手に上手く伝わっていない
相手は助けているつもりでも
私は助けられているとは感じない
というすれ違い。
実際のところ、頑張っているあなたは、素敵だけれど
弱いあなたも、全然ダメなんかじゃなく、変わらず素敵なのです。
そんな自分の、本来の価値というものを、ご自身で感じてみてください。
同じ相手の態度でも、ちょっと違って見えてきたりします。
すると、「助けて欲しい」を、真っすぐ伝えやすくなったりします。