愛されていないと感じる時　～思考は現実化する～

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

ありとあらゆる人間関係で問題が起きる時、「自分は愛されていない」と感じる時なのではないでしょうか。

もっとわかりやすく言うと
「相手は自分を嫌っている」
「相手は自分を軽視している」
「相手は自分に攻撃をしてくる」
「相手は自分をないがしろにしてくる」
そんなことを感じる時、この私たちは嫌な気分を感じます。

当然のこととも言えますよね。

見ず知らずの、通りすがりの人相手に感じるのであれば、瞬間的な感情で済むかもしれません。世の中にはそんな人だっているわ。それで済ませられるかもしれません。

が、しかし、それが身近な相手となると、なかなかそんなに簡単には心が収まらなかったりします。

前の夫が…
前の彼氏が…
親が…

そんな身近な人に自分が嫌われている、軽視されている、攻撃される、
自分は身近な人に愛されていない

そう感じると、心は傷つきますし、恨みつらみも大きく重く感じてしまいます。

心理学には、投影、という概念があり、私たちは自分のフィルターを使って世界を見る、という考え方です。

例えば、ピンクのサングラスをかけて辺りを見渡すと、世界はピンク色に見えますよね。
これが、心にフィルターをかけるとどうなるのか。
大好きな人に告白されて、恋が始まったばかりの人が夕日を見ると、とても美しくロマンチックに見えたりします。
逆に、大好きな人に告白して、フラれたばかりの人が夕日を見ると、とても悲しく寂しい切ない光景に見えたりします。

心の状態によって、同じものを見ても、違うものに見える、という状況が出来上がります。

自分は魅力がない、異性にモテるわけがない。
そんなことを思っている女性がいるとします。

その人は、お洒落に興味を持つでしょうか？メイクに興味を持つでしょうか？立ち居振る舞いに興味を持つでしょうか？

多分、人にどう見られるか、とか、そんなことは気にしたって仕方がない、と感じると思うのです。どうせ誰も私になんて興味無いわよ、と根底で感じているので。

そうすると、彼女は笑顔で人に接するでしょうか？明るく前を見て姿勢を正しているでしょうか？

多分、笑顔を意識して生活する、というような状態ではないのではないかと思うのです。どうせ自分は好かれない、笑顔でなんて接したら変な人に思われる、そんなことを感じても全くおかしくはないと思うのです。

では周りの人から見ると、その彼女はどう映るのか。

見た目も気にしている感じがしない、いつも下を向いているような、目線は合わない、もちろん笑顔なんてない…

周りの人は彼女に対してこんな風に思っても全然不思議じゃないですよね。
自分とはあまり関わりたくないのかな…？それとも自分はこの人に嫌われているんだろうか？

この彼女は、自分がモテない、魅力がない、そう思った原因はきっとどこかにあるのでしょうが、目の前の現実としては、実際彼女に本当に魅力がない、というよりは、その思い込みから彼女は自分で自分の魅力を消してしまっている状態が作られてしまうわけですね。

思考が現実化する
こんな形では、思考が現実化しても嬉しくないですよね。

カウンセリングでは、主に、自分がモテない、魅力がない、そう思った原因をセラピーなどを使い、いまだ残っている心の傷や痛みを癒していくことをしています。

逆に、
私はとっても優しくて愛される存在なの。

そんなことを思っている女性がいるとします。

こんな彼女は、自分の優しさというものを、自分で認めています。
すると、彼女の周りの人が、彼女にしてくれることに対して、周りの優しさも簡単に認めることができるのです。

例えばコンビニで、おしぼりをつけてくれた。とっても些細なことで、当たり前のことなのかもしれません。でもそれが、相手の優しさだと受け取れるのです。ありがとう、と心から伝えられるのです。

例えばレストランで、お水が欲しい時にちょうどウエイターさんがお水を注いでくれた。言ってしまえば当たり前のサービスで、彼の仕事なのかもしれません。でもそれが、いいタイミングで来てくれた、と彼の気遣いだと受け取れるのです。笑顔で彼に向って、ありがとう、と伝えられるのです。

これって、愛され力、なんですね。
自分の優しさを自分で認められていたり、自分が愛されるにふさわしい存在だと感じられている時、それがフィルターとなり、周りの人が自分を優しく扱ってくれる、愛してくれる存在だと感じられるのです。

男女関係になると、男性は基本的に女性を喜ばせたい生き物です。大切な人が、笑顔で喜んでくれる姿を見ると、もっと喜ばせたい、と思う気持ちが出てきます。彼はいつだって大切な女性のヒーローでいたいですからね。

とはいえ、彼自身の事情から、なかなか上手くいかないこともあります。彼に自信が無かったり、彼の方がネガティブフィルターを抱えていると、どうせ俺なんて、という信念がなかなか彼の中で消えないからです。

そんな時は、女性のあなたが、根気よく、彼を承認していく、ということが必要になってきます。

でも、女性のあなたがネガティブフィルターを抱えていると、どうせ私なんか、という自分は愛されないんじゃないか、という不安が襲ってくるので、彼を認める、承認する、ということが非常に難しくなります。

彼を承認する、どころか、彼に承認して欲しくなりますからね。

もし、あなたが、ご自分の優しさに気付いていなかったり、ご自分が愛される存在だと思えていないなら、あなたが仲良くしているお友達や、身近な人に聞いてみてください。

「私の良いところってどこだと思う？」と。

そしてね、その相手の良いところも、考えて
みてください。その目の前の人が、どんなに素敵な人なのか、ということを。

それを相手の人に伝えてあげられると良いですね。

愛することと、愛されること。

これらはセットで循環します。

女性がやらなきゃいけない、男性が受身で良い、ということを言っているわけではなく、これを読んでくださっているのが殆ど女性だから、という前提で書いています。

今がどんな状況であれ、あなたは幸せになる人です。
まずはあなたが、ご自身の、大きな愛情と優しさ、そして美しい存在価値に気付かれますように。