人といても孤独を感じるあなたへ｜親密感への怖れと、その乗り越え方

仲のいい友達と話している時も
家族と食卓を囲んでいる時も
パートナーがすぐ隣にいる時でさえ、
ふとした瞬間に感じる孤独感

「私、ここにいるのに…なんでこんなに寂しいんだろう」
そんな感覚に、覚えがある人も多いのではないでしょうか。

「誰かと一緒にいるのに、寂しい」

これは決して、あなたが人間関係を築くのが下手だからではありません。
むしろそれは、あなたが“つながり”を大切にしたい人だからこそ感じる感覚なのです。

この記事では、
なぜ人といても孤独を感じてしまうのか、
その奥にある「親密感への怖れ」とは何か、
そして、少しずつ心を開くためのステップについてお伝えします。

1｜人といても孤独なのは、「心をつなぐこと」が怖いから

誰かと話している。笑っている。やさしい言葉もかけ合っている。
でも…心がどこか遠くに感じる。

その理由の一つにあるのが、「親密感への怖れ」です。

親密感とは、心と心が触れ合うような深い関係のこと。
それには、“本当の自分”を見せることが必要です。

でももし、過去にこんな経験があったとしたらどうでしょう？

 　本音を話したら否定された
 　甘えたら「めんどくさい」と距離を置かれた
 　頼ったのに、期待を裏切られた

そうした経験があると、無意識に「心を開く＝危険」と感じてしまい、
“心を閉じたまま関わる”ことが癖になってしまうのです。

2｜「わかってもらえない前提」で生きてきたかもしれない

人と関わっていても、心のどこかでこう思っていませんか？

「どうせ分かってもらえない」
「私が甘えたら、きっと重いと思われる」
「距離が近づいたら、いつか捨てられる」

このような思い込みは、
子どもの頃に培われた人とのつながりに対する“前提”であることが多いです。

 　感情を出したら親が不機嫌になった
 　自分の欲求を我慢しないと愛されなかった
 　寂しくても「大丈夫」と言うしかなかった

そんな経験を重ねると、

「つながり＝我慢が必要」
「本音は受け入れてもらえない」

という認識が深く根づきます。

そしてそれが今、あなたの対人関係に自分でも気づかぬうちにひっそりと影響を与えているかもしれません。

3｜心を開くのは、“安全”を感じた時だけでいい

「もっと素直になりたいのに…」
「本当の自分を見せたいのに…怖い」

そんなジレンマを感じることもあると思います。

でも、どうか焦らないでください。

心を開くのは、“安全”を感じられたときでいい。
本音を見せるのは、ちゃんと受け止めてもらえる人にだけでいい。
全部をさらけ出す必要なんて、どこにもないのです。

まずは、

 　ほんの少しだけ気を許せる相手
 　自分の気持ちを否定せずに聞いてくれる存在
 　安心して沈黙できる関係

そんな場所を1つ持てるだけで、
あなたの心の奥にあった“孤独”は、少しずつやわらいでいきます。

4｜「つながりたい気持ち」が、もうすでに癒しのはじまり

あなたが「誰かと本当にわかり合いたい」と願っているなら
もう、その気持ちそのものが癒しの入り口です。

親密感が怖くなるのは、それだけあなたが人を大切にしている証拠。
つながりを望むからこそ、傷つくのが怖くなるのです。

だから、責めなくていい。
怖がっているあなたの心に、まずはあなたが寄り添ってあげてください。

本当のつながりは、少しずつ育てていくもの

人といても孤独を感じるとき、
その奥には「つながりたいのに、つながれない」という葛藤があります。

でも、それはあなただけの感覚ではありません。
同じように、誰かに寄り添ってほしいと思っている人はたくさんいます。

本当のつながりは、一瞬で生まれるものではありません。
少しずつ、ゆっくりと、信頼を育てていく中で芽吹いていくもの。

今日から、ほんの少しだけでいい。
“誰かに心を向けること”を、自分に許してあげてください。

あなたが感じている孤独の奥には、
実はあなたのあたたかさと優しさが、ちゃんと眠っているのですから。

あなたの心にある想い、大切にしていきましょうね。
いつでもお話しを聞かせてくださいね。

あなたに届けたいメッセージ