「人に甘えるのが苦手です」
「頼りたい気持ちはあるけれど、どうやって頼ればいいのかわかりません」
「もっと素直に甘えられたら、恋愛もうまくいくのかもしれない」
そんなふうに感じている人は、少なくないのかもしれません。
甘え方がわからないと感じると、私たちはつい、
「どうすれば上手に甘えられるのだろう」
「どんな言葉でお願いすればいいのだろう」
「もっと可愛く頼れるようにならなければ」
と、甘える方法を探そうとします。
もちろん、誰かにお願いをする練習や、弱音を伝える練習も大切です。
けれど、その前に、もっと大切にしてほしいことがあります。
それは、
甘え方がわからなくなるほど、甘えずに頑張ってきた自分を、ちゃんと見てあげること。
そして、
「私は、本当によく頑張ってきたよね」と認めてあげることです。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。


甘え方がわからないのは、甘えてこなかったから
甘え方がわからない人は、もともと甘えたい気持ちがないわけではありません。
本当は誰かに頼りたかったこともあったでしょう。
助けてほしいと思ったことも、抱きしめてほしいと思ったことも、弱音を聞いてほしいと思ったこともあったのだと思います。
けれど、甘えたときに受け止めてもらえなかった。
忙しそうな親を見て、困らせてはいけないと思った。
泣いたり弱音を吐いたりすると、面倒そうな顔をされた。
「お姉ちゃんなんだから」
「しっかりしなさい」
「それくらい自分でやりなさい」
そんな言葉をかけられてきた人もいるかもしれません。
また、誰かに言われたわけではなくても、家庭の空気を感じ取り、
「私まで困らせてはいけない」
「私がしっかりしなければ」
と、早くから自分の気持ちを後回しにしてきた人もいます。
甘えなかったのではなく、甘えられなかった。
頼らなかったのではなく、頼るという選択肢を持てなかった。
そうしなければ、自分や周りを守れなかったのかもしれません。
だから、甘えられない自分は、弱い自分でも、可愛げのない自分でもありません。
その人なりに一生懸命、生き抜いてきた姿なのです。
「甘えられない自分」を変えようとしなくていい
甘えられないことに悩んでいる人ほど、自分に厳しいところがあります。
「もっと素直にならなきゃ」
「一人で抱え込むから苦しくなるんだ」
「人に頼れない自分が悪い」
そんなふうに、また自分を責めてしまいます。
けれど、甘えられないほど頑張ってきた人に必要なのは、さらに自分を変えようとすることなのでしょうか。
もしかすると、今までにも十分すぎるほど、自分を奮い立たせ、変えようとし、頑張らせてきたのではないでしょうか。
甘え方がわからない自分に、
「どうしてできないの?」
「もっと上手に頼りなさい」
と迫ることは、これまでと同じように、また自分に頑張ることを要求しているのかもしれません。
だからこそ、まずは変えようとしなくていいのです。
甘えられない自分を直そうとするのではなく、その自分がどれほど頑張ってきたのかを見てあげる。
「一人で抱えるしかなかったんだね」
「誰にも迷惑をかけないようにしてきたんだね」
「本当は怖かったのに、平気な顔をしてきたんだね」
「ずっと自分でなんとかしてきたんだね」
そうやって、自分の生き方を理解してあげること。
それが、甘えることよりも先に必要なのだと思います。
本当は、誰かに気づいてほしかった
甘えられない人の心の奥には、
「言わなくても気づいてほしい」
という思いが隠れていることがあります。
自分から「助けて」と言うことはできない。
けれど、本当は誰かに気づいてほしい。
無理をしていることを見抜いてほしい。
頑張っている自分に、「もう頑張らなくてもいいよ」と言ってほしい。
いつも平気そうにしているけれど、その平気な姿の奥には、そんな切実な願いがあることもあります。
でも、周りの人から見ると、あなたは何でも一人でできる人に見えてしまいます。
しっかりしていて、困っていない人。
助けが必要ない人。
何を任せても大丈夫な人。
そう思われてしまうこともあるでしょう。
そして、誰にも気づいてもらえないまま、
「やっぱり誰も助けてくれない」
「結局、私が一人でやるしかない」
という思いを強めてしまうことがあります。
けれど、誰かに気づいてもらう前に、まずは自分が気づいてあげてほしいのです。
「私は、ずっと助けてほしかったんだね」
「本当は、誰かに頼りたかったんだね」
「私だって、守ってほしかったよね」
そう言って、自分の気持ちを否定せずに受け止めてあげる。
甘えることは、そこから少しずつ始まっていきます。
甘えるとは、自分の弱さを差し出すことではない
甘えることに苦手意識がある人は、甘えることを、
「相手に迷惑をかけること」
「自分の弱さを見せること」
「相手に依存すること」
だと感じている場合があります。
けれど、本来の甘えは、自分のすべてを相手に背負わせることではありません。
自分の気持ちや願いを、少しだけ相手に伝えてみることです。
「今日は少し疲れているから、話を聞いてほしい」
「これを一人でやるのは大変だから、少し手伝ってもらえる?」
「本当はちょっと寂しかった」
「今は、そばにいてくれるとうれしい」
このように、自分の内側にあるものを言葉にして、相手に見せてみること。
そして、相手がどう応えるかは、相手に委ねること。
それが、甘えることなのだと思います。
ただし、それができるようになるには、まず自分の気持ちを自分がわかっている必要があります。
自分が何に疲れているのか。
何をしてほしいのか。
どんな言葉をかけてほしかったのか。
甘えられない人は、長いあいだ自分の気持ちを後回しにしてきたため、それすらわからなくなっていることがあります。
だから、いきなり誰かに甘えようとしなくてもいいのです。
まずは、自分に聞いてあげてください。
「本当は、どうしてほしかった?」
「誰かに何と言ってほしかった?」
「今、何を一人で抱えている?」
すぐに答えが出なくてもかまいません。
わからない自分を責めずに、ゆっくり待ってあげてください。
まずは「よく頑張ってきたね」と言ってあげる
甘え方がわからない人が、最初にすることは、上手な頼み方を覚えることではないのかもしれません。
まずは、甘えずにここまで生きてきた自分に、
「よく頑張ってきたね」
と言ってあげることです。
誰かに頼ることができないなかで、自分で考え、自分で決め、自分で立ち上がってきた。
本当は泣きたかった日も、寂しかった日も、誰かに支えてほしかった日もあったでしょう。
それでも、自分を奮い立たせてきた。
笑顔を作り、仕事をし、家族を支え、人の相談に乗りながら、自分の痛みは胸の奥にしまってきたのかもしれません。
そんな自分に、さらに、
「もっと甘えられる人にならなければ」
と言わなくていいのです。
まずは、
「甘えられないほど、私は頑張ってきたんだね」
「一人でやるしかないと思ってきたんだね」
「ここまで、本当によくやってきたね」
と、認めてあげてください。
自分の頑張りを認めることは、甘えではありません。
自分を弱くすることでもありません。
むしろ、ずっと置き去りにしてきた自分の気持ちを、やっと受け入れてあげることです。
甘えられるようになることを急がなくていい
誰かに甘えられるようになるには、安心が必要です。
この人なら頼っても大丈夫かもしれない。
弱さを見せても、嫌われないかもしれない。
お願いを断られても、自分の価値がなくなるわけではない。
そんな小さな安心を、一つずつ積み重ねていく必要があります。
だから、焦らなくていいのです。
いきなり大きなお願いをしなくてもいい。
まずは、
「今日は少し疲れた」
と口にしてみる。
「これ、手伝ってくれる?」
と小さなことを頼んでみる。
「ありがとう、助かった」
と、受け取ったものをちゃんと受け取ってみる。
そんな小さな経験を重ねながら、人に頼ることへの怖さを少しずつ和らげていけばいいのです。
そして、できなかった日があっても、自分を責めないでください。
甘えられないことには、甘えられないなりの理由があります。
その理由を無視して、無理に変わろうとしなくていいのです。
甘えられない自分を、まずは自分が受け入れてあげよう
甘え方がわからない人は、甘え方がわからなくなるほど、甘えずに頑張ってきた人です。
だから、どうやって甘えるかを考える前に、まずはその自分をちゃんと見てあげてください。
「頑張ってきたよね」
「しんどかったよね」
「本当は、誰かに頼りたかったよね」
「それでも、ここまでやってきたんだね」
そうやって、自分の歩いてきた道を認め、受け入れてあげること。
それが、誰かに甘えるための最初の一歩なのだと思います。
甘えられない自分を変えなくてもいい。
まずは、その自分を責めるのをやめること。
そして、自分が自分にとって、安心して弱音を吐ける相手になってあげること。
誰かに甘えられるようになるのは、そのあとからでも遅くありません。
最初の一歩は、カウンセラーと一緒に始めてみてもいいですね。
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