「出会いたい」
「恋人がほしい」
「いつかは結婚したい」
そう思っているのに、なぜか出会いにつながる行動ができなかったり、いざ誰かと知り合っても、うまくいかない恋ばかり選んでしまったりすることはありませんか。
周りからは、
「本当に恋人がほしいなら、もっと出会いの場に行けばいいのに」
「アプリを使ってみたら?」
「紹介してもらえばいいじゃない」
そんなふうに言われることもあるかもしれません。
自分でも、行動したほうがいいことはわかっている。
それなのに、どうしても気が進まない。
やろうとすると面倒に感じる。
登録しても、すぐに見るのをやめてしまう。
そんな自分に対して、
「私は本当は恋人がほしくないのかな」
「結婚したいと言いながら、何もしていない」
「こんなことでは、ずっと一人かもしれない」
と、自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
けれど、行動できないからといって、恋人がほしいという気持ちが嘘なわけではありません。
もしかすると、あなたの心の中には、
「出会いたい」という気持ちと、
「出会うのが怖い」という気持ちが、
同時に存在しているのかもしれません。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。


頭で思っていることと、心の奥で感じていること
私たちの心には、自分で意識できている部分と、自分ではなかなか気づけない部分があります。
頭では、
「素敵な人と出会いたい」
「幸せな恋愛をしたい」
「大切にされる関係を築きたい」
と思っていても、心の奥では、
「また傷ついたらどうしよう」
「好きになっても、どうせ捨てられるかもしれない」
「私なんかを本当に好きになる人はいない」
「誰かと近づいたら、自由がなくなってしまう」
と感じていることがあります。
このとき、出会いたい気持ちが嘘なのではありません。
出会いたい気持ちも本当。
怖い気持ちも本当。
心の中に、違う方向を向いている二つの気持ちがあるのです。
だから、頭では前に進みたいと思っているのに、心や体が動かないということが起こります。
これは、意志が弱いからでも、怠けているからでもありません。
心があなたを守ろうとして、ブレーキをかけているのかもしれません。
「自然な出会い」にこだわる気持ち
出会いについて話していると、よく聞くのが、
「マッチングアプリは嫌なんです」
「お見合いはちょっと抵抗があります」
「できれば自然に出会いたいです」
という言葉です。
もちろん、アプリが合わない人もいますし、お見合いに抵抗があること自体が悪いわけではありません。
自分に合った出会い方を選ぶことは大切です。
ただ、「自然な出会いでなければ嫌」という気持ちがとても強いときには、その奥にある感情を少し見てみてもいいかもしれません。
たとえば、
「出会いを求めていると思われるのが恥ずかしい」
「必死だと思われたくない」
「相手に選ばれなかったら傷つく」
「自分から動いてうまくいかなかったら、逃げ場がない」
そんな気持ちはないでしょうか。
偶然出会って、自然に好きになって、いつの間にか恋人になる。
そんな出会いなら、自分が相手を求めていたことを強く意識しなくてもすみます。
断られたとしても、
「たまたま縁がなかっただけ」
と思いやすいかもしれません。
けれど、自分から出会いを探しに行くと、
「私は恋人を求めています」
「私はあなたに興味があります」
という自分の気持ちが、はっきりと見えてしまいます。
そして同時に、相手から選ばれない可能性にも向き合うことになります。
自然な出会いにこだわる気持ちの奥には、自分の望みを認めることへの恥ずかしさや、拒絶されることへの怖れが隠れていることもあるのです。
出会いが怖いのではなく、傷つくのが怖い
出会いにつながる行動ができないとき、私たちは「出会いが苦手なんだ」と考えがちです。
でも本当に怖いのは、出会うことそのものではないのかもしれません。
誰かを好きになること。
相手に期待すること。
大切にしてほしいと願うこと。
自分の弱さを見せること。
そして、その気持ちを受け取ってもらえないこと。
それが怖いのではないでしょうか。
過去の恋愛で深く傷ついたことがある人は、
「もうあんな思いはしたくない」
と心が思うのは、とても自然なことです。
好きだった人に裏切られた。
突然別れを告げられた。
相手の気持ちを信じられなかった。
頑張っても大切にされなかった。
そんな経験があると、心は恋愛を「幸せなもの」ではなく、「危険なもの」として覚えることがあります。
頭では新しい恋がしたくても、心の奥では、
「恋をすると、また苦しくなる」
「好きにならなければ傷つかない」
「最初から期待しないほうが安全」
と思っているのです。
すると、出会いの場に行かない。
連絡を返さなくなる。
相手の欠点ばかりが気になる。
少しでも不安を感じると関係を終わらせたくなる。
そんなかたちで、自分を守ろうとすることがあります。
うまくいかない相手ばかり選んでしまう理由
出会いはあるのに、なぜかいつもうまくいかない。
好きになるのは、既婚者や恋人がいる人。
遠距離でなかなか会えない人。
気持ちをはっきり言ってくれない人。
追いかけても振り向いてくれない人。
そんな恋を繰り返してしまうこともあります。
「どうして私は、幸せになれない相手ばかり好きになるんだろう」
と苦しくなるかもしれません。
けれど、これも心の奥にある怖れと関係していることがあります。
手に入らない相手を好きでいる限り、本当の意味で深い関係にはなりません。
もちろん、好きになっている本人は苦しいですし、真剣に相手を求めています。
でも、心のもっと深いところでは、
「近づきたい。でも本当に近づくのは怖い」
という葛藤があることがあります。
手に入らない相手であれば、恋をしている気持ちは味わえても、毎日の生活を共有したり、自分の弱さを見せたり、相手の期待に応えたりする必要はありません。
つまり、届かない相手を選ぶことで、心の距離を保っている場合があるのです。
これは、自分で自分を不幸にしているということではありません。
それほどまでに、誰かと近づくことが怖かったのかもしれません。
幸せな恋愛に慣れていないこともある
私たちは、自分にとって幸せなものを必ず選べるとは限りません。
むしろ、幸せかどうかよりも、「慣れているかどうか」で人や関係を選ぶことがあります。
たとえば、子どもの頃から、
親の顔色を見ていた。
愛されるために頑張っていた。
自分の気持ちは後回しにしていた。
寂しくても我慢していた。
そんな経験がある人は、穏やかに愛してくれる人に出会ったとき、かえって落ち着かなくなることがあります。
追いかけなくても連絡が来る。
頑張らなくても大切にしてもらえる。
不安にさせるようなことをされない。
本来なら安心できる関係なのに、
「なんだか物足りない」
「本当に好きなのかわからない」
「刺激がない」
と感じることがあります。
反対に、連絡が来ない人や、気持ちがわからない人を前にすると、強く惹かれてしまう。
それは、苦しい恋が好きだから、なんてことはないんです。
不安を感じながら相手を追いかける恋のほうが、自分にとって慣れた愛し方なのかもしれません。
人は、知らない幸せよりも、知っている苦しさを選んでしまうことがあります。
まずは、行動できない自分を責めない
出会いたいのに動けないとき、
「もっと行動しなきゃ」
「このままではダメ」
「年齢的にも急がなきゃ」
と自分を追い立てたくなるかもしれません。
けれど、心に強いブレーキがかかっているときに、無理やりアクセルを踏んでも、なかなか前には進めません。
それどころか、出会いそのものがますます苦しくなってしまうこともあります。
まず必要なのは、行動できない自分を責めることではありません。
「私は何を怖がっているんだろう」
「誰かと出会ったら、何が起きそうで怖いんだろう」
「過去に、どんなことで傷ついたんだろう」
そんなふうに、自分の心に耳を傾けてあげることです。
たとえば、
「また捨てられるのが怖い」
「嫌われるのが怖い」
「自分のことを知られるのが怖い」
「相手に合わせて、自分を失いそうで怖い」
「結婚したら自由がなくなりそう」
「幸せになったあと、失うのが怖い」
どんな気持ちが出てきても、それを否定しなくて大丈夫です。
それは、あなたが弱いから感じているのではありません。
これまであなたを守ってきた、とても大切な気持ちです。
出会いのブロックは、なくすものではなく理解するもの
心のブロックというと、邪魔なもの、消さなければならないもののように感じるかもしれません。
でも、心のブロックは、あなたを困らせるためにあるのではありません。
「これ以上傷つかないように」
「もう同じ思いをしないように」
心があなたを守るためにつくったものです。
だから、無理に壊そうとするよりも、
「怖かったんだね」
「もう傷つきたくなかったんだね」
「それでも本当は、誰かを好きになりたいんだね」
と理解してあげることが大切です。
怖さがあることと、恋愛できないことは同じではありません。
怖さを抱えたままでも、少しずつ誰かとつながっていくことはできます。
いきなり恋人をつくろうとしなくてもいいのです。
誰かと話してみる。
紹介の話を断る前に、少し考えてみる。
アプリを使うかどうかではなく、自分が何を嫌だと感じているのかを知る。
安心できる人との関係を大切にする。
そんな小さな一歩からで構いません。
出会いたい気持ちも、怖い気持ちも、どちらもあなた
「出会いたいのに出会えない」
そのとき、あなたの中にあるのは、矛盾ではありません。
誰かと愛し合いたい気持ちと、もう傷つきたくない気持ち。
どちらも、あなたの本当の気持ちです。
大切なのは、どちらかを否定することではありません。
恋人がほしい自分だけを正しいことにして、怖がる自分を責めるのでもなく。
怖いからといって、誰かとつながりたい気持ちを諦めるのでもなく。
「私は誰かとつながりたい」
「でも、傷つくことが怖い」
その両方を、自分の中に認めてあげてみてください。
自分の怖れを理解できるようになると、出会いは「自分を試される場所」ではなくなっていきます。
誰かに選んでもらうための場所でもありません。
自分が安心していられる人を知り、自分がどんな関係を望んでいるのかを確かめていく場所になります。
出会いに向かえない自分には、きっと理由があります。
その理由に気づいてあげることが、恋に向かう最初の一歩なのかもしれません。
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