カウンセリングサービスの青山リナです。
私たちは、子供の頃に育った家族、お母さんの言っていたこと、お父さんの言っていたこと、それが私たちのベースになります。
お母さんが一生懸命家事をする方で、家の中がぴかぴか、毎度の食事も、スーパーでお惣菜なんて買わず、鰹節から出汁をとって、なんていう家庭なら、晩ごはんにお惣菜がパックのままで出すなんてとんでもない、という価値観になるかもしれません。
お金は無駄遣いしてはいけません、自動販売機で飲み物を買うくらいなら水筒を持って行きなさい、なんて家庭で育てば、水筒を持っているのが当たり前、自動販売機で飲み物を買うなんて…だったらスーパーで買った方が安い!なんてスーパーに行くかもしれません。
何が良くて、何が悪い、というものよりも、幼いころから当たり前として身についてきたことが、自分の普通になり、それが常識でしょ、と思うようになるのです。
そこに、良い、悪い、正しい、間違っている、があるわけではないのです。
が、しかし、一歩社会に出てみると、
あれ?私の普通が普通じゃない!?
なんて、人との違い、というものに気づいたり、
なんでこの人はこんなことするの?
という、自分とは全く違うやり方、行動にびっくりしたり不思議に思ったりするようなことが出てきたりします。
関係性が近くなればなるほど、
私の普通、相手の普通
これが違うと、なかなかうまくやっていくのが難しい、と感じたりもします。
ですが逆に、私たちは、自分とは全く違うものを求める、という側面も持ち合わせているのですね。
お互い、自分には無いものに惹かれ合う、自分には無い要素に魅力を感じるのです。
その場合、必要になってくるのは、自分に対する自信です。
自分に自信がない場合、相手がどうして自分を好きになってくれているのかわからない状態になってしまいます。
その上、相手は自分には無い魅力を持っている。
それはとても羨ましくも感じるでしょうし、ひときわ輝いて見えるかもしれません。
そうすると、相手はとても素敵、でも私は何も魅力がない…という、上下関係を自分の中で作ってしまうのですね。
そして、その上下関係が自分の中でできてしまった時、起こることはこのどちらか。
相手を引きずり降ろそうとする
どうせ自分なんてそのうち飽きられる、捨てられる、と卑屈になる
これらの想いは、相手との関係性を崩すのに十分な要素になり得てしまうのですね、残念ながら。
でも、考えてもみてください。
あなただったら
全く魅力がない、と思う人と、関係を持ちたいって感じますか?
感じませんよね。
相手も同じなんですよ。
相手から見て、あなたに魅力を感じないのなら、あなたと関係性を築こうなんて思わないんです。
相手から見ると、あなたにも、とっても素敵な魅力があり、とっても素晴らしく映っている、ということなのです。
あなたが自分自身をどう思おうと、です。
そして、あなたがあなた自身に自信を持つために必要なこと。
それは、あなたの育ってきた環境に、あなた自身が誇りを持てるかどうか、ということも、実は大きな要素だったりするのです。
それは、あなたがあなたの育ってきた環境を否定的にとらえていたとしたら、そこで身につけたものに対して、とても否定的な感情がくっついてしまうんですね。
あんな環境だったから私はダメなんだ。
あんな親だったから私はダメなんだ。
あんな育てられ方をしたから私はダメなんだ。
これって、とてももったいないと思いませんか?
だって今のあなたがどんなに素晴らしかったとしても、
あなた自身が、自分をダメだと感じていたら、
あなたはどうやって自分自身を幸せにしたらいいのでしょう。
ご自分を、信じてみてください。
あなたは、素晴らしいのです。
そんなあなたは、幸せでいる価値のある人なのです。