カウンセリングサービスの青山リナです。
私たち、実は、人には酷いことをしてしまったな~、って密かに後悔したり、悔んだり、そんなことってあると思うんです。たとえ直接相手に「ゴメンね」って上手く伝えられなかったとしても。
人にしたことには、自分自身でもちゃんと気づくんですよね。だって嫌な気分になったりしますものね、後で。
だけど、自分自身に対しては、どうでしょう?
あなたは、自分自身を大切にできていますか?
こんなこともできないなんて、あなた、ダメね。
そんなこともできないなんて、あなた、どうしようもないわね。
そんなことを人に言ったら嫌がられるって、聞けば普通に納得しませんか。
そりゃそうよね、って。
でもこれ、私たち、実は自分に対して、結構やってしまっていたりするのではないでしょうか。
あ~、今日もこれできなかった、ダメね、私。
あ~、それもまだできてないや、どうしようもないわね、私。
なんて。
私たちは、1日に、約45,000回、ネガティブなことを考えているというのです。
信じられますか?
しかも、ネガティブな思考が私たちの脳に相当なストレスをかけるらしいのです。
1日に、約45,000回、それほど自分自身をネガティブに批判しているのだとすると、目の前の人に対しても批判的な言葉が出てしまったとしても、そりゃそうよね、なんて、すんなり納得してしまいそうなものです。だからと言って、目の前の人を批判したり暴言を浴びせることが良いというわけではないですけどね。
そして、気づいていましたか?そもそも自分が、1日に約45,000回も、ネガティブな言葉を自分に投げかけている、ということに。
あ~、そんなに自分にネガティブな言葉を投げかけているなんて、私最悪だ…
なんて思う、これこそが、自分にネガティブな言葉を投げかけている、ということなのですよね。
そこで、今日は皆さんに、ちょっと一緒にチャレンジしてみていただきたいのです。
まず、自分にネガティブな言葉を投げた時
「あ~、今朝も早起きできなかった…ダメだ、私。」
「あ~、今日もお金の無駄遣いしちゃった…ダメだ、私。」
「あ~、今日も会社で人に迷惑かけちゃった…ダメだ、私。」
「あ~、また甘いもの食べてストレス紛らわそうとしてる…ダメだ、私。」
こんな言葉が脳内で響いたとき、まずはこう思って欲しいのです。
「あ、私、今自分を責めてるわ!」
ただ気付くだけ。
ただそれだけです。
まずは気付くって、大事です。
あとになって気付いたら、「あ、私、あの時自分を責めてたな!」
ただそれだけ。
無かったことにしないでくださいね。
無かったことにしなくても大丈夫。
どんな自分も、まずは自分自身が受け入れてあげましょう。
そして、自分で自分をネガティブに評価していたことを、書き換えてあげて欲しいのです。
なぜそれをするかというと、ネガティブに評価することがあまりに日常になり過ぎて、それをポジティブに変換するためには、その言葉を知る必要があるのですね。
日本語がいきなり英語にならないのと同じです。
練習が必要だ、ということ。
「あ~、今朝も早起きできなかった…ダメだ、私。」
「ゆっくり寝られて良かったね、私。」
「あ~、今日もお金の無駄遣いしちゃった…ダメだ、私。」
「欲しいもの買えたね、私。」
「あ~、今日も会社で人に迷惑かけちゃった…ダメだ、私。」
「助けてくれる人がいるってありがたいね。」
「あ~、また甘いもの食べてストレス紛らわそうとしてる…ダメだ、私。」
「せっかく食べるなら、楽しんで味わおう!」
なんていう感じで。
「しないようにしよう」というような注意ではなく、自分自身を受け入れる方向で。
心が少しずつ穏やかになります。
自分を責めている時、疲れている時、体調が悪くなる時、そんな時は、心に余裕が無くなって、より自分を責めがちになってしまったりします。
あなたがいつも、人に対して気遣いしたり、やさしく接しようと努めているように、自分自身にも、その優しさを向けてあげても良いんじゃないかな、って思いますよ。
あなたの明日がより良い日でありますように。