自分にスイッチを入れるには仲間の存在が役に立つ

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、でもやりたくないわけでも無いけれど、気持ちが他に逸れてしまう。ちょっと他ごとしようものならあっという間に1時間が経っていてびっくり！

心の世界では、「できない」＝「やりたくない」だと言われます。

でも、やった方が良いってことをわかっている自分もいたりしますよね。
何に自分が抵抗しているのか、なぜそんなに嫌なのか、しかし現実にはなかなか進まないこと、あったりしませんか。

仕事とか、勉強とか、婚活とか。

自分でハードルを感じてしまうと、なかなか重い腰が上がらない、ってこと、あったりします。

私たちって不思議なもので、1つハードルを跳ぶと、案外ポンポンと跳べちゃったりするのも事実なんですよね。だから問題は最初の、その1つ目。

自分のやる気スイッチを入れるために、仲間の存在、自分を応援・サポートしてくれる存在って、実は結構大きかったりするんですね。特に「ファシリテーション」という概念を活用すると、その効果がより明確になります。

ファシリテーションって？

ファシリテーションとは、他者がいることで個人の行動やパフォーマンスが促進される現象を指します。

心理学的には「社会的促進（Social Facilitation）」として知られ、他の人が見ている状況下で人は通常よりも良いパフォーマンスを発揮することが多いとされています。

ジムで1人でトレーニングをするよりも、仲間と一緒にトレーニングをする方が、いつも以上にやる気が出たり
1人で家で勉強するよりも、塾で勉強した方が効率よく集中できたり

そんな経験はありませんか？

アメリカの映画などでアルコール中毒患者などが円になって1人ずつ自分の話をしているような場面を見たことはありませんか？あれも1人で自分の問題に向き合うよりも、他人の存在が自分の心を向き合うハードルを下げてくれるような感覚を感じるかもしれません。

我が母校の神戸メンタルサービスもグループセラピーの場です。
私自身も散々お世話になりました。そこで出会った仲間たちは今でも折々でお世話になり続けています。

仲間の存在

仲間の存在がやる気を引き出す理由は、いくつかあります。

まず、仲間と一緒に取り組むことで、共通の目標に向かって努力する意欲が高まります。これは、他者の努力や熱意に影響される「社会的比較」の効果も関係しています。仲間が一生懸命に取り組んでいる姿を見ると、自分も同じように頑張ろう、という気持ちが生まれ、自然とやる気が高まります。（頑張らなければいけない、というわけではなく、良いエネルギーをもらう、と解釈してもらえると良いかと思います。）

さらに、仲間と共にいることで得られる「社会的支援」も、やる気を維持する上で大きな役割を果たします。困難な課題に直面したとき、仲間のサポートがあると、その困難を乗り越えようとする意欲が増します。また、仲間とのコミュニケーションや協力を通じて、新しいアイデアや解決策を見つけることもでき、やる気をさらに高めることができます。

このように、仲間の存在は「ファシリテーター」としての役割を果たします。仲間がいることで、自分自身のやる気が自然と引き出され、目標達成に向けた行動が促進されるのです。特に、共に挑戦し、互いに励まし合える関係が築かれている場合、その効果は倍増します。

1人では前に進めない、1人では勇気が出ない、1人では難しい、と思う時は、ぜひ仲間の力を借りてみてください。自分1人では乗り越えられない壁も、仲間と共に取り組むことで乗り越えられるかもしれません。

その過程で得られる充実感や達成感は、仲間との絆をさらに強めることでしょう。

もちろん、カウンセリングもその一環を担っています。
いつでもお声がけくださいね。
喜んで、お手伝いさせていただきますよ。