彼に嫌われていないか不安です。

彼の行動がいつも気になる。どこへ行くの？誰と行くの？
彼を第一優先にワタシの生活は回っているのに、どうして彼は私を第一に優先してくれないの？
彼に会えないと寂しくて不安で仕方ない。だけど彼は仕事が忙しいとか今日は用事があるとか…

傍から見れば、たとえ彼に嫌われたって彼がいなくなったって、いくらでも次の恋を見つけようと思えば見つけられそうに思う女性たちなんですよ。

だからと言って、彼がいなくなったらいいというわけでも、嫌われたらいいというわけでも無いですよ。もちろん今の彼とうまく関係性を築いて2人で幸せになれるのが良いですよね。

しかしどうしてそこまで彼がいなくなる、彼に嫌われる、って心配になってしまうのでしょう？

お話しを伺ってみると、今の彼がどうしようもないダメンズ、というわけでもなさそうです。女性をとっかえひっかえ、浮気相手があっちにもこっちにも…そんな彼ならそれは心配になって当然。ですが、その彼はそういうタイプでもなさそう。

もう少しお話しを伺ってみると、今の彼だけじゃない、前の彼も、その前の彼にも、いなくなったらどうしよう、嫌われたらどうしよう、って不安があった、ってケース、とっても多いんです。

恋愛すると、いつも不安になってしまう、っていうパターンを持っているんです。

もちろん例外はあって、あまり好みじゃないタイプの彼とお付き合いした場合なんかにはこのパターンが出ない、なんてこともあったりします。

そんな女性に多く見られるのが、子どもの頃に寂しい想いをずっと抱えてきた、という過去。

自覚がある場合もありますし、自覚がない場合は寂しすぎて寂しいって感情を切り離してしまっている、なんてこともあります。

そして、寂しさゆえに自立したマインドを身につけて、自分が傷つかないよう、自分が困らないよう、上手く世を渡ってきた、という経験をされていたりします。

しかし、そこに隠れているのは、親に対する怒り。

子ども時代に寂しかった、ということは、何らかの理由で親の注目が得られていなかったんですよね。

親が共働きで忙しかった
親が離婚してひとり親だった
下に兄弟姉妹がいて親の注目が全部自分以外の誰かにいっていた
などなど

自分は親に可愛がられていない

という想いを抱えてしまい、それが今まだ心の中で怒りの塊として存在している状態だったりします。

自分は親に可愛がられていない、愛されていない、好かれていない

それって本当は大きな誤解なんですね。
だからと言ってすんなり受け入れられるものではないかもしれませんが。

自分は親に可愛がられていない、愛されていない、好かれていない

この想いを持っている時、自分は親を愛そう、愛したい、とはなかなか素直に思えませんよね。
それは当然なんですよ。
たとえそんな親でも愛したい、って思ったとしても、自分の中で葛藤を感じたりしますよね。

あの親は自分を愛してくれなかった、可愛がってくれなかった、なのにワタシはそんな親を愛すだなんて…！

当然の心理なんですよね、その怒り。

イヤな気持ちになりますよね。
怒りをぶつけたくもなるんですよ。
だって、悲しいですもんね。寂しいですもんね。

愛されたかった自分が、愛してもらえなかった、なんて思ったら、心が痛いんですよ。

だから怒りが出てくるんです。

でも、ここで感情を止めてしまうと、自分は親にすら愛されない、可愛がられない、好かれない、ってポジションに自分を位置付けて終わってしまうんです。

親にすら愛されない、可愛がられない、好かれない自分が、赤の他人である彼や夫に愛される…なんて思えないんですよ。心が受け付けないんです。

だから不安で仕方がない、どうせワタシはそのうち嫌われて捨てられてしまうんじゃないの？って。

それは望まぬ未来ですよね。

自分の中での自分の価値を

ワタシは愛される存在
ワタシは好かれる存在
ワタシは可愛がられる存在

と書き換えるためにも、まだ痛んでいる昔の心の傷、癒してあげる時なのではないでしょうか。

もうこれ以上、あなたの幸せを先延ばしにしないために。