相手の幸せを願って一番に考えるのに、なぜ恋愛が上手くいかないの？

相手のために尽くして、相手が喜ぶ姿を見ることが自分の幸せ。それなのに、なぜか満たされない気持ちや、関係のぎこちなさを感じるときがある…。そんな疑問を抱えたことはありませんか？

「相手の幸せを一番に考えているのに、上手くいかない」って感じているお悩み。

相手の事を考えて、相手のために尽くすことができる。その気持ちはとても尊いものです。相手を思いやり、相手の幸せを大事にするあなたは、本当に優しくて素晴らしい人です。

でも、もし自分の気持ちが置き去りにされていると感じているなら、それは辛いですよね。自分を犠牲にしているような感覚や、相手との関係が一方的に感じられると、心のバランスが崩れてしまうこともあるでしょう。

恋愛は、一方通行ではなく、双方向

恋愛は、「相手のため」だけではなく、「自分も幸せになる」ためのものです。誰かのために尽くす行為が素晴らしいのは間違いありませんが、自分の気持ちを抑え込んでいると、関係がどこかで無理を生じさせてしまいます。

想像してみてください。

あなたの大好きな彼が、甘いものが苦手だったとします。
でもあなたは甘いものが大好き。

近くにお洒落で人気が高いパンケーキ屋さんができました。
当然あなたは行ってみたいので、彼を誘います。
彼はあなたを喜ばせたいがためだけに、笑顔で「いいよ、行こう♪」と快諾してくれました。

パンケーキ屋さんに行って、ホイップクリームたっぷりの、たくさんフルーツの乗った、ふわふわのパンケーキがあなたの目の前に。彼の目の前には、あなたが最後まで迷ったグリーンティーアイスと濃いグリーンの抹茶ソースがかかったちょっとほろ苦い大人の味わいなパンケーキ。

インスタ映えもして、ビジュアル的にもとても甘く可愛らしく美味しそう。

一口食べたらそのふわふわ触感と甘さとフルーツの酸味が口の中に広がり、彼の抹茶パンケーキも、クリームの甘さと濃い抹茶ソースのほろ苦さで幸せが口の中に広がります。

でも、さすがにあなたが二つ食べるのは多すぎる。ちょっと無理かな、って感じてる。
甘いものが苦手な彼も一生懸命食べてくれているんだけど、あなたの目から見ても、頑張って食べてる！っていうのがわかる。

1度や2度なら、頑張ってくれている彼を見て、自分のためにこんなにしてくれるってことに、愛されている感とか喜びを感じるかもしれません。

だけど、毎回、彼が無理してる、私のために身を削ってる、好きじゃないことを我慢して合わせようとしてくれている、って姿を見ていると、どうでしょう？

苦しくなってきませんか？

何だか自分が彼を苦しめてしまっているような
私って悪い人？
彼を苦しめてしまう存在なの？
本当の気持ち、正直な想い、伝えてよ！

なんてことを思うようになってきて、息苦しくなってしまうんですよね。

あなたの大切な人も、もしかすると同じように感じているのかも。

あなたが彼のために、彼の幸せを一番に考えて、彼に尽くしている。
あなたを大切に想い、あなたを愛している彼なら、その優しさは彼もきっとわかっているはず。

だからこそ、そんな優しいあなたを、彼は「幸せにしたい」と思っているかもしれません。

恋愛は、一方通行ではなく、双方向のものです。

しかし、自分の気持ちに蓋をしていると、相手に自分の望みや本当の幸せを伝えることが難しくなります。その結果、相手もどうしていいかわからず、関係がぎくしゃくしてしまうのです。

自分の気持ち…？

自分の気持ちに長い間蓋をし続けていると、自分の気持ちが何だかよくわからなくなってしまう、という現象が起こります。

彼が笑顔でいることが私の幸せ
彼の喜びが私の幸せ

それは決して間違いではないけれど、きっとそうやっていつも誰かの笑顔のために自分の望みを引っ込めて頑張ってきたのでは？

相手の幸せを一番に考えるのに、何故か恋愛が上手くいかない。

こういうお悩みを抱える人の多くは、幼少期、お母さんを笑顔にするため、お父さんを笑顔にするため、と頑張ってきた人がとても多いです。

子供の成長過程で、どうしても「我慢をさせる」というステージを通過します。
電車や病院や公共の場所で「大きな声を出さないで！」って言われたこと、ありませんか？
レストランやお店で「走らない！」って止められたことありませんか？
社会のルールを教えられる時って、子供心には、今走りたい、今大きな声で叫びたい、って時にも「ダメ！」って言われるんですよね。

それだけじゃなく、お家の中で、おやつをもっと食べたくても、晩御飯食べられなくなっちゃうから「もうダメよ」って言われたり、お母さんと遊びたくてもお母さんは食事の支度中だから「今はダメ」って言われたり。

大人になって大人の目線で考えれば、まぁ当然のことよね、と理解できても、あの頃の子供の心のままだとなかなか心は追い付かないですよね。

そんな時代が誰にでもあったんですよね。

過干渉のお母さんだったならば、お母さんが心配して、あれはダメ、これもダメ、という言葉に子供は付き合い、お母さんが少しでも安心できるように、自分のやりたいことや欲しいものよりも、お母さんを笑顔にすることを頑張っていた時代があったのかもしれません。

お父さんっ子だったなら、お父さんが私といる時だけは楽しそうにしてくれている、って姿を知っていて、お父さんの嬉しそうな姿が大好きで、お父さんのご機嫌を上手に取っていたのかもしれません。

このような経験があると、お母さんやお父さんの意向に沿わずにいる自分を、とても罪深い、って感じてしまったりするんですよね。少しでも、お母さんやお父さんの表情が曇ってしまうと「私が悪いのかな？」「私、何かしたかな？」って、自分を責めてしまう。

本当は、自分の問題ではなく、表情が曇るのは、親自身の問題だったりするんだけれど、気持ちの切り分けが既に難しくなってしまっているし、気持ちを切り分けることが、自分を必要とされなくなることだと勘違いして、怖ろしくてできなくなってしまったりするのかもしれません。

自分が悪人だと感じたり、そんな悪い自分は必要ない、と思ったり。

でもそれって、全部誤解なんですよ。
あなたは悪人でも無ければ、必要のない存在なんかではないんです。

誰かを笑顔にするために一生懸命になれるって、本当に愛の大きい女性。女神さまのような女性です。

人って、自分の長所を使って人を愛するんです。
あなたの女神性はあなたの長所で、愛することが得意な人なのですよね。

そして、人は、自分の短所で愛されるんです。
人は誰でも相手の役に立ちたいって思うもの。
特に男性は、女性の想像以上に、愛する女性の役に立ちたい、幸せにしたい、という想いを持っています。

男性は、勝ち気で強気で、俺は負けない！なんて姿をよく見せることがあるかもしれないけれど、女性が思う以上に自信が無かったりするのも事実。隙を見せてくれない女性には、自分が役に立てると思えないんですね。

自分の気持ちにも耳を傾ける

自分の弱さとか、依存心とか、ニーズとか
蓋しなきゃ、って、隠そうとすればするほど、残念ながら変な形で漏れ出てしまうんですよね。

だからまずは、そんな自分の今まで蓋してきた心の声に耳を傾けて、知ってみるってとっても大事です。

自分の気持ちを書き出してみる

ノートに「本当はどう感じているのか」を自由に書き出してみましょう。怒り、寂しさ、嬉しさ、感謝…どんな感情でも構いません。書くことで、言語化をして、視覚化できます。あいまいだった自分の感情も、少しずつ気づけるようになってきます。

自分の幸せを考える時間を作る

相手を喜ばせることに集中しすぎるあまり、自分が何をしたいのかを忘れていませんか？週に1回でもいいので、自分だけの時間を取り、自分を喜ばせる行動をしてみましょう。

出かけるのも良し、本を読むのも良し、彼といる時とちょっと感覚が違う自分に気付いてみてください。

小さな一言を伝える

自分の気持ちを相手に伝える練習を始めてみてください。たとえば、「これをしてくれてすごく嬉しかった」とか、「こんな風にしてもらえたらもっと嬉しいな」など、ポジティブな形で自分の希望を伝えると、お互いがより良い関係を築きやすくなります。

恋愛は、二人で作るものです。相手を大切にする優しいあなたが、自分自身をもっと大切にできるようになれば、きっと今の恋愛も、さらに素敵なものに変わっていくでしょう。

もう、これ以上あなたの幸せを先延ばしにしないでください。

あなたが自分を愛し、自分の幸せを大切にする力を取り戻すとき、恋愛はより深く、豊かになるのです。