欲しいものを欲しいと言う勇気

あなたは本当に欲しいものを、心から「欲しい」と言えていますか？

たとえば、恋愛で「もっと愛されたい」「大切にされたい」と思っていても、それを素直に伝えるのが怖くて、「別に平気」と言ってしまうことがあります。

仕事でも「こういう仕事がしたい」と思いながら、「迷惑をかけるかも」「評価が下がるかも」と遠慮してしまうことはよくあることです。

この「欲しいものを欲しいと言えない」背景には、潜在意識の影響が大きく関わっています。

1. 潜在意識と自己価値

潜在意識とは、普段意識していない心の奥深くにある考えや信念のこと。特に、「自分は本当に欲しいものを手に入れていいのか？」という自己価値感が、私たちの行動を大きく左右します。

幼少期の経験や過去の人間関係の影響で、

「自分の希望を伝えると嫌われる」
「我慢しないと愛されない」

といった思い込みが潜在意識に根付いていることがあります。

この無意識のブレーキが、欲しいものを素直に求める勇気を奪ってしまうのです。

それどころか、

「どうせ手に入るわけない」
「どうせ手に入らないなら言うだけ無駄」

とまで自分で自分に思わせてしまっているのかもしれません。

潜在意識って、自分では気付きにくいもの。
だからこそ、自分の行動や、自分の目の前に広がっている現実を見てみると
自分の気付かぬ潜在意識が何を求めているのか、わかり易かったりするんですよね。

2. 欲しいと伝えることは「ワガママ」ではない

「欲しい」と言うことは決してワガママではありません。むしろ、自分の本音を大切にする行為です。

たとえば、恋愛で「もっと大切にされたい」と思いながら、相手に遠慮して気持ちを伝えられずにいる人がいます。でも、勇気を出して「こうしてくれると嬉しい」と伝えたことで、関係がより深まったというケースは多くあります。

「こうしてくれると嬉しい」
「こうされるのが好き」
「こうされるとあなたにとても愛されている気分になる」

ポイントは、「なんでしてくれないの！？」ではなく、自分が何をされると嬉しいか、自分が何が好きか、どれほど幸せを感じられるか、を伝えること。

不満を伝えている時は、自分の中に不満のエネルギーが充満して、潜在意識は「どうせ手に入るわけない」という想いで満たされてしまいます。

どれほど不満かを聞かされる相手も、責められている、とか、ネガティブな感情を受取ってしまいます。

でも、嬉しい、好き、幸せ、というエネルギーで伝えられると、そのポジティブな想いをシェアしている状態になるんですね。

自分の潜在意識も、もっと嬉しい、好き、幸せを探そうとアンテナを張り出します。

恋愛だけじゃありません。仕事のケースでも、こんなことがあります。

「本当はこの分野に挑戦したい」と思いながらも、現状維持を選んでいた人が、思い切って上司に相談した結果、新しいチャンスを得られたという例。

現状維持が長ければ長いほど、そこから抜け出して、上司に相談するのは勇気のいることです。自分の中でできるかできないかはわからないけれど、できる限りのことをしてみよう、と決意したからこそできたことですよね。

決めると自分の潜在意識は、自分のための最善の方法を一生懸命探し出してくれるんです。これは、自分では意識しているわけじゃないけれど、潜在意識はいつだって自分の味方。

「自分が本当に求めるもの」を知り、それを伝える勇気を持つことで、人生は少しずつ変わっていくのです。

3. 潜在意識を書き換えて「欲しい」と言える自分になる

では、どうすれば「欲しい」と素直に言えるようになるのでしょうか？

自分の本音を見つめる

「本当は何を望んでいるのか？」を、紙に書き出してみるのがおすすめです。最初は漠然としていても大丈夫。「本当はこうなりたい」という気持ちを整理することで、自分の願いが明確になります。

小さな「欲しい」から言葉にする

いきなり大きなことを言うのが難しい場合は、小さなことから練習してみましょう。 「今日はこのお店でご飯を食べたい」 「この色の服が欲しい」 「仕事でこの役割に挑戦したい」 こうした小さな「欲しい」を口に出すことで、少しずつ潜在意識のブロックが外れていきます。

「欲しいものを受け取っていい」と自分に許可を出す

「私は欲しいものを手に入れてもいい」と、自分に許可を出すことも大切です。過去の経験から「自分なんかが手に入れていいの？」と躊躇することもあるかもしれません。でも、人生は自分で選び、創っていくもの。自分の幸せを遠慮する必要はありません。

今の自分を否定しない

潜在意識を書き換える、なんていうと、今がダメだから、新しいものに変えなきゃ、と思いがちですが、決して今がダメなわけじゃないんです。

欲しいものを素直に「欲しい」と言えないのだとしたら、言わないほうが自分にとってのメリットだと潜在意識は思っているんです。

だとしたら、そんな自分の潜在意識も受け入れる、っていうのが大切なところ。

だって潜在意識はいつだって自分の味方なのだから。

まとめ

欲しいものを素直に「欲しい」と言う勇気は、人生を大きく変えます。そして、その勇気を持つためには、潜在意識の影響を理解し、自分の本音を大切にすることが重要です。

あなたは、今どんなものを心から「欲しい」と感じていますか？

それを手に入れるための第一歩を、今日から踏み出してみませんか？