癒しは時空を超える

この週末は母校、神戸メンタルサービスのヒーリングワークに出席してきました。

ヒーリングワークとは、神戸メンタルサービスが行っているグループセラピーでして、今回は、その中でも「ベーシック」と呼ばれます、初めてヒーリングワークに参加される方に向けた回でした（正式には初めてでなくても参加できます）。ヒーリングワークの詳しい説明は神戸メンタルサービスのHP内にありますので、ご興味のある方はこちらをご覧くださいね。

ヒーリングワークに関しては、何度かこのブログでも書いているのですが、私が初めてヒーリングワークに出席したのはちょうど10年前でした。2014年7月。

現在は、オンラインが主流となっていますが、当時はオンラインというものが無く、現地の会場でたくさんの人たちが集まって開催されていました。

私は名古屋で参加しました。

当時、私は恋愛がこじれまくっている、という状態で、前の夫とまだ結婚前でくっついたり離れたりを繰り返している最中でした。

そんな時、ヒーリングワークに参加したんです。ヒーリングワークは初めてでしたけど、その半年ほど前に、カウンセリングサービスで行っている癒しの1dayワークショップに出席したことがあり、どんなスタイルで行われるものなのか、というのは想像がついていたので、緊張もあったのですが、むしろワクワクする感覚の方が大きかったんです。

とはいえ、ヒーリングワークが始まると、いろんな感情が動きますから、私にとっては心の体操のような、普段運動しない身体を動かして疲れるけど心地よさが残る、というような感覚を、心で感じていたわけです。

しかし、心の体操、心地よさ、だけでは終わらなかったものがあったのです。

「お母さん」を扱ったセッションでした。

私はただ見ていただけ、だったはずなのですが、自分の中で爆発的な怒りの感情が出てきたんです。

私にこれ以上、荷物を押し付けるな！
私にこれ以上、荷物を持たせようとするな！
私にこれ以上、近づくな！

っていう想いでした。

自分でもびっくりでしたけど、この溢れ出る気持ちは全く止まる気配無く、大号泣している私を周りにいたアシスタント（ヒーリングワークベテラン勢）が背中をさすってくれたり、過呼吸を起こさないか気にしてくれたり、大丈夫だよ、と受け止めてくれようとしたり、気遣ってくれていたんです。

それでも私は自分が泣き止むのを止められず、自分でも心の中で、怒り爆発している自分と、「あちゃ～、メチャメチャ迷惑かけてるわ」って思っている自分と、「大丈夫、過呼吸とかは起こしませんよ」ってちょっと冷静な自分とが入り混じりながら、しかしやっていることは、大号泣中で言葉が発せられる状態では無い、っていう困ったちゃん状態だったんですよね。

あの時のトレーナーは弊社社長の平準司で、そのセッションの最後の最後まで大号泣して抵抗しまくっている私に「あなたの本当にやりたいことはそれじゃないよね？」なんて言われて、カタチ的には「お母さん」と繋がる、というところに落ち着いたのですが、正直その時に自分が何を感じたのか、覚えていないんです。

あんなに「お母さん」に対して怒りを感じていたことにすら自覚がそもそもなかったし、もちろん表面的には怒りの感情もあったんですよ。だけど、それを簡単に超えるくらい、押し込んでいた怒りが爆発した、っていう感じだったんです。

今なんでこんな過去の話をしているかというと、ですね…

この週末、ヒーリングワークベーシックにアシスタントとして参加して、受講生の皆さんをお迎えする立場にいたんですね。

とあるセッションで、私は10年前の自分を思い出したんです。

あの時、私は「お母さん」の荷物を本当は持ってあげられるものなら持ってあげたかったんだ、って自分に気付いたんです。
本当は、自分から近づいて、これ私が持つよ、って言ってあげたい自分がいたことに気付いたんです。

だけど、あの時の私は、きっと自分も手一杯で、持てる状態ではなかったんですね。

だから本当は、「ゴメンね、今は私も手一杯で持ってあげられない。でも、お母さんのことは変わらず大好きよ」って伝えられればそれでよかったんですね。

自分が自分を責めている時、自分には価値が無い、って感じている時

相手の役に立つことをしなきゃ！って自分のキャパを超えて犠牲になってでも何かをしようとしてしまいます。
しなきゃいけない、できない自分には価値が無い、やっぱりダメな自分なんだ、って思ってしまうんですね。

荷物を持ってあげられない自分は役立たずだし、
こんな自分はダメな自分で許されるわけない、
だからこれ以上近づかないでよ！
私を罰しに来ないでよ！

って思ってしまうんですね。

私もあの時から10年という月日が経ち、おかげさまでだいぶ自分が抱えていた荷物を降ろしてくることができたようです。たくさんの人に助けられ、たくさんの人に寄り添われ、たくさんの人に支えられてきました。

だからこそ、今こうして、心理カウンセラーができていて、
お話しを聞かせてくださるクライアントさんの幸せを願い力を尽くせるようになりました。

10年前、あの時本当は、カタチ的に「お母さん」と繋がった、と先ほど書きましたが、あの時に既に、お母さんに許されていた、それを伝えてくれようとしていたんですよね、社長は。

本来は、あの時、どころか、ずっとずっと前に、許されているのですが、誤解したまま「許されない自分」を抱え続けていた自分がいたんですよね。

今回のヒーリングワークベーシックでは、思わぬ自分の癒しの軌跡を心で感じさせてもらった2日間でした。

出逢ってくださった、お一人おひとりに、心から感謝しています。

願わくば、また何かの機会に、お会いできると嬉しい限りです。

ヒーリングワークベーシック、ご興味ある方はぜひアクセスしてみてくださいね。
2024年10月は、5日～6日にまた開催しています。