醜い自分が嫌い！

みにくいアヒルの子、のお話しはご存じでしょうか。

アヒルの子どもだと自分では思っていて、周りもそう思っていて、でも他のアヒルの子どもたちは白くて小さくてふわふわしていたけれど、自分だけグレーでちょっと大きくて…

自分の醜さを嫌い、周りのアヒルの子どもたちにも嫌われ、苦しい時代を過ごしてきたけれど、ある日自分がアヒルの子ではなく、美しい白鳥だったことに気付く、というお話し。

周りと自分の姿が「違う」と感じると、自分に違和感を感じて、自分が異物のような気持ちになってしまい、こんな自分はダメだ、って自分を責めたり、傷つく経験をしてしまったりするけれど、自分の本来の魅力に気が付くと、本当の自分の美しい姿に気付く、というお話しです。

私自身、自分の容姿も、自分の生い立ちも、自分の存在自体が大嫌いでした。

劣等感、コンプレックスの塊だったのです。

コンプレックス

コンプレックスって、自分は美しくない、自分は魅力的ではない、自分には能力がない、と自分が劣っていると思い、そんな自分を嫌う行為ですよね。

自分が劣っていると思っている時は、人が何を言おうが殆ど耳に入らなかったりします。

もう20年以上前に、ある人が、前髪を上げておでこを出すことが絶対できない、って言っていたのを聞いたことがありました。彼女は美人さんで、前髪を上げたらとても大人っぽい印象でより美しさが増すのに、と私は思ったのですが、本人は絶対に前髪を上げることはできない、そんな醜い姿をさらせない、と自分で思っていたようでした。

本人にとっては、自分がより美しくなる、なんて信じられないので、絶対に受け入れられないわけですよね。

当時は私もカウンセラーでも無かったですし、心のことを学んでいたわけでも無かったので、もったいないのになぁ～、とそこまで頑なに嫌がらなくてもいいのに、と思っていたんです。

コンプレックスと投影

自分に劣等感があり、自分にダメ出しをしていると、他人も自分を劣っている、ダメだ、と思っているのではないかという気持ちが強くなります。

それは、自分に対する自分の見方を相手に投影している状態なのですよね。

実際のところ、本当は他人が自分に対してダメ出しなんてしていなかったり、劣っているなんて思っていなかったりしたとしても、それを信じられない気持ちの方が強くなっちゃうんですね。

さっきの前髪の話で言えば、どんなに人から「前髪あげると可愛いよ」なんて言われたとしても、絶対にそれはできない、と頑なに思う気持ちが出てくるんですよね。

それどころか、「本当に前髪あげると可愛いのかな？ちょっとやってみようかな？」という気持ちよりも、「なんでこの人はそんなに前髪について言ってくるんだろう？私を笑いものにしようとしてるの！？」なんて相手に対する疑いの気持ちすら出てくるようになってしまったりするわけです。

コンプレックスと人間関係

疑いの気持ちが相手に出てきたら、なかなかその相手を信じるって難しくなります。

恋愛だとわかりやすくよくある話だったりしますね。

もしかしてこの人、私以外の誰かと浮気してるの！？なんて疑いの気持ちが出てきたとしたら、どうしますか？

ほぼその疑いは消えませんよね。相手のスマホが気になったり、帰りが遅いのが気になったり、連絡が減ったのが気になったりして、なんとか浮気の証拠を掴もう、とします。

この時点で、浮気の疑いは、疑いではなく自分の中で「しているもの」という前提で証拠探しし始めますよね。

でも残念ながら、浮気をしていない証拠、って見つからないんですよ。

それは、事実浮気をしているから、という理由ではないんです。

浮気を「しているもの」として探しているから、浮気を「している」という証拠が出てくるまでやめられないんですね。出なかったから安心する、ということには至らないんですよ。こっちにないならあっちでしょ！と違うところを探し始めちゃう。

ここで気付いていただきたいのは、自分の中に存在している劣等感が、自分をダメなもの、と自分を認識するようになり、こんな自分は好かれないよね、と他人に対して投影する。投影して、他人から好かれない自分、を自分の中で作ってしまう。すると、行動も変わってくるんです。相手が自分を好きじゃない、と思うと、自分も相手を好きにはなりづらいですよね。そうすると警戒しますよね。

どうせ私を好きじゃない、私を簡単に裏切り傷つけるのかもしれない。そう感じると、そんな相手を愛そうとは思えないし、どう傷つけられないように自分を守るか、という方に頭は働きますよね。

相手は敵、という状態になってしまっている。

敵同士だとその関係は…上手くいかなくて当然ですよね。

見方を変えると世界が変わる

最近の美人の代名詞って、顔が小さかったり、目が大きかったり、手足が長かったり、細かったり、っていうのがよく聞かれますよね。

でも時代が変わって、平安時代の美人の代名詞って、こんな感じでしたよね。
切れ長の細い目 ・ふっくらした頬 ・サラサラした艶のある黒髪 ・体型もふくよか ・大きな顔 など。

時代が変われば見方もだいぶ変わるものですね。

見る人によって全然違うんですよね、基準って。

自分が劣っている、と思うと自分が本当にダメな存在に思えてしまうけれど、
本来の自分の魅力に気づくと、この世界ってバラ色に明るく輝いたりするんですよね。

無いものをカウントして落ち込むよりも
本来ある、あなたの素晴らしい魅力を見てみませんか。

あなたには素晴らしい魅力が本当は山のようにあるんですよ。

せっかくあるステキな魅力、素晴らしさを、もっとキラキラ輝かせてあげても良いのでは？

と、私は思います。

良かったら、そんなお手伝い、させてくださいね。