信じて任せてみる

子供の頃「あなたのために言ってるのよ！」なんて言葉、言われた経験はありませんか？

宿題やったの？早くやりなさい！あなたのために言ってるのよ！
もっと勉強していい学校に入りなさい。あなたのために言ってるのよ！
こんなこともできなくてどうするのよ、大人になって困るのはあなたなのよ！あなたのために言ってるのよ！

…もうほっといて！

なんて言いたくなっちゃいますね。

親が子供に、「あなたのために言ってるのよ！」って言う時、確かに子供のためを思ってくれているのは間違いではないとは思うのですよね。その気持ちは確かにある。

しかし同時に、親の不安もそこには乗っかっているのも事実。

だからこそ、言われている子供の方は、最初は親の言うことを聞いて頑張ってはみるものの、だんだんと「あなたのために言ってるのよ！」が重く感じてきてしまって、「もうほっといて！」に繋がってしまうんですよね。

さて問題は、これは親子間だけの話なのでしょうか、というのが今日のお話し。

実はこれ、自分の中でも同じようにやっていることだったりするんです。

自分の中の2人の自分

と思っている自分がいたとして、もう1人の自分がもしこんなことを言っていたとしたら…？

そんなことをささやいているもう1人の自分、いませんか？

こんな声が自分の中から聞こえてくると、彼の前で自分はどんな態度を取るかというと、ゴロニャン、というようなかわいく甘えた態度って、怖ろしくて取れなくなっちゃいます。

騙されないように、フラれないように、警戒心高い状態で彼に接することになるので

「あなたに会えなくて寂しいな～」なんて思っていても、そのまま彼には伝えられず

出てくる言葉は「また仕事？この前も仕事だったよね？いつもいつも仕事で、他に女でもいるんじゃないの！？」なんて、彼を責める言葉や、彼をチクチク刺すような言われる彼はもちろんいい気分はしない、どころか、言っている自分すらいい気分にならない言葉を彼にぶつけてしまうことになってしまいます。

自分を守ろうとする自分

自分の中に2人の自分がいて、片方は無邪気に願いやただ感じていることを何の警戒心も無く口走っている自分。

一方、そんな無邪気なままじゃ危険だよ！と警戒心高く、あれしなきゃ、これしなきゃ、じゃないと傷つくよ！と自分に忠告をする自分。

どちらも自分なんです。

そして、警戒心高く自分に忠告する自分は、決して自分の不幸を望んでいるわけではなく、自分の邪魔をしているわけでも無く、ただただ、自分が傷つかないように、一生懸命自分を守ろうとしている自分、なんです。

親子に例えるならば、無邪気な自分が子供側。警戒心高く自分を守ろうと頑張って自分に忠告している自分は親側の目線ですよね。

警戒心高く自分に忠告する親側の自分は、自分が痛い目に合うことを怖れている、不安に感じているわけですよね。

危機管理能力って、時としてとても大切だったりします。
この危機管理能力高く、警戒心で自分に忠告していた自分の存在で自分が救われたこともきっとたくさんあるはずです。

自分の望みを叶えるためには

冒頭の、親子のシチュエーションだと、親が「あなたのために言ってるのよ！」をことある毎に繰り返してくると、子供はどこかの時点で「もうほっといて！」となってしまう、というお話し。

親子関係だけではなく、そもそも自分自身の中でも同じことが起こっているわけですね。

自分の望みが叶わない時の自分の心の状態って、自分の中の2人の自分が綱引きしているような状態。そして、警戒心高く忠告してくる自分がいつも勝っている状態だったりします。

このわたしの願い、この幸せな感情を尊重して、優先して、叶えてあげるには、

この子たちにちゃんと伝えてあげる必要があるんです。

って。

自分は愛される存在で
自分には素晴らしい価値があって
自分は幸せになるのにふさわしい

何ができるからとか、何が上手だからとか、何を持っているからとか、
そんな付属品は何もなく

ただただ

自分は愛される存在で
自分には素晴らしい価値があって
自分は幸せになるのにふさわしい

これを自分に対して信じる

そしてそんな自分が望んだこと、感じたこと
そのまま委ねて任せてみると

自分の中の眠っていたとっても良いセンサーが
しっかり大切なイイモノをキャッチしてくれたりするのです。

あなたは愛される存在で
あなたには素晴らしい価値があって
あなたは幸せになるのにふさわしい