家族や恋人にイライラしてしまうのはなぜ?怒りの奥にある期待と心のケア

近しい相手だからこそ、すぐにイラっとしてしまう。

そんなことって、実はよくあるんですよね。
あなたはどうですか?

たとえば、恋人、夫、家族、親しい友達。

他人だったら流せることなのに、近しい相手に同じことをされると、なぜか心がザワッとする。

「なんでそんな言い方するの?」
「それくらい気づいてよ」
「私だって疲れてるのに」
「なんで私ばっかり我慢しなきゃいけないの?」

そんなふうに、怒りが一気に湧いてくることがあります。

でも、そのイライラは、ただ性格が悪いからでも、心が狭いからでもありません。

むしろ、近しい相手だからこそ、そこには期待があるのかもしれません。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

目次

イライラの奥にある「期待」という気持ち

「この人にはわかってほしい」
「この人には大事にしてほしい」
「この人には気づいてほしい」
「この人だけは、私を雑に扱わないでほしい」

そういう思いがあるからこそ、近しい相手の何気ない言葉や態度に、深く傷ついてしまうのだと思います。

心理的に見れば、これはとても大切なことで、

「私はこの人に、何を期待していたんだろう?」

と問いかけてみることが、自分をわかってあげる上でとても有効なやり方なのです。

相手に何を求めていたのか。
本当はどうしてほしかったのか。
何をわかってほしかったのか。

そこを見ていくことは、自分の心を理解するうえで、とても大切なことです。

それでも「考えられない」ときがある

でも。

正直、そんなことを考えたくないときもありますよね。

「期待を見ましょう」
「本当の気持ちを見ましょう」
「自分の内側を見ましょう」

そう言われても、

「いや、今それを考える余裕なんてない」
「こっちだってギリギリなんだけど」
「なんでイライラしている私が、さらに自分を見つめなきゃいけないの?」

そう感じることもあると思うのです。

そして、それは決して間違っていません。

むしろ、そこまで考えられないほど、もう限界に近いところで頑張っているのかもしれません。

気づかないうちに積み重なっている我慢

日頃から我慢している。
相手に合わせている。
空気を読んでいる。
言いたいことを飲み込んでいる。
本当は疲れているのに、「大丈夫」と言っている。
本当は助けてほしいのに、「私がやればいい」と頑張っている。

そんな毎日が続いていると、自分がどれくらい我慢しているのかさえ、わからなくなってしまうことがあります。

頑張ることが当たり前になりすぎて、自分の疲れに気づけなくなるのです。

その状態で、近しい相手に甘えられたり、頼られたり、雑に扱われたりすると、心の中で何かがプツンと切れちゃうんですよね。

「もう無理」
「これ以上、私に求めないで」
「私だって誰かに支えてほしいのに」
「どうして私ばっかり受け止めなきゃいけないの?」

そんな怒りが出てくるのは、自然なことだと思います。

まず必要なのは「自分をケアすること」

だから、近しい相手にイラっとしたとき、いきなり自分の期待を分析しなくてもいいのです。

まず必要なのは、自分を責めることではありません。

まず必要なのは、自分をケアしてあげることです。

「そりゃイラっとするよね」
「ずっと我慢してきたんだよね」
「本当は疲れていたんだよね」
「こっちだってギリギリだったんだよね」

そうやって、まず自分の心に居場所をつくってあげる。

怒っている自分を悪者にしない。
イライラしている自分を未熟だと責めない。
相手に優しくできなかった自分を、すぐに裁かない。

怒りの奥にある本当の気持ち

怒りの奥には、疲れがあります。
疲れの奥には、我慢があります。

我慢の奥には、本当はわかってほしかった気持ちがあります。

でも、その奥の気持ちを見るためには、少し心に余裕が必要です。

余裕がないときに無理やり自分の内側を見ようとすると、それは自己理解ではなく、自分責めになってしまいます。

「また私が悪いのかな」
「私の期待が強すぎるのかな」
「私がもっと大人にならなきゃいけないのかな」

そんなふうに、自分を追い詰める方向に進んでしまうこともあります。

大切なのは「順番」

だから順番が大事なのです。

まず、自分を休ませる。
まず、自分が限界だったことに気づく。
まず、「私はかなり無理していたんだ」と認めてあげる。

そのうえで、少し落ち着いてから、ゆっくり見ていけばいいんです。

「私はこの人に、何を期待していたんだろう?」
「何をわかってほしかったんだろう?」
「本当は、どう扱ってほしかったんだろう?」
「私はどこで、自分の限界を超えていたんだろう?」

これは、落ち着いてからでいいのです。

期待を見ないままだとどうなるか

少しずつ、自分の心を見ていくことは大切です。

なぜなら、自分が相手に何を期待しているのかを見ないままだと、現実がずっと相手次第になってしまうからです。

相手がわかってくれたら、私は安心できる。
相手が変わってくれたら、私は楽になれる。
相手が気づいてくれたら、私は大切にされたと思える。

そうなると、自分の心の主導権が、相手の手の中に入ってしまいます。

相手の機嫌。
相手の言葉。
相手の態度。
相手の気づき。
相手の優しさ。

それによって、自分の安心が決まってしまう。

そうすると、余計に振り回されている感じが強くなります。

相手に伝える前に大切なこと

もちろん、相手との関係の中で、相手に伝えることは大切です。

「こうしてほしい」
「これはつらかった」
「もう少し気にかけてほしい」

そうやって言葉にすることも、とても大事です。

でも、その前に、自分が自分の気持ちをわかっていないと、相手に伝える言葉が怒りだけになってしまうことがあります。

「なんでわかってくれないの?」
「普通、気づくでしょ」
「いつも私ばっかり」

本当は、わかってほしかった。
本当は、大事にしてほしかった。
本当は、少し休ませてほしかった。
本当は、「あなたも大変だったね」と言ってほしかった。

でも、その本音にたどり着く前に怒りが出てしまうと、相手との距離はさらに遠くなってしまうかもしれません。

まずは自分の状態に目を向ける

だからこそ、近しい相手にイラっとしたときは、まずこう考えてみてもいいのだと思います。

「私は今、何に怒っているんだろう?」ではなく、

「私は今、どれくらい疲れているんだろう?」

「この人に何を期待していたんだろう?」の前に、

「私はどれくらい我慢してきたんだろう?」

まずはそこからでいいのです。

心を休ませる具体的な方法

怒りをきれいに整理しなくていい。
すぐに相手を理解しようとしなくていい。
自分の期待を分析できなくてもいい。

まずは、自分の心を休ませてあげる。

少し眠る。
ひとりになる。
深呼吸する。
誰かに話す。
温かいものを飲む。
「今は考えられない」と認める。

それも、立派な心のケアです。

最後に:自分を責める前に気づいてあげる

近しい相手にイラっとしてしまうのは、あなたが冷たいからではありません。

もしかすると、それだけその人にわかってほしかったのかもしれない。

そして、それだけあなたが日頃から頑張りすぎていたのかもしれません。

だから、まずは責めるより先に、気づいてあげてください。

「私、かなり我慢していたんだな」
「私、ずっと頑張っていたんだな」
「私、本当は助けてほしかったんだな」

そこに気づくことから、心は少しずつ回復していきます。

そして、少し余裕が戻ってきたら、ゆっくり見ていけばいいのです。

私はこの人に、何を期待していたんだろう。
本当は、何をわかってほしかったんだろう。
私はこれから、自分のために何を選べるだろう。

これらの自分への質問は、自分を責めるためのものではありません。

自分の人生を、相手任せにしないためのものです。

相手に振り回されるだけではなく、自分が自分の心を取り戻していくためのものです。

近しい相手へのイライラは、ただの怒りではありません。

そこには、疲れも、我慢も、期待も、寂しさも、愛されたい気持ちも隠れていることがあります。

だからこそ、怒りを否定しなくていいんです。

ただ、怒りだけで終わらる必要もないんですよ。

まずは、自分をケアする。

そのあとで、少しずつ本当の気持ちを見ていく。

その順番でいいのだと思います。

大丈夫、ちゃんと前に進んでいますよ。

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