「ありがとうって言ってほしい」
「よくやってるねって言ってほしい」
「君がいてくれて助かってるよって、言ってほしい」
大切な人から、そんな言葉をかけてもらえたら嬉しいですよね。
パートナーに認めてもらいたい。
頑張っていることに気づいてもらいたい。
労ってもらいたい。
そう思うこと自体は、何もおかしなことではありません。
私たちは誰だって、
大切な人から大切にされたいし、
愛されていることを感じたいものです。
でも、ときどき。
この「言ってほしい」が、
ものすごく自分を苦しめることがあります。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。


「言ってほしい」が、いつの間にか「言ってくれなきゃ!」になる
たとえば、
毎日仕事をして、
家事もして、
家族のことも考えて。
自分なりに一生懸命やっている。
なのに夫は何も言ってくれない。
「ありがとう」もない。
「頑張ってるね」もない。
「助かってるよ」もない。
すると、
なんで何も言ってくれないの?
こんなにやってるのに。
少しくらい感謝してくれてもいいじゃない。
そんな気持ちになることがあります。
最初はただ、
「言ってくれたら嬉しいな」
だったはずなのに、
だんだん、
「言ってくれないと腹が立つ」
「言ってくれないと愛されていない気がする」
「言ってくれないと、自分の頑張りに意味がない気がする」
そんなふうに相手がしてくれないと自分が苦しくてたまらない!と感じるようになっていく。
心理学では、こういう状態を、
相手に自分の心を満たしてもらおうとする「ニーズ」として見ることがあります。
欲しい言葉を、自分自身にかけていますか?
ここでひとつ、
自分に聞いてみてほしいことがあります。
あなたが相手から言ってほしいその言葉。
自分自身には、言ってあげていますか?
「今日もよくやったね」
「大変だったのに、頑張ったね」
「今日も家のことやってくれてありがとう」
「私がいてくれて助かったよ」
「今日のご飯、おいしかったよ」
そんな言葉を、
自分自身にかけているでしょうか。
私たちは意外と、
自分にはものすごく厳しかったりします。
家事をしても、
「やって当然」
仕事を頑張っても、
「みんなやってることだし」
疲れていても、
「もっとできるはず」
料理を作っても、
「手抜きだったし」
そんなふうに、
自分の頑張りをなかったことにしてしまう。
自分では自分を認めていない。
自分では自分を労っていない。
自分では自分に「ありがとう」を言っていない。
なのに心の中では、
ずっとそれを欲しがっている。
すると、
「私は自分ではできないから、あなたがやってよ」
という気持ちが、
相手に向かいやすくなるんですね。
相手の一言が「自分の価値の証明」になってしまう
もちろん、
パートナーから褒めてもらったり、
感謝されたりすることは嬉しいものです。
むしろ、
夫婦の間で感謝や労いを伝え合えることは、
とても大切なことだと思います。
でも、自分の心の中が、
「私はちゃんとやれているのかな」
「私は価値があるのかな」
「私は大切にされる人なのかな」
という不安でいっぱいになっていると、
相手からの「ありがとう」が、
ただ嬉しい言葉ではなくなってしまいます。
「ありがとう」と言ってくれたら、
私は価値がある。
言ってくれなかったら、
私は大切にされていない。
そんなふうに、
自分の価値を相手の言葉で確認したくなることがあります。
これが続くと、
どうしても相手に対する要求が大きくなっていきます。
もっと言って。
もっと認めて。
もっと大切にして。
もっと私を安心させて。
どれだけもらっても、
なかなか満足できなくなることさえあります。
なぜなら、
自分の中にはまだ、
「私は十分頑張ってる」
「私はちゃんとやってる」
という感覚が育っていないからです。
「自分で自分を満たす」は、何でも一人でやることではない
ここで誤解してほしくないのは、
「だったら全部自分で満たしましょう」
という話ではありません。
夫からありがとうと言われたい。
大切にされたい。
認めてもらいたい。
それは人として、とても自然な願いです。
何でもかんでも一人で完結しなきゃいけないわけではありません。
人は、人との関係の中で満たされる生き物でもあります。
だから、
「ありがとうって言ってくれると、すごく嬉しい」
と伝えてもいいし、
自分から夫に、
「ありがとう」
と伝えてもいい。
そして、もうひとつ。
自分自身にも、
「ありがとう」
と伝えてあげる。
この三つがあると、
ずいぶん関係が変わってきます。
自分から相手へ。そして、自分から自分へ
欲しいものは、自分から与えてみる。
それは、
相手にだけ与えるという意味ではないのかもしれません。
相手から、
「ありがとう」
が欲しいなら。
まず自分から相手に、
「ありがとう」
を伝えてみる。
そして同じくらい、
自分にも、
「今日もありがとう」
と伝えてみる。
「今日もよくやったね」
「疲れてたのに、ご飯作ったね」
「ちゃんと仕事に行ったね」
「嫌なことがあったけど、今日も一日終えたね」
「私、けっこう頑張ってるよね」
そんなふうに。
最初は少し、
白々しく感じるかもしれません。
でも私たちは、
できなかったことにはすぐ気づくのに、
できたことには、
案外気づいていません。
だからこそ、
意識して見つけてあげることも必要なのだと思います。
相手の「ありがとう」が、純粋に嬉しくなる
自分で自分を認められるようになると、
相手からの「ありがとう」が、
必要なくなるわけではありません。
むしろ、
もっと素直に嬉しくなることがあります。
「言ってくれなきゃ困る」
ではなく、
「言ってくれた。嬉しい」
になる。
「私を認めてくれないと、私は価値がない」
ではなく、
「私も私を認めているけれど、
あなたにも認めてもらえたらやっぱり嬉しい」
になる。
この違いは、
とても大きいように思います。
相手から愛されることと、
自分で自分を大切にすること。
どちらか一つではなくていい。
両方あっていいんです。
もし今、
「もっと認めてほしい」
「もっとありがとうって言ってほしい」
「もっと大切にしてほしい」
そんな気持ちが強くなっているなら。
相手に求めることをやめる前に、
一度、自分自身にも聞いてみてください。
「私は私に、その言葉をかけているかな?」
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